仙台 空いろルームのまさよさんがしちふくのことをブログに書いてくれました。
まさよさんは2つのブログを書いています。
ひとつはスピリチュアルなことを書いているブログで、もう一つは日常の出来事などを綴ったブログです。
まさよさんがしちふくのことを書いてくれたのは日常の出来事を綴った「愛しているよ まさよさんのブログ」です。
まさよさんの書いてくれた記事はこちら→「犬と猫」
「真面目、動物思い、飼い主思い、優しい、親身」などと身に余る表現で書いていただきました。
まさよさん、本当にありがとうございました
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以下は自分の回顧録的な内容です。
長いので、無理に読まなくてもいいですよ。
最近つくづく思うのですが、人生にはタイミングとか順番とかありますよね
もっと真っ直ぐ目的地に着けばいいのに、ものすごく遠回りすることになったりします。
しちふくは今やっている動物鍼灸が天職だと思っています。
できることならば、もっと早く動物鍼灸と出合いたかった。
しちふくは今50代ですから、あと10年でも20年でも早く出会っていれば、それだけたくさんの動物たちが少しでも楽になるお手伝いができたのになぁ・・と思ったこともあります。
これから何年動物鍼灸ができるかな、という不安を感じることもあります。
でも、一番強く感じることは、 「私にとっては今がそのタイミングなんだ」ということです。
大学を出てすぐ会社員になりました。
職務上とても辛い経験もしましたが、会社組織を内側から知るという貴重な機会を与えてもらいました。
結婚してから4回流産しました。
とても悲しく体調もすぐれなかったけれど、子供ができずに悩んでいる人や病気で悩んでいる人の心や身体の痛みがわかるようになりました。
そして2人の子供に恵まれて子供の可愛さを知り、子育ての経験をし、地域とのつながりもできました。
子供が小さく、母が年老いてきて外に働きに出ることが難しかったので、翻訳学校の通信教育で2年間勉強し、「医薬系3級翻訳士」の資格も取りました。
フリーランスの翻訳家として働き、在宅フリーランスの仕事を経験しました。
そして母が認知症になり、在宅介護しました
母は私のことを娘ではなく妹と思うようになり、しまいには「親切にしてくれる知らない人」と思うようになってしまいました。
基本的な生活のこともできなくなっていく母を介護しました。
最後は老人ホームのお世話になり、母は天に召されていきました。
子供たちが大きくなり、母の介護が終わったので動物病院で働きたいと思ったら、働かせてくれる動物病院がすぐに見つかりました
そこで西洋医学の獣医療について基礎から学び直し、手術や検査の技術も身に付けました。
しかし、西洋医学一辺倒の医療に疑問を持つようになり、東洋医学を学びたいと思いました。
偶然知り合った人が獣医鍼灸を教えてくれるゆみこ先生 を紹介してくれました。
ゆみこ先生は、獣医師免許保持者を対象に獣医鍼灸を教えるフロリダ州公認の学校である Chi Institute の技術インストラクターの資格を持っている人です。
私がゆみこ先生に連絡した時、ちょうど新しいクラスが始まったばかりということで、そこに入れてもらうことができました。
しかも、その時ちょうどChi Institute の中獣医学の基本理論の教科書を日本語に翻訳するプロジェクトがゆみこ先生主導のもとに始まったばかりでした。
このとき、以前やっていた翻訳の経験が生かされ、しちふくも翻訳プロジェクトに参加することになりました。
翻訳そのものは獣医師10人ほどで手分けしてやったのですが、それぞれの翻訳力に大きな差がありました。
しちふくは500ページほどある教科書のすべてのページの単語一つ一つに至るまで、他の皆さんが訳した日本語と元の英語を照らし合わせてすべてチェックしました。
そのためには英単語を調べるだけではなく、背景にある東洋医学の理論をきちんと理解しなければなりませんでした。
ほとんどボランティアの作業でしたが、1年間みっちりと翻訳作業をさせてもらったおかげで東洋医学の基礎理論がしっかりと頭に入りました。
在宅フリーランスの翻訳をやめて動物病院で働き始めたときは「翻訳をやっていた約8年間は無駄だったのではないか」と悩みましたが、あの時翻訳をやっていたことが東洋医学を深く勉強することに生かされました。
今は東洋医学専門でやっていますが、西洋医学の知識と技術をしっかり身に付けたことも役立っています。
西洋医学と東洋医学それぞれの長所と短所を理解したうえで診療できるので、より深みのある治療ができると思います。
まさよさんに出会うのも、もっと早く出会えればよかったと思いますが、これもやはり「私がまさよさんに出会うべき時は今だったんだ」と思います。
出会えただけでもラッキーで、直接教えを乞うことができるようになったのも超ラッキーだと思います。
西洋医学と東洋医学をしっかり学び、獣医鍼灸師の資格も取り、臨床経験も積んだ今のタイミングでまさよさんに出会う運命だったのだと思います。
色んなことにもっと早く出会っていれば、50代の今頃はいっぱしの治療者になれていたかもしれないのに、いつまでたっても未熟な自分にがっかりすることもありますが、こうやっていろんな経験をして今の自分があることに意味があるのだと思います。
これからも焦らず、愚直に頑張ります
(・・・と、自分に言い聞かせています )