肥満にご注意 | しちふくのひとやすみ

しちふくのひとやすみ

獣医師&獣医鍼灸師&レイキヒーラーである
しちふくの感じたいろんなこと

我が子(動物)から

キラキラした目で見つめられると

つい食べ物を与えていませんか?


食べ物を与えると

あっという間に完食しちゃうから

足りないのだと思って

おかわりをあげていませんか?


おやつをあげると喜ぶから、

さらにおやつをあげてしまいませんか?


ぽっちゃりしてる方が

可愛く見えて良いと思っていませんか?






動物は野生でいると

数日食べられないこともあります。


食べ物があったら

とにかく飲み込まないと

他の動物に横取りされてしまいます。



舌には味を感じる味蕾(みらい)という

組織があります。


味蕾の数は

人間 : 約6000個

犬 : 約1700個

猫 : 約500個


犬や猫は人間ほど味を感じません。



それに対して嗅覚受容体の数は

人間 : 約1000万個

犬 : 約6700万〜2億個(品種差あり)

猫 : 約6500万個


嗅覚は人間より犬や猫の方が

はるかに優れています。



だから、犬や猫は

臭いで食べられると判断したら

ほとんど味わうことなく

ガツガツ食べて飲み込んでしまいます。


特に犬は、くれるなら

いくらでも食べておこうとします。


次にいつ食べられるか分からないという

野生の記憶が残っているので、

食べられるときにできるだけ食べておく

という習性があるのです。


そうやっていっぱい食べても

また次の食事時間がくると

同じようにに沢山食べてしまいます。


さらにおやつまでもらって、

肥満街道一直線ですガーン




肥満は体に良いことはありません。


肥満は様々な病気を引き起こします。




脂肪組織には隅々まで

毛細血管が伸びます。


太ると毛細血管がどんどん増えます。


すると、

脂肪組織を含む全身の隅々まで

血液を送り届けるために

心臓は強く拍動しなければなりません。


それを繰り返しているうちに

心臓が疲れ果てて

心疾患になることがあります。



同じように、心臓だけでなく

様々な臓器に負担がかかります。





他にも、太っていると

麻酔のリスクが高くなります。


麻酔薬の仕事は

神経を麻痺させることです。


でも、麻酔薬は神経よりも

脂肪が好きなのです。


麻酔薬は身体に入ると

脂肪組織に入っていきます。


神経組織は二の次です。


麻酔薬が神経組織に行きにくいため

脂肪の多い子の神経を麻痺させるには

より多くの麻酔薬が必要になります。



そして、麻酔から醒めるときは

麻酔薬は最後まで脂肪組織に居残ります。


脂肪組織に居残り続けている麻酔薬が

少しずつ脂肪組織から出てきては

神経を麻痺させ続けます。


このため、太っていると

麻酔にかかりにくくて

しかも醒めにくくなりますぐぅぐぅふとん1



このように色んなリスクがありますから

太り過ぎには注意してください。





動物の食べ物は

ほぼ100%人間がコントロールできます。


可愛がっているつもりでも

太らせすぎるのは

ある意味虐待です。


フードよりジャーキーを好むからと、

ジャーキーを主食のようにするのは、

人間の子供にポテチばかり

食べさせるのと同じです。



我が子が健康に過ごせるよう

体調管理を考えることが本当の愛情です。





あしあと




とはいえ、痩せ過ぎも良くないです。


体調が悪くなって

数日食べられなくなっても

身体に蓄えたエネルギーで

何とかなるように、

多少の脂肪はあったほうが良いと

個人的には思っています。



何事も、ほどほどが大切ですニコニコ





あしあと






古新聞を片付けていたら

袋に入り込んだ1歳0か月の柑太




新聞と一緒に片付けちゃうよ〜ニヤリ
(できないけど)


可愛いから許しちゃうねラブ
(⬆️親○か)






今日も皆さまが穏やかな
ほっこりした気持ちで過ごせるよう
祈っていますハート