苦もまた師と聞く3 | 太陽王法の会


『苦もまた師と聞く!3』


生老病死を四苦というも、これ命を命と成す為の道これなり。

命を命と生み完成する為のこれ道なり。

例えば、この世にもし、死をおかなければ、生命の道いかになるかを知る事なり。

天地自然と世界と全てにこれを見る事なり。

それこそ弱き者達は、永遠の地獄となりゆきなり。

その生命の道に立って生を生たらしめる為に、死をそこにおくとは知る事なり。

その命を生む為、育てる為、生かす為、生かしめる為、死を死としておきてあるとは知る事なり。

死とはただ生の為のみにあり、生死相対の声字をもって表現するところの一方に対する一方の表現にして、一方の為にのみ、すなわち生の為に、それはあるとは知る事なり。

死とおきゆくに、永遠の不平等は無くなり、その死をして平等なる因果の道と正すなり。

すなわち、その死はまたその道にして、そのまま命の道と示すなり。

ゆえに死とはまた、真実の命と生まれる為に、そこにおかれると知る事なり!

釈迦仏もまた、死とは生まれる事なりと経に示すを知る事なり。

ゆえに生死中道に立って生死を見て、生死を知り、その命、正と生きよと示すなり。

それが生死を超越して生きる命の道と示すなり。

生も老も病も死も、全て正しい命、真実の命と生まれる為にこそ、そこにおかれると知る事なり。       

生老病死もまた、命を命と生き、守り、育て、生む為の道とこれを知るべし!

全て、生まれるべくして今と生きるに、その生まれる為に生きるという道こそ、早く気づけと教えるなり。

その上で、その苦を脱けて、真実の命と生まれるを知る事なり。

この世界を命の道場と教えるも、菩提道場と教えるも、この世に修行に出てきていると教えるも、全て命の道と知る事なり。

その真実の命と生まれる為に、今を生き、生老病死もまたそこにあるとは知る事なり。

全て、生まれる為にあると知りて、正しく生きて生まれるのが大切なると示すなり。

ゆえに釈迦仏また、その苦より脱ける道、滅尽の道と示して、八正道を教えるなり。

すなわち、真実と生まれる為の道を示すと知る事なり。

その生まれ得た人をして、覚者、仏陀と教えるも、宗教が世界に不滅とあるも、そこに教え続けられる命の道の不滅なるも、全てその命の道の為にこそあるを知れとは教えるなり。

ゆえに苦とは、それを教えて、そこに止どめ、正しく生まれかえさんとなす命の道と覚めて、全ては、その命の道と帰れと教えるなり。


太陽の法嗣

大日    天光子

合掌