2021年2月に印刷物等に掲載された私の俳句の一部です。この頃(11-12月)は「凍蝶」や「宇宙線」や星で作っていました。
『角川俳句』2021年3月号(角川文化振興財団 2021.2.25発行)
「令和俳壇」対馬康子先生佳作
『麦』2021年3月号(麦の会 2021年3月1日発行…2月下旬送付)
「地熱集」対馬康子会長選
凍蝶は我が身の内に入りけり (*1)
小春日や宇宙線の乾いた雨
木枯しや大仏の骨軋みおり
赤い闇吐き出して啼く寒鴉
凍星や星降るでなく吾も星に
「原生林」斉田仁先生選
枯芒耳順と寡黙身につける
冬木立心の鎧重い夫婦
初夢はいつも見る夢詫びる夢
「誌上句会」佳句(たぶん皆掲載か…)
過疎の町氷雨が染みるトタンの錆
令和3年『麦』新年俳句大会互選結果作品集
小春日や我を過ぎゆく宇宙線(3点…対馬会長選)
来し方の記憶は去らず初茜 (1点)
『現代俳句』2月号(現代俳句協会 2021年2月1日発行)
「研修部・俳句教室」第424回現代俳句のつどい
冬の街きのうの我と目が合いぬ (*2)
*1 地熱集は麦の会の対馬会長選で、7句まで出すことができ、3句から5句選ばれます。今回初めて5句選んでいただき、この句は初めて「地熱深耕」という句評欄に取り上げていただきました。
*2 夏から冬にかけて河原枇杷男に触発されて、対象化した我、記憶の我という、もう一人の我をテーマに多くの句を作りました。多くは駄作でしたが、この句は5人に選んでいただきました(2人特選)。花鳥諷詠派の方にとっては目が汚れるような句かもしれませんが、私にとっては、これは冬の雑踏の街の写生です。
12月には「河原枇杷男の俳句」を書きました。↓
写真は2021年1月1日午前10時頃、横浜市港北区篠原町篠原神社近くの住宅地から撮った富士山とその手前の大山です。
と投稿して見直したら、1月に「富士山とお日様」という題で書いたブログに同じ写真を出していました。どれだけ富士山が好きなのだろうかと少し呆れます。
でも、それはそれとして、我が家の雛たちの写真を追加します。
かつて、古い雛を見て句を作ってことがあります。2018年1月の作です。
安政の世から微笑む内裏雛
世はいかに安政生まれの雛に聞く
百年もわたし官女のままなのよ