タイトル通りですが、
東洋医学は魔法ではありません。
西洋医学で治せない難病を一瞬で治す、
なんてことは基本的にありません。
天の決めた寿命を延ばすことはできません。
ときどき
「西洋医学でどうにもならなくなったら
東洋医学を受けに行きます」
とおっしゃる方がいますが、
西洋医学にも反応できないほど
「氣」が弱っている子は
東洋医学への反応も悪い場合が多いです。
もちろん、東洋医学では「氣」を補う
ということをしますので、
それによって「氣」が満ちてくると
治療への反応が良くなります。
しちふくの治療を受けた後に
「目の輝きが治療前とは全然違う」
「目に力が入ってきた」
とおっしゃる飼い主さんが多いですが、
これは治療によって「氣」が満ちてきたからです。
でも、西洋医学的治療で
内臓までボロボロになっていると
東洋医学で治療するのは難しいこともあります。
できれば、西洋医学では治療対象にならない
「未病」のころから東洋医学を受けていただくのが
良いのではないかと思います。
もちろん、弱っている子は
弱っている子なりに
心を込めて治療させていただきます。
絶対とはお約束できませんが、
中には、奇跡のように元気になる子も
確かにいます。
西洋医学は、
体の中にある病気の原因を探し、
その原因を取り除くという治療法です。
東洋医学は、
身体や心のバランスを整え、
自然治癒力を高めることで
体を回復させるという治療法です。
『○○病なのですが、治せますか？』
と訊かれることがあるのですが、
特定の病気を抑え込むという治療ではないので
そのような質問には答えにくいです。
心身のバランスの崩れている原因を探り、
そのバランスを整えるというのが
東洋医学の治療です。
バランスが整ってくると、
自然治癒力が高まって
病気が軽減される
という考え方です。
バランスの崩れ方や、
バランスが崩れてからの時間によって
バランスを取り戻すのに時間がかかる子もいます。
あるバランスが戻ってくると
奥に潜んでいた別なバランスの崩れが
顔を出してきて、
次はそのバランスの崩れを整えていく
という場合もあります。
１～数回の治療で症状が軽減するする子もいれば
数か月以上かかってやっと軽減してくる子もいます。
数回の治療で改善の兆しがないと
すぐに治療をやめてしまう飼い主さんもいます。
飼い主さんの判断なので仕方ないですが、
東洋医学の治療を始めて
明らかに悪化してどうにもならない
というのでなければ
何の変化も感じられなくても
数か月間治療を受けてみてもらいたいです。
何の変化もないのにずっと治療を受け続けて、
半年以上たってから急激に症状が改善する子もいます。
東洋医学は時間がかかることもあるので、
そいうことも理解していただけると助かります。
西洋医学的診断名が同じ子に対して
すべて同じ治療をするわけではありません。
同じ病気でも、
根本のバランスの崩れ方が違うと
違う治療を行います。
これを同病異治と言います。
西洋医学的診断名が違っても、
バランスの崩れる原因が同じ子たちには
同じ治療を行うことがあります。
これを異病同治と言います。
西洋医学とは考え方が大きく異なります。
西洋医学と東洋医学には
それぞれ長所短所があります。
それぞれの長所を生かして
両方の治療をバランスよく組み合わせるのが
理想的ではないかと思います。
最初にも言いましたが、
東洋医学は魔法ではありません。
天の決めた寿命を延ばすことはできません。
ただ、肉体にいる間に
少しでも苦しい思いをしないように
少しでも穏やかに安らかに過ごせるように
サポートすることは
東洋医学の得意分野の一つだと思います。
そこは分かっていただきたいです
17歳5か月のコロンは、
昨年前提疾患で倒れましたが
毎日のマッサージ・漢方薬・手作りご飯で
元気に過ごしています
皆の元気をサポートする東洋医学を
よろしくお願いします
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