五行と季節や年齢との関係③ 「土」の話 | しちふくのひとやすみ

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五行説の木火土金水の各要素と年齢や季節との関係、今回は土の話です。

 

土の性格は、おおらか、温厚、人懐こい、優しい、争いが嫌い、世話焼き、食べるのが好き、食べさせるのが好き、のんびり、ものぐさ、寝ているのが好き、なタイプです優しい

 

温厚で普段はおとなしいけれど、周りで争いが起こると「まあまあ、そんなにカッカしないで。それより皆でおいしいものでも食べようよ音譜」と仲裁し始めます。

 

土に関係する年齢は壮年期です壮

 

一般的に子育てをする年代です男の子女の子

 

子供に食事を食べさせ、子供同士がけんかをし始めると仲裁するのが親の仕事といっても良いかもしれませんね。

 

社会でも、会社員であれば部下が数人いて、部下たちの和に気を配る年代かもしれません。

 

土の性格でなくても、土の役割を果たすのが壮年期といっても良いでしょう。

 

土の季節は、一般には長夏(晩夏)と言われ、夏の終わり~秋の初めの季節です。

 

からりと乾燥して、稲穂がたわわに実る収穫の季節です。

 

ただ、土の季節についてはもう一つ説があります。

 

一般的に五行説というと、五行相生説のこの図が有名だと思いますこれ

 

 

しかし、実は五行土王説という考えもあります。

 

五行土王説を図にすると、こうなりますこれ

 

土がすべての要素の中央にあります。

 

五行説における方角の概念では、木が東、火が南、金が西、水が北、土が中央に関連付けられます。

 

その方角の通りに配置したのが五行土王説です。

 

五行土王説では、土の季節を長夏(晩夏)とする考えもありますが、もう一つ土の季節を土用とする考えもあります。

 

土用というと、土用の丑の日=夏真っ盛りの頃というイメージがありますね。

 

ちなみに今年の夏の土用の丑の日は7月30日だそうです。

 

土用の丑の日に鰻を食べるのは、江戸時代、夏に売り上げが落ちて困っていた鰻屋さんを助けるために平賀源内が「土用の丑の日に鰻を食べると良い」と宣伝文句を考えたのが始まりという話は有名ですねうな重

 

話を戻しまして、暦の上で土用というのは夏だけではありません。

 

立春、立夏、立秋、立冬の前18日間をそれぞれ土用と言います。

 

つまり、季節の変わり目ですね。

 

五行土王説の中にはこの土用=季節の変わり目が土の季節という考えもあります。

 

季節の変わり目は体調を崩しやすいですからね。

 

土に関係する体の要素は脾、胃、膵、消化器、筋肉、舌、血液、浮腫、痰、腫瘤などです。

 

食欲、嘔吐、下痢、便秘など消化器に関係することは土に関係します。

 

血液を血管内に保持する働き(統血作用と言います)も土の役割です。

 

明らかな外傷がないのに何となく出血がある、たとえばエコー検査などで異常がないのに尿潜血がある場合などは脾の統血作用が弱っている場合があります。

 

身体に関係する要素のところに痰と書きました。

 

痰というと、咳をしたときに出るねばねばの物体を思い浮かべると思いますが、あれだけが痰ではなく、体の中にできたねばねばした物は痰と考えます。

 

腫瘍なども、痰が進行したものと考えます。

 

五行土王説では、5つの要素の中で土が最も大切だと考えます。

 

全身状態がとても悪くなってしまったとき、性格や症状の弁証がどうであっても、まず土に働きかけます。

 

土は食べることに関係します。

 

どんな時も、まずしっかり食べる事が大切と考えるわけですニコニコ