他者を気にしない中国人と空気を読む日本人 | しちふくのひとやすみ

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獣医師&獣医鍼灸師&レイキヒーラーである
しちふくの感じたいろんなこと

上海研修で感じたことです。

むらさき音符  ブルー音符  ピンク音符  むらさき音符  ブルー音符  ピンク音符


日本では、中国人に対して
批判的な意見が多いように思います。

多くの日本人がイメージする中国人は:

自分勝手。

傍若無人。

他人を押しのけてでも、
自分に有利になるように行動する。
(列に割り込むなど)

ゴミをポイ捨てする。

公共の場所で騒ぐ。

などなど、数え上げればキリがありません。


。。。。。。。。。。。。。。。


私は中国のすべてを見てきた訳ではないので
あまり大きな事は言えないのですが、
今回感じたことを書きますね。

中国にいると、
中国人の騒がしさは
あまり気になりませんでした。

むしろ、公共の場所で子供が騒ぐと、
子供を静かにさせようと
「シーーッ!」と声をかけている親の姿が
印象的でした。

帰りの飛行機の搭乗が遅れても
大きな混乱もなく、
キチンと列を作って搭乗していました。


中国では地域による言語の差が大きく、
例えば、北京語と上海語だと
2割くらいしか通じないそうです。

ましてや、少数民族の言語は
ほぼ通じないそうです。

今でこそ「普通語」と呼ばれる共通語を
学校で教えるようになりましたが、
それ以前は、同じ中国といっても
言語や習慣は地域によって
大きく異なっていたそうです。

同じ中国国内でも言語や習慣が
大きく異なります。

他人のすることを気にしていては
キリがありません。

中国人が他人を気にしないようになったのは
そういう背景があるのではないかと思いました。

他人を気にしないから、
それぞれが好き勝手やる、
という構図ができたのかもしれません。

でも、これは悪いことばかりではないと
感じました。

自分と他人と比較して
非難することがないのです。

比較して非難することが全くない訳では
ないかもしれませんが、
日本人ほどではないと思いました。


日本は基本的に稲作を中心とした
農耕民族です。

田植えや稲刈りなどは
地域の人びとが協力しあわなければ
なりませんでした。

地域が協力し合うシステムを作るため、
日本では、古くから、住んでいる地域毎に
組制度を作っていました。

江戸時代の五人組、戦前の隣組などです。

その組制度は、お互いに助け合うだけでなく、
お互いの行動や思想を監視させ、
異端者を役人に報告させる役割も
果たしていました。

・横並びを良しとする、
・物事をはっきり言わない、
・空気を読むことを重視する、
といった日本人の気質は
このような組み分け制度によって
作り出されたのかもしれません。

もちろん、この組制度のおかげで、
・相手の気持ちを察する優しさ
・お互い様の気持ち
・譲り合いの精神
など、日本人の美徳も
生まれたのだと思います。

日本人はせっかく
これらの美徳を持っているのに、
すぐに自分と他人、他人と他人を比較して
羨ましがったり、
妬ましく思ったり、
優越感を覚えたり、
否定したり、
非難したり、しはじめます。

この部分だけは、
中国人の「他人を気にしない」精神を
見習っても良いのかなぁと思いました。


また、「空気を読む」のは日本人だけなので、
中国人に対してだけでなく、
全ての外国人に対して、思っていることを
明確に言わないと伝わりません。

誰かの意見に対して反対しているなら
反対の意思を伝えるほうが良いです。

日本では、反対意見を言うと
言われた相手は、
自分の人間性を批判されたと思って
落ち込んだり怒ったりしてしまいます。

でも、外国人は、
意見の相違があるならば、
その相違をなくすために一緒に考えよう、
と思う事が多いようです。

そして、意見の相違がなくなれば、
後腐れなくスッキリとなるようです。

反対意見を述べることによる
人間関係の悪化を怖れて
当たり障りのないことだけを言う点も、
日本人の悪いクセではないかと思います。



日本人には、お互い様と思いやりの
気持ちという美徳があるのですから、
他人の言動をいちいち気にしない、
意見の相違は協力して解決する、
ということが実践できれば良いと思いました。


日本人もそろそろ
良い意味で「他人を無視する」ことが
できるようになれば良いですね。

でも、思いやりの気持ちは忘れずにハート



わんわん   にゃー   わんわん   にゃー   わんわん



空気を読むなんて考えず
ひなたぼっこを楽しむひかり三毛猫




 

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