今もそうだと思うがガソリンスタンドが一番忙しいのは年末。当時は24時間営業とかセルフサービスのスタンドはなかったと思う。
正月に車乗るには年末にガソリン入れなければ三ヶ日は街中では給油出来ない。
灯油も同じ。
普段洗車しない人も年末は洗車する。普段洗車する人は年末も洗車する。
その他にオイル交換、タイヤ交換その他で大忙し。
社員、パート、アルバイト総動員はもちろんの事、元バイトやバイトの友達など臨時のバイトなども入れて営業していた。
レギュラー3台、ハイオク2台、軽油1台の計6台の給油はフル稼働。洗車も洗車機に1台、洗車待ちやふきあげの車などいて大混雑。給油待ちも何台もいる。
そんな時ブレーカーが落ち給油も洗車も出来なくなった。
結論から言えばマット洗い機をフル稼働していた。連続して洗っていたら排水口にゴミが溜まりつまってしまい水が溢れ出しマット洗い機のコードが濡れ漏電起こしブレーカー落ちてしまったようだ。
所長はブレーカー落ちた原因を調べる。スタンドのNo.2のKさんはブチキレてバイト達に
今給油も洗車もストップ。
と怒鳴った。
怒鳴ったところで何も解決しない。高校生のバイトの女の子達はパニックしてる所にKさんに怒鳴られさらに混乱。当時古株バイトの僕は今出来る事を考えた。
とりあえずお待たせしてるお客さんに事情説明して謝り車の窓を拭いた。それを見たバイトの女の子達もお待たせしてるお客さんの車の窓を拭き始めた。
僕もパニックしたりイライラする事はある。Kさん見て忙しい時ほど落ち着いて仕事しなければと思った。
このガソリンスタンド在籍中に僕は危険物取扱者乙種四類の資格を取った。
当時危険物取扱者が1人いればガソリンスタンド営業出来たのだが法改正で2人必要になった。所長ともう1人資格を持った人いたがもう1人は辞めてしまったので所長はKさんや社員のSさんを石油会社が行う講習に行かせた。
千葉県は試験は年一回、都内は毎週試験があった。都内で3日間講習を行い4日目に試験だった。当時大学生のアルバイトの僕は所長にお願いして講習と試験受けさせてもらった。
現役大学生の僕、アルバイトなのに講習受けさせてもらった事に感謝し絶対に合格するという気持ちで授業受けた。一緒に講習行ったSさんだが授業態度や小テストの結果で合格厳しいと思っていた。
結果は僕は合格しSさんは不合格。
ガソリンスタンドに戻るとなっち合格でSは落ちると予想していたらその通りになったと皆ゲラゲラ笑って迎えた。
その後Kさんも合格した。
所長は独立してガソリンスタンドの目の前で車関係の店をオープンした。
その時K君にはチャンスあげたんだけど物に出来なかったと言っていた。
新しい所長はKさんでなく石油会社が連れてきた人になった。
数年後僕はマツダの営業マンやっていた時ガソリンスタンドに給油しに寄った。アルバイトは入れ替わり知ってる人はSさんだけの時間だった。車はカペラカーゴワゴン。今は給油口の扉の内側にキャップを引っ掛けるフックが付いていたり給油口とキャップが紐で繋がっていたりするが当時はそういう装備はなくセダンはトランクの上、ハッチバックは屋根の上にキャップを置いて給油するのが一般的だった。
カペラカーゴワゴンはハッチバックなのでアルバイトは屋根の上にキャップ載せて給油をした。
給油終わり僕はスタンドを出て左に行き坂を上がり用事済ませた後帰宅した。給油から約30分後。車庫入れ終わり車から降りたら給油口の扉が開いている事に気付く。
何だ閉め忘れかと思ったら扉だけでなくキャップが無い。
すぐにガソリンスタンドに戻った。
Sさんに
給油口の扉開いててキャップが無いよ。
と伝えると
屋根の上載せたまま閉め忘れだろう。探して。
と言って自分はレジの椅子に座ったまんま。
元バイトの車だから大きなクレームにはならない。給油したのは俺じゃない。とでも思っているようだ。
給油したバイトは真っ青な顔してガソリンスタンド内を探す。
ガソリンスタンドの中でキャップが転がったのならカラカラと音がして誰か気付くはず。
僕はスタンド内ではないと思った。
屋根にキャップ載せたまま坂は上がれる訳がない。という事はスタンドと坂の間で落ちるはず。僕はスタンドから坂までの道路と左側の路肩を探すが見つからない。右側の路肩を探したら見つかった。
スタンドに戻り
Sさんキャップあったよ。
Sさんは
なっち良かったね。
バイトには
元バイトの車で良かったね。
と言った。
普通のお客さんだろうと元バイトだろうとスタッフが探さなければ駄目だろう。
普通に考えればスタンド内にあるはずない。全員で探したらスタンドの営業に差し支えるにしてもSさんは座ってないで外も探してと指示出すべきだった。もしそれが他のガソリンスタンドだったら僕1人で路上を探すなんて事にはならないだろう。もしそうなったらクレーム言うだろう。
お世話になったバイト先だし見つかったら文句一つ言わなかったけど。
その事を元所長に話したらS君の態度おかしいと言っていた。
その後元所長の店行ったらS君リストラされた。
と聞いた。
危険物取扱者の資格は何度受験しても合格出来ない、普段の勤務態度でも僕の給油口のキャップの時のような無責任な態度あったのかもしれない。
たまに給油に寄ったり通りがかりにスタンドの中見た時Kさんは何十年ずっと働いていた。
KさんはガソリンスタンドのトップというタイプではなかったけどNo.2として評価されていた。
話は飛んで40代の焼肉店勤務の時。上野店に半年勤務した後錦糸町店に異動になった。錦糸町店はO店長。O店長は良く言えば調理場もホールも出来る経験豊富な仕事の出来る優しい店長。悪く言えば管理が出来ないいいかげんな店長。錦糸町店はある事情により店の情報が社長に筒抜けだった。
数ヶ月後O店長は異動になり対象的なS店長になった。S店長は細かく几帳面でアルバイトに厳しい。9月に店長になったのだが9月、10月、11月とじわじわ売上下がっていった。
ところが12月に突然売上がはね上がった。
それは別にS店長の努力が実ったのではなく忘年会シーズン12月だから。
S店長は多めにバイトをシフトに入れた。自分ではほとんど動かずバイトにやらせる。たまたま入れるバイトがいなくてホールがS店長1人の時2名様が2組続いただけでS店長はパニックし始めた。僕と調理場のバイトは何でこのくらいでパニックするの?と思った。
調理場の横に洗い場兼ドリンク場があった。洗い場兼ドリンク担当のバイトがいない日は店長は忙しくなると洗い場から動かなかった。ドリンク作りながらホールのバイトにドリンク持ってけとか料理運べとか怒鳴っていた。
ホールが暇になるとホールに出てバイト達に
忙しい時ほど落ち着いて仕事する事が大切だ。
と指導し始めた。
それを聞いたホールのバイト達、やり取りを見ていた僕と調理場のバイト全員が
お前が落ち着けよ。
と内心思った。
O店長は仕事中にゲームしたりしてサボるがバイトに怒らない。S店長はO店長以上に仕事中ゲームしていた。
12月売上上がり俺の実力だと自信持ったS店長だが年明け急激に暇になり慌てて企画書を本部に提出した。
当時店長会議は月一回で本部と店長が参加。たまたま調理場社員も参加する店長会議が1月に開催された。
僕の前の席は専務、僕の右側にS店長、S店長の向かいに社長という席順だった。
まず専務が
焼肉屋が12月忙しいのは当たり前。それで調子に乗って何もせず1月暇になり1月10日過ぎてから企画書提出なんて遅すぎる。1月暇になるの予測して12月中に企画書出すもんだ。
と厳しい口調で話す。
S店長は自分の事言われてると気付いているのでうつむいている。
専務は僕に
なっちもそう思うだろう。
と僕に振ってきた。
そう思います。
と答えた。
その後社長がさらにきつい口調で
忙しい時ほど店長は落ち着いて仕事しなければならないのに忙しくなると店長がパニックしてバイトに怒鳴り散らすなんて店長のやる事じゃない。パニックしてるバイトを落ち着かせて冷静に仕事するのが店長だろう。
社長の厳しい口調に社員は皆緊張気味に静かに聞いていた。
だけど誰の話してるんだ。という気持ちで聞いていた。
僕は当然S店長の事だと気付く。S店長は目の前の社長に名指しされないが自分の事だと気付いている。
僕は仕事教えてくれた上野店の調理場チーフには錦糸町店の現状話していた。
上野店のチーフはS店長が社長に厳しく言われてると気付いて話聞いていた。上野店のチーフの横の総料理長は首かしげて上野店のチーフに
社長は誰の話してるんだ?
と聞いた。上野店のチーフは
錦糸町のS店長の話です。
S店長はそんな奴なのか?
それからしばらくしてO店長が錦糸町店に戻りS店長は降格になって異動した。他にも色々S店長の情報が社長に届いていた。
1年位後だろうか、売上トップの店の店長が辞めるとなった時S店長が選ばれた。
S店長の実力を認めたのではなく他にいなかったのだ。ただS店長は俺の実力が認められたと又調子に乗った。ただ売上トップの店というのは都合が良かった。バイトを多めに投入しても目立たない。錦糸町店のような小さい店だとバイト多めに投入したら人件費多すぎになるがトップの店だとごまかせる。
自分は動かずバイトにやらせて偉そうにして売上トップで調子に乗る。上にゴマするタイプで頭が良く事務仕事は得意だった。
S店長はマネージャーに昇格した。マネージャーに昇格しても仕事中にゲームは止めなかった。
最後は天罰が下りて平社員に降格になった。プライド高く耐えきれなくなりバックレた。
昔話の前置きが長くなったが日本のリーダーは岸田首相だが僕は岸田首相がリーダーで大丈夫なのだろうか?と不安に思っている。
国会は事前に通告して質問するのだから答えを用意出来る。
野党の新人議員にまで厳しく追及される岸田首相。のらりくらりと明言を避けるので野党は質問を変えるが前回の質問と同じ答弁を繰り返す。
国民は増税、自民は脱税。
犯罪行為の隠ぺい。
最近5年で逮捕起訴された国会議員は12人で全員が政治とカネの問題。内11人自民党。11人で自民党が処分したのは1人だけ。他は離党で終わり。甘過ぎる。
などと言われても明言を避ける岸田首相。
5年で50億政治活動に使ったとされる二階元幹事長にお金の使い道確認したかと聞かれ確認するまでもない。政治活動に使ったと認識しております。
二階さんに電話一本で確認出来る事すらしない岸田首相。
森元首相から始まったとされるパーティー券のキックバック。裏金問題解明するなら森元首相に確認すべきだと言われても明言を避ける岸田首相。
僕には森さん、二階さんに確認するのが怖いと思っているように見える。
岸田首相自身の首相就任祝パーティーの事追及されても曖昧な答弁。
岸田首相が今後減税などしても大幅な支持率回復にはならないと思う。
自民党が与党でいたいなら石破茂首相、河野官房長官、小泉幹事長位の思い切った人事が必要だと思う。
追及してる野党見て思ったが民主党政権は短かったが現在の立件民主党には首相、官房長官、財務大臣、外務大臣、厚生労働大臣の経験者がいる。総務省で政治資金規正法担当した議員もいる。何も知らないで追及してるのではなく現場経験して追及してる。
岸田首相では裏金問題、物価高騰、燃料費高騰、統一教会問題、能登地震などの災害、2025年問題と言われる超高齢化社会と医療費の問題などの難局乗り切れないように思う。
強いリーダーシップを感じない。