杏(あんず)くんはスタンダードプードルの男の子です
杏くんは耳の付け根に扁平上皮癌がありました。
以前、「扁平上皮癌が消えた?」という記事でご紹介したので、ご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。
杏くんは今年の1月に光の世界に還って行きました
杏くんは西洋医学を一切拒否して東洋医学的治療だけを受けて過ごし、とても穏やかな最期を迎えることができたのでご報告させていただきます。
杏くんは昨年3月に耳の付け根に扁平上皮癌ができ、外科手術で癌を切除しました。
杏くんは術後に食欲が改善せず、さらに血便を伴う下痢が続きましたが、西洋医学的治療では全く改善しなかったそうです。
杏くんは昨年5月からしちふくの治療を受け始めてくれました。
初診から10日後の2回目の治療の時には血便も下痢も止まり、食欲も回復し始め、その後も半月~1か月に1回程度しちふくの治療を受けてくれていました。
7月、杏くんの耳からの膿が止まらないため、扁平上皮癌の手術を受けた動物病院を受診したところ、癌が再発していることが分かりました。
再発してから一度だけ、表面に出ている癌細胞を薬で焼く治療を受けましたが、その治療がトラウマになって体調を崩してしまったため、それ以降は西洋医学的治療は一切拒否しました。
その後、杏くんはしちふくの治療だけを受け続けてくれました。
一時は癌が消えたのではないかという状態になりました。
⇒上でも引用した以前の記事「扁平上皮癌が消えた?」
残念ながら、杏くんの癌は消えていませんでした
杏くんの癌は耳の奥にあり、一時は癌が耳の三半規管を圧迫したのか、ふらつきやめまいの症状がありました。
しかし、耳から膿(癌細胞?)が出続けたせいか、それ以降はふらつきなどの症状はありませんでした。
杏くんの場合は耳の奥に癌ができていたので、脳や肺に転移する可能性が考えられました。
脳に転移すると嘔吐、痙攣、麻痺、異常行動などの症状がみられることがあります。
肺に転移すると咳、痰、呼吸困難などの症状がみられることがあります。
また、癌が進行すると癌性疼痛といわれる、とても強い痛みを感じることがあり、この痛みは麻薬性鎮痛剤を使わなければ抑えることができません。
杏くんの飼い主さんに対し、西洋医学の動物病院に行って酸素吸入器や麻薬性鎮痛剤について相談するようにお勧めしました。
しかし、杏くんの飼い主さんは西洋医学の動物病院には行きませんでした。
杏くんは10日に1回のペースでしちふくの鍼治療を受けてくれました。
漢方薬も飲んでくれていましたが、食欲が落ちてからは漢方薬もあまり飲めなくなったので、無理に飲まなくていいとお話ししました。
杏くんの調子が悪いとの連絡があった時は、臼井式レイキと神聖曼荼羅レイキで遠隔ヒーリングをさせていただきました。
ストーンヒーリングも行いました。
しちふくはカウンセラーではありませんが、飼い主さんの精神面もできる限りフォローしました。
杏くんが最後にしちふくの治療を受けてくれたのは昨年の12月でした。
その後も、毎日杏くんに遠隔でヒーリングさせていただきました。
杏くんは徐々に弱っていきましたが、心配されていた「苦しい」「痛い」症状は一切ありませんでした。
飼い主さんのそばで穏やかに眠って過ごしました。
飼い主さんが「杏くん、トイレに行こう」と促すと、眠っているかに見えた杏くんは起き上がってトイレまで歩いて行って排尿したそうです。
食欲はあまりありませんでしたが、豆乳アイスなどを舐めて過ごし、嘔吐も下痢もありませんでした。
そして、今年の1月、杏くんは飼い主さんに見守られて静かに光の世界に還って行きました
しちふくは西洋医学だけをやっていたころ、癌の動物には抗がん治療をしていました。
抗がん治療を受けた動物たちは癌のせいなのか、治療のせいなのか分かりませんが、かなり苦しんで過ごしていました
動物たちを見送った後、飼い主さんが後悔していることが多く、「本当にこれで良かったのでしょうか」と涙ながらに言われたこともありました。
他の獣医師たちは「科学的に正しいことをしたのだから仕方ない」と割り切っていましたが、しちふくは割り切ることができませんでした。
そのような経験がきっかけで、東洋医学の道に進むことになりました。
今回、杏くんを見送って約半年経ったところで、杏くんのお母さんにブログ掲載のお願いをしたところ、快諾してくださいました。
杏くんのお母さんから頂いた掲載許可のメールを引用させていただきます。
~杏くんのお母さんからのメール~
杏のことをブログに書いてくださって構いませんよ
写真も全然🆗です
杏が癌になってつらかったのですが、
静かな介護の日々はわたしにとってはある意味癒しの時間でもあり
最後のほうは痛みや苦しむ感じがなく、
それぞれ色々考え方もあるでしょうが、
こういう選択肢もあると今悩んでいるかたへの参考にしていただけ
先生に最期までサポートしていただけたのも本当に心強かったです
心から改めてお礼申し上げます
~引用終わり~
このメールと一緒に、杏くんが庭でくつろぐ写真も送ってくださいました。
それが、この記事の最初に載せた写真です。
癌の動物のすべてが、東洋医学的治療だけで穏やかに過ごすことができるという保証はありません。
しちふくが癌の動物を治療させていただくのは杏くんで3匹目です。
偶然かもしれませんが、3匹とも苦しむことなく穏やかに旅立っていきました。
鍼治療は椎間板ヘルニアなどの外科的疾患だけと思っている方も多いかもしれませんが、このような治療例もあります。
何かの参考にしていただけたら幸いです。
眼の調子が悪く、細かい文字を読むのが辛いのでコメント欄は閉じさせていただきます
皆さんのブログにもほとんど遊びに行けません。ごめんなさい