子猫ひかりが我が家にやって来たのは4月9日でした
ひかりが来て一週間後に行った検査で、ひかりは猫エイズの抗体を持っていました
猫エイズ抗体陽性のことを報告した記事にも書きましたが、幼猫が猫エイズ抗体を持っている場合、必ずしも猫エイズに感染しているとは限りません。
人間のエイズと異なり、猫エイズウイルスが妊娠・出産により母猫から子猫に感染することはほとんどないと言われています。
猫エイズウイルスに感染している母猫、またはエイズワクチンを接種されたことのある母猫の体内で抗体が作られ、その抗体が母乳に入り込みます(これを移行抗体と言います)。
ウイルスは母乳には入り込みません。
猫エイズウイルス抗体の入った母乳を飲んだ子猫は、母猫からもらった猫エイズ抗体を持つことになりますが、母乳にウイルスは入っていないので、母乳から感染することは基本的にありません
猫がエイズウイルスに感染するのは、ほとんどの場合、猫エイズウイルスを持っている猫とのケンカ傷からの感染です。
ごくまれに、猫エイズに感染している母猫が子猫をくわえて運んだ時に、子猫の首に咬み傷ができ、そこから感染する可能性があると言われています。
我が家は先住猫たちがおり、その子たちが猫エイズに感染していないことは確認済みです
ひかりが猫エイズに感染していた場合、他の猫たちと接触しないようにするなどの注意が必要です。
ひかりの体重が1kgを超えたので、近くの動物病院に行って採血してもらい、猫エイズウイルスのDNAを持っているかどうかの検査をしてもらいました。
ウイルスDNAを持っていれば猫エイズウイルスに感染していることになりますし、ウイルスDNAを持っていなければ猫エイズに感染しておらず、ひかりの持っている抗体は母乳中の移行抗体だと確認できます。
せっかくなので、猫エイズだけでなく、猫白血病ウイルス、猫コロナウイルスの遺伝子検査(PCR検査)もしてもらいました。
猫コロナウイルスは、猫伝染性腹膜炎という重篤な病気の原因になりうるウイルスです。
動物病院で看護士さんに保定されているひかりです。
小さいので頸動脈から採血されました
そして、検査結果が届きました。
一番下の猫免疫不全プロウイルスというのが猫エイズウイルスのことです。
結果は、いずれのウイルスのDNAも検出されませんでした
つまり、ひかりは猫エイズ・猫白血病・猫コロナウイルスには感染していません
大丈夫だろうとは思っていましたが、確認できて良かったです
ひかりのように、幼猫が猫エイズの抗体を持っていても、必ずしも猫エイズに感染しているとは限りません。
いずれにしても、先住猫がいるお宅に保護猫を迎える場合は、先住猫たちを守るためにもきちんと検査を受けてくださいね
それから、猫エイズと人のエイズは違うウイルスです。
猫エイズが人に感染することはありませんし、人のエイズが猫に感染することもありませんので、お間違えの無いようにお願いします。
それにしても、ひかりがウイルスに感染していなくて本当に良かった~