『俗中に聖あり!』
聖者の森に住して、菩薩いずこに衆生済度となすなり。
泥田と入らずしてその菩薩、その苗いずこに植えるなり!
菩薩よく一切衆生の中にありて道これをなすなり。
俗衆を離れての済度の行あると思う事こそ愚かなり。
聖僧ただ寺にありて俗とは離れれば、なんの価値なくなんの意味また無し!
よく俗中に交わりて親しみ遊ぶも、道のゆえの道これなり。
煩悩即菩提いづこにこれを読むなり!
医者は病人の中にありて医者なり!
月氏のまたよく闇の中にこそ輝くなり。
俗中の俗の中にありて聖僧一と遊ぶは、煩悩即菩提の証なり。
泥池の中にこそ蓮華あり!
闇の中にこそ月また輝くなり!
墨染めの衣に僧、
なにゆえ白衣これを着けるなり。
俗を離れて寺の奥深くまた森林山中に暮らすのみ聖と申して、迷者に真の聖の解せぬなり。
真の
菩薩、
聖人、
泥田の中にこそ苗これを植えるなり。
俗にありて、
染めて染まらざるに聖と言うなり。
俗にありて俗一如となして自然の内に心清め正しゆくは、聖者菩薩の技これなり!
それを見て
笑う者みな、
真の道の見えぬ
者なり。
俗中にありて一と暮らして俗を教化せしめるは菩薩の技なり。
俗に交わりて自然の内に清むるは、慈悲一命の光これなり!
俗と共に非ざるをしていかにその闇、光と変えるなり!
俗中の光即ち、よく闇を照らす月氏の光明なり。
聖、在家と一体するは真の聖の証なり!
その相を見て笑い、奇相と思い卑下なすならば、大乗王道、道の見えぬ迷者これなり。
煩悩の中の菩提なり!
闇の中の光なり!
菩薩の苗いづこに植えるか、田んぼに入って聞く事なり!
俗を膝まずかして王の如く気どる僧には一人とて聖はおらぬと知る事なり!
「僧侶達よ、君達は菩薩ですか!仏法を修する道の人ですか!ただ仏におぶさって生きていれば、楽だ楽だと僧侶の格好だけつけて、やるべき道を忘れていませんか!俗に向かって道を説きなさい!
真理と命の教えを説きなさい!その為にはまず自分達が修行をして、悟りなさい。僧侶はどうあるべきか一度考えなさい!今のままでは仏達が泣いていますよ!」
仏法者らしく生きて下さい。
太陽の法嗣
大日天光子
合掌