今週提出する課題シナリオを書いています。
書いているんですが、どうも面白くない。
書いてる最中に、
「こんなありきたりなセリフじゃダメじゃん」とか、
「あまりにもシーンが凡庸すぎる」
みたいなダメ出しが次から次へと浮かんできます。
「エンタテイメントの書き方」読んでから、
自分に求めるハードルが高くなったのかもしれません。
かといってうまい解決策が思いつかなくて、
ぐるぐるぐるぐる迷路の中をさまよっています。
こないだから伊坂幸太郎氏の「バイバイ、ブラックバード」を
読んでるけど、導入部のつかみが素晴らしいんですね。やっぱり。
スーツ姿で苺狩りにやってきた一人の男と女の出逢いがあって、
次のシーンでは男がその女に
マツコデラックスみたいな女を紹介しつつ
「この女性と結婚するから俺と別れてくれ」と、
頼み込んでる……という出だし。
はあ? 男が一人でスーツ着て苺狩りにくるかよ?
なんでマツコデラックスみたいなのと結婚するんだよ?ねえ、なんで?
……とまあこんな風に意外性の連続で読者を揺さぶって
あっという間に小説の世界に引き込んでしまうわけです。
読者に楽しんでもらおうと思ったら
これくらいのことをしないと響かないんだという話です。
そもそも20枚シナリオで読者を
引き込むなんて難しいという意見もあるだろうけど、
こないだ観た「オーケストラ!」にしても
「ナイト&デイ」にしても「うわぁ」と一気に引き込まれて
はっと我に返ってタイムカウンターを見ると
10分そこそこしか時間がたってないんですね。
20枚あれば十分観客を引き込むドラマが書けるわけです。
公園の全景から入って子供たちの会話、みたいな
意外性のない段取りシナリオなんか書いてていいんだろうかと。
昔なら丸めた紙くずがゴミ箱の周りに散乱してるイメージでしょうか。
駄作とわかってて書くのはつらいけど、
駄作を積み重ねてうまくなるしかない。
★★★★☆
シナリオ・センターの柏田道夫氏によるシナリオ解説本。
ハリウッド映画を題材にして
シナリオのテクニックが解説されています。
シナリオの書き方を学んだからといって
面白いものが書けるかって議論もあるんですが、
純粋に読み物として面白い。
この先生のシナリオノウハウは
これまでも何度か読んだことがありますが、
論理的で分かりやすくてかなり説得力があります。
個人的に師匠と呼びたい。
ありがちなダメシナリオのサンプルを見ると、
まさに自分のことだと思うし、
どうやったら面白いシナリオになるかの見本も
レベルが高くて目からウロコ。
特に巻末の補講は永久保存版です。
23パターンのストーリーの基本形式が一覧で載ってます。
これ、8週間講座のときに教えてもらえなかったんで、
気になってたんですよね。
1999年とちと古いけど、
シナリオライターを目指す人は必読です。
ようやく「姉妹(兄弟)」の案が浮かびました。
西川美和さんの「ゆれる」が究極の兄弟の対立葛藤を描いていて、
どうしてもそれに引っ張られそうで困ってたんですが、
「小学生の姉妹」を主人公にすることでなんとか回避できそうです。
姉のふとした行為が妹の失踪事件につながってしまうという話。
これはモチーフというよりストーリー先行のひらめきな気がするが、
とりあえずこれでプロット立ててみようと思う。
テーマは、姉妹ってうざいけどいいものだよね、みたいな感じ。
ラストイメージとして、
①妹が見つかってハッピーエンド。
②妹が見つからず、姉悲しむ。
③妹が見つからず、姉ほくそ笑む。
の三つを考えてて、
昔なら意外性あって面白そうな③を安易に選ぶところですが、
テーマ「姉妹っていいよね」を考えるとやはり①になるかと。
でも、
②なら「姉妹ってうざいけど、いないと淋しい」
③なら「子どもの無邪気な残酷さ」
って風にテーマを変えればいいだけの話だし、
ラストイメージとテーマのどっちを優先するかは
ケースバイケースなのかもしれませんね。
今回のシナリオ化にあたって留意したい点。
・主人公(姉)にフォーカスする。
・人物(姉)の葛藤を描く。
・姉と妹、母、友達とのそれぞれの対立を際立たせる。
・感情・情緒のあるセリフを意識する。(説明セリフを避ける)
・姉妹のキャラ、履歴を明確にする。
・小道具を効果的に使う。(ゲーム、犬、ポスター、妹の所持品……)
・モチーフ(作品を象徴する何か)を打ち出す。
欲張りすぎでしょうか?
西川美和さんの「ゆれる」が究極の兄弟の対立葛藤を描いていて、
どうしてもそれに引っ張られそうで困ってたんですが、
「小学生の姉妹」を主人公にすることでなんとか回避できそうです。
姉のふとした行為が妹の失踪事件につながってしまうという話。
これはモチーフというよりストーリー先行のひらめきな気がするが、
とりあえずこれでプロット立ててみようと思う。
テーマは、姉妹ってうざいけどいいものだよね、みたいな感じ。
ラストイメージとして、
①妹が見つかってハッピーエンド。
②妹が見つからず、姉悲しむ。
③妹が見つからず、姉ほくそ笑む。
の三つを考えてて、
昔なら意外性あって面白そうな③を安易に選ぶところですが、
テーマ「姉妹っていいよね」を考えるとやはり①になるかと。
でも、
②なら「姉妹ってうざいけど、いないと淋しい」
③なら「子どもの無邪気な残酷さ」
って風にテーマを変えればいいだけの話だし、
ラストイメージとテーマのどっちを優先するかは
ケースバイケースなのかもしれませんね。
今回のシナリオ化にあたって留意したい点。
・主人公(姉)にフォーカスする。
・人物(姉)の葛藤を描く。
・姉と妹、母、友達とのそれぞれの対立を際立たせる。
・感情・情緒のあるセリフを意識する。(説明セリフを避ける)
・姉妹のキャラ、履歴を明確にする。
・小道具を効果的に使う。(ゲーム、犬、ポスター、妹の所持品……)
・モチーフ(作品を象徴する何か)を打ち出す。
欲張りすぎでしょうか?
★★★☆☆
長嶋有さん初読みです。
この人「ジャージの二人」も書いてるんですね。映画で観たことある。
「サイドカーに犬」と芥川賞を受賞した「猛スピードで母は」が収録されています。
タイトルのセンスが素晴らしいですね。
俳句をやってるからだそうですが、結構悩みながら決めてるらしい。
「サイドカーに犬」
収録されてると思わなかったのでちょっと嬉しかった。
映画は昔観たんですが。
小説版も映画の竹内裕子を思い出しながら読みました。
母が出て行った家に父の愛人が来て面倒をみてくれる話。
要は「犬」的な扱いされてるんだけど、
その扱われ方にイヤミがなくて
むしろそういう関係に新鮮さ、
心地よさを感じる少女の気持ち、
なんとなく分かります。
懐かしのアイテムがいろいろ出てきます。
山口百恵とか麦チョコとかガンプラとかパックマンとか。
コーラ飲むと歯が溶けるとか、当時のあるある系も面白いです。
子どもから観た大人の世界が、
「ああそういう風に感じてたなあ」と共感できます。
自分を紹介するときは名字だと思ってたのに
「ヨウコ」といわれて衝撃受けたとか、わかるなあ。
麦チョコをどさどさと買い物カゴに入れられてどきどきしたり、
晩御飯用の皿に麦チョコを入れられてびっくりしたり、
子どもの頃って母のやり方、ルールが
世界の統一基準なんだって思い込んでるから、
それを破られたときの衝撃は大きいんですよね。
そういう懐かしい感覚がいっぱいの作品です。
「猛スピードで母は」
三人称ですね。珍しいかも。
母の恋人と触れ合ったりして
サイドカーと逆パターン?
こっちより「サイドカー」の方が好きだな。
そんなにいいとは思わなかった。
どういうところが評価されたんだろう?
かっこいい母を間近でみて、
少年がいじめから立ち直っていくプロセスを
描いているところ?
淡いなあ。
ちょっと自分の感性に危機感を覚えた。
対立や葛藤が分かりやすく描かれる
エンタテイメント作品ばっかり読んでると、
こういう淡い作品に対する感度が
麻痺してしまうのかもしれない。
普段のあくの強いエンタティメント小説が
食品添加物を多用したB級グルメだとすれば
有機食品で作った自然食って感じ。
文脈や描写からテーマを汲み取る力量が問われますね。
長嶋有さん初読みです。
この人「ジャージの二人」も書いてるんですね。映画で観たことある。
「サイドカーに犬」と芥川賞を受賞した「猛スピードで母は」が収録されています。
タイトルのセンスが素晴らしいですね。
俳句をやってるからだそうですが、結構悩みながら決めてるらしい。
「サイドカーに犬」
収録されてると思わなかったのでちょっと嬉しかった。
映画は昔観たんですが。
小説版も映画の竹内裕子を思い出しながら読みました。
母が出て行った家に父の愛人が来て面倒をみてくれる話。
要は「犬」的な扱いされてるんだけど、
その扱われ方にイヤミがなくて
むしろそういう関係に新鮮さ、
心地よさを感じる少女の気持ち、
なんとなく分かります。
懐かしのアイテムがいろいろ出てきます。
山口百恵とか麦チョコとかガンプラとかパックマンとか。
コーラ飲むと歯が溶けるとか、当時のあるある系も面白いです。
子どもから観た大人の世界が、
「ああそういう風に感じてたなあ」と共感できます。
自分を紹介するときは名字だと思ってたのに
「ヨウコ」といわれて衝撃受けたとか、わかるなあ。
麦チョコをどさどさと買い物カゴに入れられてどきどきしたり、
晩御飯用の皿に麦チョコを入れられてびっくりしたり、
子どもの頃って母のやり方、ルールが
世界の統一基準なんだって思い込んでるから、
それを破られたときの衝撃は大きいんですよね。
そういう懐かしい感覚がいっぱいの作品です。
「猛スピードで母は」
三人称ですね。珍しいかも。
母の恋人と触れ合ったりして
サイドカーと逆パターン?
こっちより「サイドカー」の方が好きだな。
そんなにいいとは思わなかった。
どういうところが評価されたんだろう?
かっこいい母を間近でみて、
少年がいじめから立ち直っていくプロセスを
描いているところ?
淡いなあ。
ちょっと自分の感性に危機感を覚えた。
対立や葛藤が分かりやすく描かれる
エンタテイメント作品ばっかり読んでると、
こういう淡い作品に対する感度が
麻痺してしまうのかもしれない。
普段のあくの強いエンタティメント小説が
食品添加物を多用したB級グルメだとすれば
有機食品で作った自然食って感じ。
文脈や描写からテーマを汲み取る力量が問われますね。
数日前からネタ出し期間突入中です。
課題は「兄弟(姉妹)」
「かなり楽そう」とか思って楽しみにしてた課題なのに、
いざ目の前に現れるとものすげー高い壁に見えてくる。
ネタ出しはシナリオを書くプロセスの中で一番苦手な工程です。
先が見えない真っ暗なトンネルを進むようで、
精神的にも不安定になりやすい。
おれもうダメかもって気分。
あれこれ考えては投げ出して、
考えては投げ出しての連続。
やはりアイデアはすんなりと出てきてくれませんね。
でも、苦しいけど自分なりに納得のいく
20枚シナリオをより多く蓄積しておくことが
将来の糧になると強く思う。
多分毎週の課題締切がなければ
こんな苦しい思いしてネタ出しなんかやらないし、
「書きたいけど書きたいことがない」状態から
いつまでたっても脱することができなくなると思う。
書きたいことがないのは書かないからであって、
無理やりにでも書けば書きたいことはでてくるものなのだ。
ところで僕が「これなら書ける!」って思うときって、
アイデアとかストーリーとかラストシーンが浮かんだときというよりも、
「モチーフ」が浮かんだときだということに気付いた。多分。
モチーフというのは作品を特徴づける個性みたいなものなんだけど、
モチーフのないシナリオは絶対書きたくない、
という強い思いが最近の自分の中にはあるようです。
最近の課題で言うと、たぶんこんなモチーフを意識してたと思う。
窓: 柴犬
湖: 鶴の恩返し
軽井沢 :アパートの鍵貸します
逆にモチーフが浮かぶと、
「何が何でも書きたい!」という思いに火がついて、
一気にシナリオ化できてしまう、
というのがこれまでの自分のやり方だったんだなと納得。
だとすればまずはモチーフを見つけることに
意識を集中するといい結果が出るかもしれない。
課題は「兄弟(姉妹)」
「かなり楽そう」とか思って楽しみにしてた課題なのに、
いざ目の前に現れるとものすげー高い壁に見えてくる。
ネタ出しはシナリオを書くプロセスの中で一番苦手な工程です。
先が見えない真っ暗なトンネルを進むようで、
精神的にも不安定になりやすい。
おれもうダメかもって気分。
あれこれ考えては投げ出して、
考えては投げ出しての連続。
やはりアイデアはすんなりと出てきてくれませんね。
でも、苦しいけど自分なりに納得のいく
20枚シナリオをより多く蓄積しておくことが
将来の糧になると強く思う。
多分毎週の課題締切がなければ
こんな苦しい思いしてネタ出しなんかやらないし、
「書きたいけど書きたいことがない」状態から
いつまでたっても脱することができなくなると思う。
書きたいことがないのは書かないからであって、
無理やりにでも書けば書きたいことはでてくるものなのだ。
ところで僕が「これなら書ける!」って思うときって、
アイデアとかストーリーとかラストシーンが浮かんだときというよりも、
「モチーフ」が浮かんだときだということに気付いた。多分。
モチーフというのは作品を特徴づける個性みたいなものなんだけど、
モチーフのないシナリオは絶対書きたくない、
という強い思いが最近の自分の中にはあるようです。
最近の課題で言うと、たぶんこんなモチーフを意識してたと思う。
窓: 柴犬
湖: 鶴の恩返し
軽井沢 :アパートの鍵貸します
逆にモチーフが浮かぶと、
「何が何でも書きたい!」という思いに火がついて、
一気にシナリオ化できてしまう、
というのがこれまでの自分のやり方だったんだなと納得。
だとすればまずはモチーフを見つけることに
意識を集中するといい結果が出るかもしれない。
