ワクチンでてんかんになる? | しちふくのひとやすみ

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獣医師&獣医鍼灸師&レイキヒーラーである
しちふくの感じたいろんなこと

ワクチンのせいでてんかんになる、
と言う人がいます。

ワクチンを打った数か月後に
てんかんになった、とかね。

数か月後・・?

その間、ワクチン以外には何もなかったの?



話は戻して



ワクチンだけじゃなくても
手術とか、何かの治療とか、
とにかく医療行為が原因で
てんかんになる、とか
自己免疫疾患になる、とか
ヘルニアになる、とか
がんになる、とか
言う人たちがいます。


医療行為だけ?

お散歩とか、旅行とか、引越とか、
ドッグランとか、ドッグカフェとか、
お留守番とか、お客様が来たとか、
雨が降ったとか、雷が鳴ったとか、
暑かったとか、寒かったとか、
なーーんにもなかったの?


話を戻して


私はそれらは病気の原因ではなく、
引き金だと思っています。
(個人の意見です)

東洋医学で考える健康とは
心身の状況が多少崩れても
自分でバランスを取リ戻して
修正する能力がある状態です。

西洋医学で考える健康は
検査結果が基準値以内であること。

基準値という枠の中に押し込めるのが
西洋医学でいう健康です。

東洋医学では、多少枠から外れても
元に戻す能力があれば健康と考えます。

病気は元に戻せない状態になること。

病気の原因は様々あるでしょうが、
邪気(悪いエネルギー)がたまると
病気になるという考えが
東洋医学にはあります。

邪気が少したまったくらいでは
病気になりませんが、
体内に邪気が多くなってくると
発症の時が近づいてきます。


発症するギリギリの状態まで
邪気がたまった時に普段と違う事があると
それが引き金になって発症するのだと思います。

例えば、動物の健康状態を風船に例え、
引き金を画鋲に例えて考えます。

若くて健康な動物は
まだ膨らましたことのない風船です。

《画像はお借りました》

この風船に画鋲を当てても
風船に余裕と弾力があるから
風船は割れません。

健康のバランスが崩れると
風船に空気(邪気)がたまっていきます。

バランスがどんどん崩れて
風船がパンパンに膨れると


《画像はお借りしました》


こんなにパンパンになったら、
画鋲が軽く触れただけで
(画鋲じゃなくてもちょっとした刺激だけで)
風船はあっけなく割れてしまいます。


邪気風船が割れることが、
病気の発症になります。


邪気風船が割れた時
どんな病気になるかは
その子の体質などで決まると思います。

ワクチンを打った後に
てんかんになったとしたら、
ワクチンがてんかんの原因なのでなく、
あと少しの刺激でてんかんになるところまで
邪気風船がパンパンになっていたのでしょう。

邪気風船が割れる寸前のときに
たまたまワクチンを打ってしまい、
それが引き金になっててんかんを発症した
ということだと思います。
(個人の意見です)

よくあるのが、
飼い主さんが抱き上げた途端に
ワンコさんが「キャンハッ」と鳴き、
椎間板ヘルニアを発症した、
という事例です。

こうなると、飼い主さんは
自分の抱き上げ方が悪かったと思って
自分を責め続けます。

でもね、これも邪気風船が
パンパンになっていたのだと思います。

邪気風船がパンパンの時に
たまたま飼い主さんが抱き上げてしまった、
ということだと思います。

もしかしたら、引き金は
小さな段差だったかもしれないし、
寝返りだったかもしれないし、
あくびだったかもしれないし、
くしゃみだったかもしれないし、
雷だったかもしれない。

だから、抱き上げた時にヘルニアになっても
飼い主さんが悪い訳ではないのです。

自分を責めないでください。



邪気風船がパンパンのときは
よく見るといつもと何か違うかもしれません。

数値では計れない何かが違います。

ご飯の食いつき方だったり、
目の輝きだったり、
呼びかけへの反応だったり、
本当にちょっとしたことが
いつもと何となく違う気がする。

そんなときは不要不急の医療行為は
受けない方が良いと思います。

それから、今みたいな真夏とか、
逆に真冬とか、
台風が来ているとか、
そういうときは外から邪気が入ってきて
邪気風船が大きくなります。

だから、そんなときにわざわざ
ワクチンを打ちに行くのは避けましょう。

毎年動物病院からワクチン接種時期を知らせる
ハガキなどが来るかもしれません。

ワクチン接種時期は目安に過ぎませんから
何だか元気がないとか、
ウンチが緩いとか、
気になる事があったら
ワクチン接種は延期してください。

計画的な手術も、
可能なら気候の穏やかな春か秋がお勧めです。

邪気風船は大きくなり続ける訳ではありません。

空気(邪気)が抜ければ小さくなります。

自宅で静養したり、
穏やかな気持ちで撫でてあげたり、
気候が落ち着いてきたりすれば、
邪気が抜けて風船は小さくなります。

風船が小さくなれば
簡単には割れなくなります。

大切な家族の状態をよく見て
邪気風船が大きくなっていないか
気をつけてくださいハート