職場に「有給休暇」と言うモノは存在しない


修行の身だし
そこは当たり前でもある。


しかし!!

僕だけ
前例無き…
有給休暇を貰った事がある。



それは、三年目の夏…


そう…またまた今年もやってきた…




AKB総選挙だッ!!!




前年は
随時AKBの順位報告をすることが
僕のお仕事だった。

だが
今年は…

直前応援してこい!!


若旦那を始め、
諸先輩方から言われた。

そして、
総選挙当日を休みにさせてもらったのだが…

休みが確定したのが、
選挙4日前。



チケットあるはず無いからね(笑)

とっくの昔に
抽選終わってるから(笑)


だが、
せっかくお休みを頂いたので
少しでも雰囲気を味わうため
秋葉原へ繰り出す事にした。

そして、総選挙当日。

秋葉原の某アイドルカフェで
あらゆる種のヲタク達と開票を見ていた…。


そして、
五位…
「篠田麻里子!!」


俺「おぉーー
若旦那の推しメンの麻里子様
まずまずのとこにつけたねぇ」



「ぷるるるるるるるっ♪」


突然携帯に着信が…
携帯画面を見ると…




「若旦那からだ!!!?」


何故か急に緊張してきた…


俺「お疲れ様です。AKBです。お休みありがとうございます!!」

先手攻撃は無事成功!(笑)
ところが…

若旦那「オイッ!篠田五位じゃないか!!どうなってるんだ!!?(激怒)」


推しメンの順位に不満らしい…

俺「すみません!!僕も頑張って応援したんですが、力が及びませんでした!」

若旦那「力って…お前本当に応援だけで、投票してないだろ?!」


えっ…

若旦那…

あなたどんだけ本気になってきているんですか…


完全にヲタクになってきてますよ(;゚д゚)


俺「…はい…投票はしていません…すみません…」



なんで俺は
秋葉原のホームで
電話越しで
若旦那にAKBの応援の仕方で説教されてるんだよ…


次の日も
厨房で同じように説教された。



そんな
俺は怒られたことを伝えたいんじゃないんです!



普通では無いですけど、
雇われの身の会社員で

普通AKBの総選挙って事で
過去に例をみない
有給休暇貰えるか?



しかも
日本料理業界という、
全く逆行する世界で行われたこの事実。

こいうのが
その店でやってきた
爪跡…
伝説となっていくんだろうね。

もっと伝説になりてぇーーーー!!(笑)



やっぱりめちゃくちゃシリーズも『50回を突破!!』

いつかは自費出版で
「料理業界の㊙裏事情~理不尽な世の中に辛くなったら読む本~」
でも出すかな(o´∀`)b!(笑)
タイトルセンスから
売れないな(笑)!!


まぁさくさくっと
51回目いきますね~。

………………………………………………………………


お店で
あだ名が「AKB」と呼ばれるようになって1年…

今年もAKB総選挙の時期がやってきた!

総選挙一週間前…

日頃の努力の成果もあり
厨房がドルヲタ化してきていた。

各々の推しメンの順位がどうなるか、僕に相談してくる。

まぁ相談されたからといって、順位が変わるわけでも、CDを買って投票するわけでもない。

ただ、
自分としてはかなり居心地がいい(笑)


そんなこんなで、
総選挙当日。


夜の開票時間は
必ず夜の営業時間とガッツリ被っている。

正直、テレビ中継を見たかったが
お仕事はしょうがない…



そんなとき
ある大島優子推しの先輩が
「オイッ!大島優子何位だった?」
と聞いてきた。


俺「え?僕テレビ中継見てないんで分からないですよ…でも、優子の実力なら一位か二位なんで、まだその順位までは開票されてないですね」


優子推し先輩「そうか…ちゃんと随時確認しておけよ!若旦那も気にしてたから!」


え?!若旦那が?!(笑)


もう、
会社ぐるみで開票を楽しみにしていたらしい…


しかし、下っ端の僕にはテレビを見に行くことはできない…


そこへ、
料理長がやってきた…
料理長はアイドルに全く興味を持っていない。

だが、

料理長「オイッ!AKB!」
「順位はちゃんと確認してるか!?」


俺「え?!してませんけど…テレビ見てないんで…お仕事やらないと…」

料理長「馬鹿やろうッ!!!仕事なんてやらんでえぇーわッ!!」



若旦那の直属の部下の料理長に許可を得たと言うことで良いのかな……?

まぁ
とにかく順位を随時確認、報告するのが今の俺のお仕事という事は間違い無さそうである。


んぅ…………


俺のアイドルポジションは
キャラなのか…
仕事なのか…

分からない(笑)



若旦那の機嫌を取るべく
料理長が言ったのは確かだと思うが

仕事場の

「お仕事」<「アイドルの総選挙」

状態に
逆に引いてしまった(;゚д゚)

…………………………………………………………………………


その日の営業後……

若旦那夫妻に誘われて
一緒に総選挙のお話しをしながら
豪華なディナーをした。




俺……



修行先でアイドル活動
やり過ぎちゃったかな?
たとえ高級料理屋だからといって
材料費に余裕が有るわけではない。


特に日本料理屋は
「使い切り」

「もったいない」
の精神が強く、
材料費もかなりシビアである。


そのため、
「エビフライ」一つでも
勝手に作ったら
パンチが飛んでくる!!


でも
自分が作る料理なのに
なかなか食べられなくて、
旨そうなモノが目の前を
まいにち!まいにち!
ずーーーと!
通過するだけ…


誰でも食べたくなるよね…


エビフライ………




ある時同期と…
自分で揚げたエビフライをどうしても食べたい!
という話をしていた。


だが
勝手にエビを使ったらバレる。


そこで
普段捨ててしまうエビの尻尾をおもむろに
持ってきて…

同時にイカのヘタ(お客様には出せない)の部分を
かっぱらってきた。


イカをかっぱらっただけでも
かなりの重罪なのに…

と思いながらも
同期がイカを細長く切りだした。


そして、エビの尻尾と連結!!!

小麦粉…

卵…


パン粉と付けていき…






見た目は完全にエビフライだ!!!


見てるこっちもワクワクしてきた!


早速
エビフライもどきを揚げる…。


……………………………………………


いい感じに揚がった(笑)


見た目は完全にエビフライ!!



よっしゃーーーー!


やっと自分で揚げたエビフライにありつける!!

もう
興奮状態!

普段出来ない事をやりきった達成感!





よしっ!!

いただきまーーす!

「ガブッ!」



「バッコーーーーーーン!」

たッ
立ちくらみが……



俺「いってぇー……」






俺「……ベッ…ベジータ先輩!!!」

特大のギャリック砲(ドラゴンボール参照)が飛んできたのだ!



ヤバい…!




ベジータ先輩「お″い″ッ!!!てめぇーー今エビフライ食べただろ!?そのエビ…店のだろ!?(激怒)」





このベジータ…

もう誰にも止められないくらい怒り狂ってる…




俺「ちっ違うんです!!」


「バッコーーーーーーン!」



あっ!
「はい!」と
「すみません」
しか言っちゃイケないんだった!!


そこへ同期が
「コイツが食べたのは、エビじゃないんです!!
尻尾だけエビで…身はイカヘタなんです!!」



ベジータ先輩「イ″カ″ぁーーー??(激怒)」


おい!同期!!!

なぜ今お前は!!


「コイツが食べていたのは…」

って
さり気なく
自分は食べてないアピールしてるんだよ!?


しかも
本当に殴られてるの俺だけだし!!


もうどうでも良い!!

殴りたかったら殴れ… ベジー……


「バゴッ!!ドフッ!!バキッ!!」


ちょっと…


「ボゴッ!ドコッ!」

あっ
ちょっと…


「バシッ!!ビシッ!!」


今回…

「バッコーーーーーーン!」


回数多くないですか…?


もぉーーーーーー!!

同期!!

俺ばっかり殴られて!!
お前も半分ぐらい殴られろよ(激怒)!!!!


………………………………………………………………………

 
怪しまれる事は絶対しない!!

悪いこと
怪しいこと
妬まれる様なこと
同期に裏切られそうなとき

どんだけ興奮していても
ちゃんと廻りを気にしましょう。

災難は
いつ
なんどきに
起きるか分からない……。
理不尽なものなのです。