名人! | 太陽王法の会


『名人!』


いかに技すぐれたりと言えども、
心ひとつにあらねばこれ名人に非ず


心正と
ひとつになすゆえにこれを名人と言うなり。     

名即一となす人をすなわち、
処々の名人と言うなり。

大工の名人は、
大工という名義即自身一命の心となしてひとつになす人ゆえに、
これを名人と言うなり。

農業の名人は、
農耕という名義即自身一命の心となして、ひとつになせる人ゆえにこれを名人と言うなり!

このように処々
その名義、
自身一命の心となしてひとつになせる人をこそその名人と言うなり。

されば人よ、
汝達の名字即一となして自身一命の心となすは、
名字即の名人これと言うなり。

己が、
己にならざるに
人をすなわち、
迷人と言うなり。

名人とは、
名即一と示して、名とは心ひとつになす事をこそ文字と態して教えるなり。

されば、
名義よくと覚めて処々天道正道となすに名人と生まれる事を知る事なり


調理人は、
その道において名義即自身となして一命の心ひとつになすゆえに名人となるなり!

すなわち、
名のあるところ即一となして、
一如一体の心となすれば全ては名人これと生ずるなり。

これを一義の名人の釈と言い、
全ての名人の釈とは教えるなり。

名人はすなわち、一乗一義無分別の名人と分別一々一切の名人と、
分別、無分別そのままともに教えると知る事なり。

いかに知識すぐれたりと言えども、心ひとつにあらねばこれ名人に非ず!

心即一となして自身一命の命と知るに、その知を智慧と申してこの智慧一命の達者、
名人をこそ如来と言い、
仏陀と言い、
覚めた者と言うなり。


太陽の法嗣

大日    天光子

合掌