『命がけ!』
衆生よ!
人、時によく『命がけでやる』と言うことこれを使うが、なんに命をかけると申すなり。
仮有にして無常なる意味なき事にこれを申すもおかしきなり。
命をかけてやる事とはただひとつなりて、その命を生みて育てて生きる事とは言うなり。
命の為に命をかける、その命を正しく道と修して生みゆく為に、命をかけるが命の道と示すなり。
人はみな、その為に生まれ、その為に生きるのであり、その為に死ぬのであり、生まれるのである。
ゆえに我、つまらぬ事に、『命をかけてやります』と申するならば、そんなつまらぬ事に命をかけるな、かけるなら、その命の為に、命をかけよと教えるなり。
命を得、自分を得、真実の命と生まれる他に天下に一の大事はなかりなり。
天下の全ては、ただその為にのみ、そこにあるとは知る事なり。
この命がけの道こそ真と覚めて、真理一冥の真実の命と生めと教えるなり。
太陽の法嗣
大日 天光子
合掌