解放1 | 太陽王法の会


『解放!1』


友よ、解放とは解き放つ事これなり。

よいかな友よ、汝等よく解放解放ともうして争うに、この解放の意義正しく知る事なり。

友よ、解放とは、その束縛を解き放つ事なりて、その束縛とは汝等の無知の縛とは示すなり。

これを知らずと対立に明け暮れて輪廻するなら、真に非ずと申すなり。

ゆえにこの解き放つと言う意義をこそ、よくと読めとは言うなり。

解放とはまた解脱と読むのであるから。

解き放つから楽を得て、自由を得、安心を得るなり。

この解放とはすなわち、解脱である。

無知無明の自縛、これと解し、そこより脱する事、すなわちこれが解放なると示すなり。

汝等は、その無知ゆえにそのこだわりに自縛され、とらわれに自縛され、対立に自縛され、欲に自縛され、あらゆる縄をもって自己を縛ると知る事なり。

そのあらゆる縄を取り除いて、そこより解き放つからこそ真の自由を得て、安心これを得れるなり。

その為には、その無知無明こそを滅して、明らかな智慧と得よとは言うなり。

その智慧光によりてよく真実と道理を知るからこそ、全てが解けてその自縛より放たれゆくと教えるなり。

この無知の自縛を解き放つ以外には真の解放など存在せぬと知る事なり。

この道と覚めてこの道をゆくからこそ真の解放をそこに得るなり。

この道をゆえに真実の道、大楽への大道なると教えるなり。

友よ、たとえばその国と大地を奪い合いて迷苦し続ける民あるにこれを聞けとは言うなり。

汝等の国とはこの天地なると大きく覚めと教えるなり。

人は皆本来ひとつであり、民族を分けて争う事そのまま、無知の姿と知る事なり。

同じ人と人が、このひとつの天地に線を引き、枠をもうけて、そのこだわりの縄に自ら達を縛って争うのは、真、愚かな姿と知る事なり。

それを求め、それを奪い合い、めぐりめぐりて互いに争い続ける事は無知の姿にして、その奪い合いの争いをして解放などとは申さぬなり。

人よ、人と人は全ての国と民族の枠を越えてひとつになるのが、命の道と知る事なり。

争い、土地を奪い合うよりも、互いに助け合ってひとつに生きるを知れと言うなり。

命というものを覚めてその愚かなこだわりを越えて大きく生きよと言うなり。

その為にも、真実の命を知り、その教えを知り、その無知をこそ滅しゆけとは示すなり。

真の解放は、そのこだわり、とらわれ、対立の無知こそ解き放つ事とは知る事なり。

そのこだわりと、迷いと、無明にとらわれていては永遠に解放など得られぬものと知る事なり。

その全てのこだわりを脱するのが真の解放なると教えるなり。


太陽の法嗣

大日    天光子

合掌