満足 | 太陽王法の会


『満足!』


どんな学問も、どんな研究も、どんな芸術も自ら一人だけで得るならば真の喜びは得れないのである。

どんなに自分がそこにおいて優れた者となっても、自分一人のものでしかない以上は、真の満足は得れない!

それが他の為になり、他の為に役立ち多くの人々を満足させえる時はじめて、真の満足が得れるのである。

ゆえに自分がなんの為に学問をするのか、なんの為に研究をするのか、なんの為の芸術か、これをよく考えて、いかに多くの他の為に役立ちてゆけるかを考える事である。

全てにおいて真の満足は、いかに多くの他の為になり得るかにおいて得れるのであるから。

一人よがりの満足では、真実の満足は得れない。

多くの他に満足を与ええる時、真の満足が訪れて喜びに心が満ちるのである。

自己中心主義の満足はゆえに真実のそれではなく、自他一如の満足においてそれは真実となるのである。

多くの人々を喜ばし、満足させえた時の満足を心から知り得た者は、満足は自分一人においては決して得れない事を知るのである。

他の為になりえる自分、他を喜ばし他を幸せへと至らしめえる自分となって人は真の満足を得、自分中心主義にそれを求め求めても、それを得る事はできない。

自分中心主義の満足はすぐ消えてしまい、心を満たす事がないからである。

自分一人の喜びより、他の多くを喜ばしめた喜びの方がいかに大きく、いかにその心を満足となさしめるか、人はよく知る事である。

真の満足はゆえに多くの他の満足によって与えられるものであると知る事こそ大切なのである。


太陽の法嗣

大日    天光子

合掌