殺人事件を「実録化」した東映作品「戦後猟奇犯罪史」「天国の駅(吉永さんのマンズリ付)」。 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんばんは。

今日は日勤と夜勤の切り替え「中休み」の為、夜更かしです。


本日も「手抜き記事」で…


過去に東映で製作された「実録・殺人事件作品」をご紹介します。


●「戦後猟奇犯罪史」昭和51年6月19日公開。牧口雄二監督・東映京都製作。成人指定作品。

VHS/DVD化作品です。


※KINENOTEの作品案内は此方から→http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=18535

※写真はどうも公開出来ないものと判断された模様です。削除しました。

 

「ウィークエンダー」の泉ピン子が「下世話に、あの調子」で話を転がしながら進むオムニバス作品。

「東映に呼ばれたから…健さんとキスシーンでもベットシーンでも遣ってやる!…と思ったらこの仕事だった…」というセリフで始まったなぁ…

(余談ですが「神戸国際ギャング」では文太兄ぃと交尾を演じたのはピン子さん)


実行犯の名前は変えられ、一部フィクション化されていますが…かなり実話に近い感じです。


①西口彰事件(西本明=室田日出夫)

※ウィキペディアの記事は此方から→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%8F%A3%E5%BD%B0%E4%BA%8B%E4%BB%B6


②克美茂愛人殺害事件(風見のぼる=五十嵐義弘)

※ウィキペディアの記事は此方(克美茂・経歴)→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%8B%E7%BE%8E%E8%8C%82

今年2月に逝去されています。合掌。

又、東映「不良番長(初作)」「不良番長・猪の鹿お蝶」、日活「君は恋人」(浜田光夫が怪我から復帰した記念に作られた日活オールスター作品)に出演されていました。


③大久保清事件(久保清一=拓ボン)

※ウィキペディアの記事は此方から(大久保清・経歴)→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E4%B9%85%E4%BF%9D%E6%B8%85


初めは「西口事件」「大久保事件」で構成される予定だったそうですが、撮影開始直前に「克美茂事件」が発生。

故・岡田茂社長(当時)の命令で急遽「克美茂事件」を含めた「三部構成」となった模様…


ピン子さんの「下世話」な進行と「やはりセックス絡みの事件かぁ…」と期待に応えた東映の姿勢は「さすが観客心理を解っている!」

俺はかなり好きな作品です。



そして…吉永小百合主演…


●「天国の駅」昭和59年6月9日公開。早坂暁脚本・出目昌伸監督。東映製作。

VHS/DVD化作品です。


企画は岡田裕介・現東映社長。


※KINENOTEの作品案内は此方から→http://www.kinenote.com/main/public/cinema/detail.aspx?cinema_id=17452


※ウィキペディアの記事は此方から→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E5%9B%BD%E3%81%AE%E9%A7%85_HEAVEN_STATION



 



小百合さんの下に映っているのは「西やん」こと西田敏行。


当作は戦後初の女性死刑執行囚となった「ホテル日本閣事件」の主犯がモデル。

しかし「事件の流れ」は参考にしているものの、7割以上(私感)はフィクションとなっています。


※ウィキペディアの記事は此方から(ホテル日本閣殺人事件)→http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%86%E3%83%AB%E6%97%A5%E6%9C%AC%E9%96%A3%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6


日活時代の「バンビの様な小百合さん」(今で言えば桐谷美玲みたいなもんかと…)から考えたら…

「殺人犯なんて!」と思った「サユリスト」も多いかも…


しかし…作品自体は「以上も以下も無い」普通の作品かつ、小百合さんの守備範囲内と感じる「綺麗な演出」。


そして一番の見どころは…


「吉永小百合のマンズリ」!


…夜中の「オカズ」!

殿方の「右手のお供」に使えるかもしれませんよ!


そして…共演の三浦友和が刑事役の丹波御大に放った…


「愛なんて…所詮セックスの味の素!」


…今の軟弱一方の「恋愛作品」の嵌っている方々なら「非難轟々」となりそうですが…

東映作品らしい上「これこそが正論!現実!野郎そのもの!」と両手を挙げて賛同する素晴らしさ!


この台詞、現実を知らない連中にヘッドホンで最大音量で聞かせてやりたくなるなぁ~!


でも最近は「実録犯罪作品」少なくなりましたね。

恐らく「偽善者を装う一部の大バカ連中」を恐れて作らないのでしょうが…

そんな「バカげた考え」「大バカ連中」は一切無視して犯罪抑止の観点及び被害者心理を多くの方々に伝える意味でも「盛んに作って欲しい」というのが俺の希望。

これらの作品の様に実名を出さずに一部フィクションとして「被害者とその関係者への配慮」さえされていれば全く問題は無いと考えます。

俺も含めて「多くの観客・視聴者」は「悪が主役」の作品に飢えている時代でもありますから、高い評価と面白さで人気を得て儲かればそれこそ「一石二鳥」以上のものが有ると思います。