苦もまた師と聞く2 | 太陽王法の会


『苦もまた師と聞く!2』


苦楽はまた一命の道これなり。

苦楽みな因縁にして、悪因悪果はこれ苦なり、善因善果はこれ楽なり。

されば、苦は止にして、よくそれを教え止めて、そこより脱けゆくを命の上と教えるなり。

楽は観にして、正しくこれとなしてめぐらしゆくを、そこに示すと知る事なり。

しかるにまた、苦楽を苦楽と教えるは、命の指向せしむる道を示すと知る事なり。

すなわち、正しくその命を育て、営ませるに、苦を苦と教え示して、楽を楽と教え示して、命の指向する姿をそこに教えるなり。

苦を苦と教えるのは、その因縁を止どめる為であり、そこより去らしめて、正しく生かすをそこになしゆくなり。

楽を楽と教えるも、その命の往くべき道を示すなり。

しかるに、この楽、正楽、正しく知らないと、それまた、苦とは落ちると示すなり。

ゆえに苦楽それをして、よく命と教える命の道、正と見つめよと教えるなり。

すなわち、苦は苦にしてまた、その命を守り正する、無くてはならない道のひとつと知る事なり。

ゆえに全ては、よく生命の至高するところを気づき覚めよと教えるなり。

苦は、声字にして、伽行の苦にして、母音のウと連ねるところのクなるに、(ウ)の子にして、(カ)の子これなり。

加えるにそれ苦なれど、宇の子にして、実と見つめばこれ空なり。

(ク)を支えるは(ウ)にして、苦すなわちまた、空と気づいて、その因縁こそ気づきて、命を知れと教えるなり。  


太陽の法嗣

大日    天光子

合掌