皆様、こんにちは。
起きたら9時。
丁度東映chで「はぐれ刑事純情派(第5シリーズ)」の2話連続放送でしたので、目覚ましに…
でも、何時見てもいい作品で、気持ちが洗われます。
「トラック野郎」と同じく、時代に流されず「人間肯定」の物語を貫き、現代社会の暗部を描き、人として必ず持たなければならない何かを教えてくれたドラマ。
平成の刑事ドラマは「古畑」「踊る大捜査線」「相棒」「ハンチョウ」等々ばかりが取り上げられますが、俺はこの「はぐれ刑事…」の方が遥かに評価が高く、大好きです。
藤田まことのキャラも、主水より安浦の方が合っている感じがするんですよね。
んで、何で遅く起きたのか。
夜中に東映chで「新・女囚701号・さそり」が放映されて見ていたから。(昭和51年・東映東京)
皆様ご存知「女囚さそりシリーズ](昭和47~48年・東映東京。全4作。梶芽衣子主演)のリメイク版。
「聖獣学園」(昭和49年・東映東京。鈴木則文監督。当時はかなりの不入りに終わったとか…)で主役デビューし、いきなり脱いだ多岐川裕美が松島ナミ。
女子大生の設定。
SANKYO「CR創聖のアクエリオン」(初代)のCMで実子の多岐川華子が「あなたと合体したい…」と言っていましたが…
母親にもここで言わせたかった…恋人役の夏夕介に。
余談ですが、CRアクエリオン初代機の本体壁面の左上には「あなたと合体したい…」と本当に書かれています。
その写真。
無実の罪を着せられ懲役を食らいますが、政治事件に絡む事件である為、体制側・囚人両方からの様々な嫌がらせに遭います。
しかし脱走し、恨みを晴らす。
その姿は梶さんのさらさらストレートヘアではなく、この姿。
他の出演人は…
先ほどチラッと触れましたが…ナミの恋人、しかし罠に嵌めた夏夕介。
あのドライながら心底に秘めた物凄い優しさを持っていた「特捜最前線」の叶刑事が途中で何か悪いモンでも食ったのか!と思わせる役。
最後はブッチューする直前に刺され倒れこんだ所にシャンデリアを落とされ絶命!
ナミの姉にハン文雀(ハンはくさかんむりに氾)。
政治ゲームの取引に体を使われた悲惨な女。
誘拐されるのを察知し、ナミに政局がひっくり返りかねないカセットテープをプレゼントに仕込ませ託します。
誘拐後、抱かれている場面は出ましたがその後の生死は不明。
台詞は僅か、出番計数十秒でひき殺されたのは…小林稔持。
文雀の恋人だったのに…此方も悲惨。
悪魔の政治家は、風車の弥七こと中谷一郎。
ナミを陥れた主犯。
無残な最期は国会議事堂前!
そして刑務所のメンバーも凄い!
先ずはナミの味方と思わせながら実は狙っていた根岸季江(とし江)。
脱走後にナミに刺殺されます。
それを操っていたのは…♪あなた今夜は誰を召し上がりますか!の…
特別出演・金子信雄!
味方の新聞記者と称してナミと面会もしていますが、実は中谷と繋がっています。
しかし、この場面と終盤に電話の声のみで出演し、生死は不明。
刑務官には普段は大人しい役が多い河合絃司(右)が片目が不自由な悪徳刑務官。
(左はナミと同日収監の女囚を演じた叶優子)
その河合にいい様に使われる牢の主は、浅香光代。
ナミを首吊り自殺に見せかけ殺す事を命じられますが、逆にナミに灯油を浴びせられた上に火を付けられ絶命。
それを河合を経由して命じた、中谷と親密な「悪徳刑務所長」…
山本麟一!
いい面構え!
悪の限りを尽くした上、最後はナミと根岸に惨殺されます。
終盤の始まりには女囚の暴動が描かれています。
この作品、東映ファンには面白いと思いますよ。
東映が大好きで見慣れている方々なら、噴出す場面が相当有りますから…
しかし、迷作でしょう…一般的には。
初作のシリーズとは切り離して考えるのがいいです。
「女囚701号さそり」(梶シリーズ1作目。昭和47年・東映東京)に「暴動・島根刑務所」(昭和50年・東映京都)を足して女性エキストラをかき集めて撮影した、と思えば解り易いかなぁ…
あっ、「島根刑務所」は滅法面白い、お勧めの作品です。
邦衛さんの役に注目を!