引き留められなかった | もうひと花咲かせます

もうひと花咲かせます

『妻が夫を捨てるとき』の花子と息子吾郎の
その後・・・のおはなし

心を許せる人がいないだとか、絡みたい人がいないだとか、そんなことが理由で退職することを選んだって話をしました。

ホントのところ、それだけが理由ではないけど。

いずれにしても、私の都合です。

 

じゃあ、会社は?

私のこと、どう思ってんの?

 

実はね、辞めるって話して、一度も引き留められなかったんです。

 

要らんかったんやない?笑

 

直属の上司に話して、承諾されて、手続きに入るんだけど。

案外すんなりでした。

 

辞める理由については、本当の気持ちを少し織り交ぜつつも、前向きなものに変えて話をしました。

子供も成人したし、残りの人生を自分の好きなように過ごしたい、新しい道にチャレンジしたい、そんなことを言った気がします。

 

転職活動でも必ず転職理由を聞かれます。

きちんと言葉で説明できるような、確固とした理由が必要です。

 

私はもともと自分のキャリアプランの中に、10年以上この仕事した後に、最後の集大成としてスキルを生かして別の業界で働いてみたいというものがありました。

それも転職を決意した理由のひとつではあります。

 

でも実際に転職活動を始めて気が付きました。

これまでの経験を生かして別の業界・・・ってのは、要は「未経験」の業界なので、転職するのは非常に難しいのです。

私の場合、できそうな仕事は、専門学校の教員やコンサルタント業務でした。

 

そっち方面の求人はそんなに多くはないけど、ゼロではありませんでした。

もちろん応募しましたよ。

ことごとくダメでした笑い泣き

 

OKだったのは、明らかにブラックっぽい1社だけ。

面接アポイントのメールが夜の22時半過ぎに来たんだけど、私の中でビジネスタイム(8時~19時)外にメールを送ってくる会社って、基本NGです。

 

こっち方面で働くとこないなら、もう無理じゃね?

って思いました。

となれば、給料ダウン覚悟で、別の道を行くしかないべ?

 

切り替えも大事。

あきらめじゃないよ。

 

私の良いところは、すごく柔軟なところ。

こだわりが強い面もあるけど、考え方が何通りもあるというか、どんどん展開できるところは長所かと思います。

 

何かを得るには、何かを捨てないといけない・・・

辞める後悔と辞めない後悔、どっちが不幸かな・・・

 

まぁ、いろいろ考えますよね。

結局は自分がどうしたいか・・・なので。

 

誰かに引き留められたい時ってあるけど、引き留められても変えられない時もある。

過去の辞めたい病のときは、「引き留めてくれるよね」って思いが心のどこかにあった気がします。

ちょっと、構ってちゃんになってる時ですね。

誰だってあります、そういう時。

 

今回は、不思議なくらいすんなりでした。

ほかの部署の部長や課長からは、「引き留められたやろうに。なぜ辞めるん?」ってだいぶ言われましたけど。

 

言い出したら聞かない性格を知ってるからなのか。

私の人生を案じてくれたからなのか。

この会社の将来が危ういのか。

 

いちばん私のことを知ってる直属の上司は、私の気持ちを優先して、背中を押してくれました。

ちょっと淋しかったけど。

すんなりすぎて。笑

 

上司を最後に嫌いにならずに済みました。

ありがとうございました。