今回の解散は、「○○解散」と名づけるか識者に聞きました、という企画は新聞や雑誌などで良くありますが、秀逸な記事を発見しましたので紹介しておきます。


衆院解散:私はこう名付ける 「デッドエンド」…識者 (毎日.jp)



森永さんの部分は読んでて思わず吹き出してしまいました。

リンクが消えるともったいないので以下にコピーをしておきます。(森永さんはやっぱり面白いなー)


※この3人を選んで「識者」というくくりで済ませる新聞社もすごいですね。


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◇笛吹き男 独協大教授・森永卓郎さん
麻生さんはみんなを道連れに自民党を破滅させてしまうだろう。小泉チルドレンも壊滅かもしれない。ねずみ退治の笛吹き男が、子供たちを街から連れ去り消えてしまったグリム童話「ハーメルンの笛吹き男」のようだ。


救いの神になるはずだった麻生さんには秘策もなくて、結局は自分のことしか考えていなかった。一日でも長く首相をやっていたかったのだろう。小泉元首相は「自民党をぶっ壊す」と宣言して延命したが、麻生さんは黙って壊してしまった。


もっと早く解散していたら打撃は少なかったと思うが、もはや立ち直れないだろう。選挙後は大量に脱藩者が出る可能性があるし、今のような自民党は消えるかもしれない。歴史に残る解散になる。


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民主党が発表したマニフェストに対し、政府・自民党から批判の嵐が巻き起こっている。


与謝野財務相は、『子ども手当て』などの財源が明確でないとの見方で、「これだけ約束したのだから、財政はおそらく破たん状態になる。ただにするのはいっぱいあるが、税金の話は一切触れない。成長戦略も見えてこない」と語ったそうである。(与謝野財務相、民主党政権公約を「選挙対策用」と批判-ロイター


国家の財政を預かる大臣の発言であり、またその政策通ぶりからも現政権で副首相クラスの重みを持つ人物だけにこの発言の意味は大きい。


現在の日本の公的債務は約800兆円と言われており、これがさらに増大することによる財政破綻ということなのだと思う。


しかし、政府債務の話をするときにいつも良く分からないと思ってしまうのだが、民間企業であればバランスシートを確認し、資産部分よりも負債部分の額が明らかに大きい場合に、破綻状態とみなすという考え方であろう。


さらにそうした債務超過企業が、今後の業績見込がたっていなかったり、資金調達見込などもなく、将来にわたって債務の返済余力がない場合に、その企業は世間から破綻企業とみなされてしまう。


翻って国の破綻状態というものはどうなのだろうか。


債務の話は出るが、資産部分の話というのはあまり出てこないように思える。


特別会計や特殊法人などにプールされている埋蔵金などが多少話題に上るくらいだろうか。


例えば、外貨準備などでよく米国債を保有していることなどが一方でよくニュースに流れるが、そうした債権を資産として保有しているのは誰なのだろうか。

政府なのだろうか、それとも日銀なのだろうか?


あるいは、不動産などの固定資産は一般企業にとって大変重要な資産項目であるが、全国に国有地というものはどれほどあるのだろうか。


例えば代々木公園などの不動産価格は時価評価するとどのくらいになるのだろうか。半分を売っただけでも相当な国家収入になると思う。

他にも大阪、横浜、名古屋、札幌、福岡にも地価の高い場所に程よい広さの国有地というのはあるように思う。


もちろん国有地全部を売却することなど到底不可能だし、売却の程度によっては不動産市況が暴落してしまうと思うが、国家の一大事となれば仕方がない部分もあるのではないだろうか。

公的債務を減らし、長期金利上昇圧力を抑えるということがマクロ経済全体にそれ以上の好影響をもたらすことだってある。


郵政事業を民営化し、政府が株主となっている。

中途半端な改革が災いし、業績はまだまだのようだが、これだってしっかりとした戦略の元に成長を果たせば、多くの法人税を納税し、上場して株式売却益を国にもたらすことだって可能だ。


民間企業でも、外部からM&Aで取得した事業の営業権はBSに計上できるが、自社プロパーの事業の営業権については資産計上できない。

しかし、それを外部に売却して売却益という形にすれば、含み営業権の価値を現金化できるようになるのだ。


政府の中に郵政以外にも民営化し、上場まで目指せるような事業というのは眠っていないのだろうか。

規制改革と併せて実行すれば景気対策にもなるのにとも思う。


つらつら書き連ねたが、、ここまで検討して、はじめて国が破綻しているかどうかという判断になるのではないだろうか。

当然現金化できない(してはいけない)資産もあるし、そこまで全て手を付けろとは言わない。


かって石原都知事は「当選したら東京都のバランスシートを作る」という公約を掲げて選挙に臨み、そして当選して実行した。


バランスシートが出来ても、それで都財政がすぐに回復し、問題がなくなるわけではない。

しかし具体的な方法論と時間軸を考える上で、当たり前だがバランスシートは重要な戦略的分析ツールである。


日経団連だって経営者の集まりなんだから当然そんなことは理解していると思う。


なぜ国でも同様の議論が起きてこないのか本当に不思議な気がする。

自民党が前回の衆議院選挙で掲げたマニフェストの達成度合いを自己採点した結果、全120項目のうち45%にあたる55項目で最高評価のA(実現した)だったそうである。


ちなみにB(取り組み中・一部実現した)が65項目、C(未着手)はゼロだったということである。

自民、自己評価したら「前回公約で未達成なし」-朝日新聞


この結果を読んで目を疑った。

自民党で選挙を仕切って、この結果の作成と公表を行った人物は誰なのだろうか?

失礼ながら相当なバカとしか思えない。


これは日本人が最も嫌うパターンの採点結果だということに何故気がつかないのだろうか?


そもそも評価を3段階にしたことが理解できない。


例えば一般的にアンケート回答の選択肢に以下の5項目があったとしよう。


1=よく出来た

2=まあまあ出来た

3=普通

4=あまり出来なかった

5=まったく出来なかった


日本では、これに対する回答は圧倒的に2,3,4に集中する。

例えば内心1や5だと思っても、遠慮や謙遜、断言を避ける感情があり、回答は2か4にしてしまうことが往々にしてある。


これは統計結果を見なくても日本人なら多くの人が感覚的に理解できる話ではないだろうか。


(※ちなみに以前に目にした調査によると、日本人と同じように2、4が多くなるのは韓国人だそうだ。逆に1と5が多くなるのは、アメリカ人と中国人であったらしい。つまりは国民性ということなのだろうか・・・。)


政治家になじみのある内閣支持率調査でも、「支持する」よりも「どちらかというと支持する」の方が多く、また「支持しない」よりも「どちらかというと支持しない」の方が多くなるのが通例だと思う。


そうした日本の国民性を意識するなら、この3段階評価はありえないと思う。


最低でも5段階評価にすべきであろう。(出来れば10段階ぐらいの方がいいと思うが)


さらに、仮に5段階で

1=実現できた

2=ほぼ実現できた

3=取り組み中

4=取り組んだがまだ不十分

5=未着手


としたならば、評価は2と3を中心にし、1と4にも多少振り分けなくてはならない。麻生首相お得意の「反省」の気持ちを表現するならば、5だってちょっとぐらいあったって良いと思う。


2と3については今回Aとしたものだって、国民の批判が強いものについては「ほぼ実現したが、内容がまだまだ改良の余地がある。今後さらに努力していく。」とすれば誰も怒らないだろうし、むしろ好感を抱く人も多いはずだ。


メディアでは、「後期医療制度改革で非難轟々の医療改革もA」、「あれもA,これもA」と批判の大合唱である。


正直、今の改革でAと言われたら、自民党にはもうこれ以上の『伸びしろ』は無いんだろうな、と思うしかなくなってしまう。


衆議院の解散以降、投票日まで40日間というのは、最初、かなり「民主党に不利だな」、「風向きがひょっとしたら変わるかな?」などとも思ったが、ここまでのところ自民党のお粗末さだけが目立つ選挙戦になっている。