今年の夏は、例年に比べ比較的過ごし易い日が多かったような気がします。東京地方は昨日から降り続く雨で肌寒く、8月とは思えないような日になっています。稚内では1.5度と8月としては100年以上ぶりの気温を記録したようです。巷では温暖化が叫ばれていますが、ここ2~3日だけを見るとなんとなくそんなことも忘れてしまいそうになります。温暖化対策として各国、各企業ともCO2の削減に取り組んでおり、対策費や新技術の対策にも莫大な資金が投じられる時代になってきました。あるいは排出権取引など、数年前にはほとんど知られなかった手法も世界的な共通認識になってきました。なにより我々の意識も数年前と比べると隔世の感があります。
しかしこうしたCO2対策なるものが、どうもそれだけが極端に強調されているような気がしないでもありません。京都議定書の存在が大きいのかもしれません。
しかしCO2対策は温暖化の進行を遅らせることにはなるのでしょうが、ストップすることにはなるとは思えません。原因と結果でいうと、人類の生産活動におけるCO2の排出は重要な原因なのでしょうが、それだけが原因とも思えません。たとえば熱帯雨林の激しい伐採なども重要な要素なのではないでしょうか。
むしろ対策でいうと、森林を回復することの方が効果的なのでは、という気がします。CO2を抑えるのではなく、酸素に転換するわけですから。
もちろん森林の回復の為には、我々の生活様式の見直しなど抜本的な改革も必要だと思います。しかし今までやってきたことのスタイルは変えずに、その延長線上にある対策だけで進展のスピードを緩めて良しとするのはなく、抜本的な生活様式の見直しにより改善方向に歩み始める時期に来ているのではないでしょうか。
もちろんCO2排出を抑制する対策をしなくてもいいと言うつもりはありません、ただ現在、世界中で解決に費やしている労力と資力をどう使うかという点については、もっと考えてみてもいいのではないかと思います。