コロンの夜鳴き | しちふくのひとやすみ

しちふくのひとやすみ

獣医師&獣医鍼灸師&レイキヒーラーである
しちふくの感じたいろんなこと

コロンは17歳4ヵ月になりました犬

 
今日のコロン下矢印
 
お外に出ると笑顔が弾けます音譜
 
 
バランスは悪いけど、
ちゃんと4本の足で立って歩いています足あと
 
 
少し前から、コロンは
夜鳴きをするようになりました。
 
昼間に寝ている時間が長いせいもあるでしょうが
夜にしっかり眠り続けることができないようです。
 
夜中に
『わん・・わん・・わん・・』
と吠え続けますもやもや
 
様子を見に行くと、
不満があって吠えている訳ではなく、
普通に丸くなってくつろいだ姿勢で
吠え続けています。
 
この状態は、おそらく東洋医学でいう
陰虚(いんきょ)だと思いました。
 
陰虚というのは、
陰が不足している、という意味です。
 
東洋医学の基本理論の一つに陰陽説があります陰陽
 
一般に陽は良いもの、陰は悪いもの、
というイメージがあるかもしれません。
 
東洋医学では、陰と陽のバランスが
取れていることを良いことと考えます。
 
例えば、
昼間に元気に活動するのは陽の働きしっぽフリフリ
夜にぐっすり眠るのは陰の働きですぐぅぐぅ
 
陰と陽のバランスが良いと
昼に元気に活動し
夜はぐっすり眠れます。
 
ところが、陰が不足すると
夜にぐっする眠ることができなくなります。
 
すると、昼間も元気なく過ごすことになります。
 
この、陰が不足した状態を陰虚と言います。
 
 
東洋医学では症状の症ではなく
状態を明らかにするという意味で
証という字を使い
陰虚である状態を「陰虚証」と言います。
 
コロンは陰虚証だと思いました。
 
そこで、陰を補う漢方薬を飲ませたら
その夜から夜鳴きしなくなりました!!
 
陰を補う漢方薬を飲ませ始めてから
数日たちますが、
一回も夜鳴きしてません。
 
しかも、昼間もしっかり起きていて
歩き回って活動するようになりました音譜
 
お外に出ると、最初の写真のように
生き生きとした笑顔を見せてくれます柴犬
 
 
 
 
「陰を補う」という考え方は
東洋医学独特のもので
西洋医学にはない考えです。
 
夜鳴きで困っている場合
西洋医学の動物病院では
鎮静剤や睡眠導入剤などを
用いることが多いと思います。
 
東洋医学では、陰を補うツボや
陰を補う漢方薬を使うという
選択肢があります。
 
どうぶつさんの夜鳴きや夜の徘徊で
お困りの飼い主の皆さん、
東洋医学的に陰を補う
という手法もありますので
お近くの東洋医学獣医師にご相談くださいおじぎ
 
 
人間の場合は、鍼灸師さんや
漢方医さんに相談してみてくださいね漢方