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昨年から気温の差が激しい日が続き、あちこちで花粉症のような症状で悩んでいる人が増えてきましたね。
その多くが[寒暖差アレルギー]の発症ではと言われているようです。
けど、この[寒暖差アレルギー]ってどんな症状のことなのか、なぜ起こるのか…ってこと、よく分かりませんよね。なので、簡単ですが「こんな症状だよ」という感じのことをまとめます。
【寒暖差アレルギーって何?】
言葉はよく聞くようになっているけれど、実際にどんな症状なのかは、なってしまった人しか分かりませんよね。
寒暖差アレルギーというのは、気温差が7℃を超える寒暖差がある時に発症することが多いようです。別名[血管運動性鼻炎]というらしいです。
【どうして起こるの?】
気温差が7℃を超えると自律神経が乱れてしまい、正常に機能しなくなってしまうために起こるのではないかと言われていますが、実際のところはっきりとした原因はまだ分かっていないようです。
なので、専門家たちの中では、「こうだから、起こるのでは?」という説の中での診断になってしまっているらしいです。
【自律神経って何?】
自律神経って言葉はよく聞きますが、この神経ってどんなことをする神経なのか?までしっかり理解している人ってどれくらいいるのでしょうか。
自律神経には2種類の神経があり、ひとつが[交感神経]、もうひとつが[副交感神経]です。
それぞれの働きは次の通り。
[交感神経] 血管の収縮 血圧の上昇 心拍数の増加 など
[副交感神経] 血管の拡張 血圧の低下 心拍数の減少 など
相対する働きをして上手くコントロールしながら正常に保ってくれているんですね。
しかし、この自律神経が正常に機能しなくなるのが、気温の寒暖差。
多少の気温差にはすぐに対応してくれるのですが、それが急激に変化するとコントロールするのが難しくなり、正常に機能しなくなってしまうため、身体の不調となって表れてしまうようです。
【寒暖差アレルギーの症状は?】
一般的には、[鼻水]、[鼻づまり]、[くしゃみ]など。
それに伴って、ダルさや頭痛といった症状がある場合もあるようです。
症状だけ見ると「なんだか花粉症みたいだな」と感じませんか?ただ、花粉症と違うところは、「目がかゆくなる」という症状がないところなんです。
花粉症の場合、原因は花粉なのでそれが目に入ると、かゆくなってしまいます。そして、鼻に入れば鼻水や鼻づまりとなって症状が表れます。中には発熱する場合もあるので、単純に症状だけで見れば花粉症の方がツライと思われがちです。
ただ、寒暖差アレルギーでも侮れないんです。
鼻の不調があるだけで、不調なところは増えていきます。例えばくしゃみ。
これは突然出てくるものなので、厄介ですよね。
くしゃみ、鼻水、鼻づまり
この3点セットは身体をダルくしますし、鼻水を抑えようとすすってばかりいれば頭痛にも繋がります。
酷い時には倦怠感で動けなくなる人もいるそうです。
【対策はある?】
一番の対策は医療機関を受診することですが、年明けですから今の時期はきっと仕事も忙しいという人も少なくないでしょう。受診できる時間に仕事が終わればいいのですが、そういう人ばかりではありませんよね。
そこで、あくまでも応急措置的に捉えて欲しいのですが、こんな対策があります。
〇気温差を小さくする工夫を!
家の中は快適なのに、外に出たら「寒っ!」なんて経験はきっと誰にでもあるでしょう。この「寒っ!」を最小限にとどめるために、上着やマフラーなど体を温める準備をしてから外出すると、7℃以上の寒暖差に身を置く必要はないので、自律神経は正常に働いてくれるでしょう。
〇血流をよくする
実は、体温の調整に一番重要なのは、「血流」なんです。
なので、この方法が一番の予防法にもなります。昔からの知恵で「首」とつく場所を温めると身体が温まると言われていますので、「首」「手首」「足首」に防寒を施すと、体温が下がるのを防ぎ、血流が良くなります。
マフラーやカイロなどを活用するといいかもしれませんね。
また、身体の内側から温める効果がある「ショウガ」や「黒豆」「黒ゴマ」などを摂取するのも一つの方法でしょう。根菜も身体を温める効果があるそうです。
〇自律神経を整える
寒暖差アレルギーの原因とされているのが「自律神経の乱れ」ですから、ここを整えるのは確かに正論なんですが、簡単に出来る方法なんてあるのでしょうか?
実は、自律神経は「規則正しい生活で整う」ようです。生活習慣が乱れていると、それだけで正常に働かなくなりますから、基本的なことですが「食事」「睡眠」はしっかりと取るようにしましょう。
もともと自律神経が乱れているところに寒暖差7℃という環境に身を置くだけで、アッという間にアレルギー症状が出るほど自律神経が乱れてしまいますから、しっかりと整えることを意識してみましょう。
少しは参考になることはありましたか?
症状が出た時は早めに受診することをオススメしますが、どうしても受診する時間がないという人は、市販薬でもいいので薬での治療を考えてみてください。
どんな薬が効くのか、個人差はありますが一般的には[抗ヒスタミン薬]、[ステロイド点鼻薬]、そして[漢方]などが効くとされています。
医療機関でも出されることがある漢方はこちら(あくまでも参考程度にお読みください)
[当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)]
ストレスなどで手足が冷え切っていたり、身体が冷えている時に効果的な漢方
[柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)]
眠りが浅く、疲れやすい。神経質になりがちな時に効果的な漢方
[抑肝散化陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)]
ストレスなどで感情のコントロールが難しくなりがちな時に効果的な漢方
漢方薬の名前、どうしてこんなに難しいの~
基本症状が出た時には受診ですが、市販薬でも効果があればそれでもいいので、薬を上手く使って症状を軽くできたらいいですね。