災害によせて! 2 | 太陽王法の会

『災害によせて!』

(その2)  


その災害で恐れ傷付き心痛める
子等よ
人々よ!

ただ一人その心に閉じこもらずに、よくまわりを見つめなさい!

沢山の
人々が同じ悲しみ、同じ苦しみを
わけあい
互いに励ましあい、助け合い
かばいあっている姿が、そこにある事をよく心開いて見つめて見なさい!

そこには
君達が失ったもの、失いかけたものが輝いているのであるから。

その災害で
悲しみ傷付き心苦しむ子等よ
人々よ!

ただ一人
自分の事のみを思いて心閉じこもらず、よくまわりを見つめなさい!

そこには沢山の人々の思いやりという心が光となって集まってきているのであるから、その閉じた心を開きなさい!

そして広く大きく、その地をめぐる人々の和を見つめなさい!

そこには人々が失いかけたもの、真実の光が温かく満ち充ちているのであるから。

君達に
その光が見えたら、もう恐れる事などないのです。

君達は君達として、その大切な
心に覚めて、
そばにいる人々に微笑んであげなさい!

その微笑みと微笑みが生きた大きな力となるのですから。

その災害で死した多くの人々は、あなた達の嘆きを喜ぶ事はないのです。

あなた達の恨み、
悲しみ、
怒りを喜ぶ事もないのです!

あなた達の苦しみに沈む姿を喜ぶ事もないのです。

あなた達が
その苦しみや
嘆きや、
悲しみや、
怒りや、
恨みや悔しさ、
その全てから立ち上がって元気に立ち向かってゆく事こそを喜ぶのです。

その同じ苦しみを
共にした人々が
一つに思いやりあい助け合い
励ましあい、
勇気づけあい、
力を合わせて心一つになる事をこそ喜ぶのです。

外からは
そのあなた達をめざして沢山の光が集まってきているのです。

その全てを素直な心で正しく見つめて、あなた達のその内と外が一つの心になる事をこそ、その死した人々は喜ぶのです。

その光の量が
多ければ多いほど、その人達の魂は救われるのです。

ゆえにあなた達は、今の自分達が心をもって互いに力を合わせて立ち上がる事こそが、その死した多くの人々への一番の供養と知る事です。

人よ、
全ての人々よ!

その失いかけた大切なる心を取り戻して決して忘れてはならない!

それが、あなたと全ての人々の為になる事なのですから。

友よ、
人々よ!

その災害の破壊したすがたはあなた達の終着駅ではない!

それは再生への
出発であり
新たな命への出発である!

物はみな無常にして滅するを知り
そこに真実なる命、真実なる心をこそ、つかみなさい!

人はみな
命はみな
その真実なるものを得る為にこそ
生まれ、
生きているのであるから。  

友よ
人々よ
その死もまた、
その生命の終着駅ではない!

それは真実の命と生まれる為にこそあるのであるから。

友よ
人々よ
その冬は春と育てて春と甦生せしめて、その彼岸と得せしめる為、至らしめる為にあるなり!

春は夏と成長し
夏は秋の成就としての真実の果々、実りを得る為にこそあるなり!

春秋の彼岸は
その命の道を教える為にそこに示すと知る事なり。

ゆえに
その冬は春と甦生せしめ真実の命
(彼岸、悟り)
へと生む為にあるとは、これを教えるなり。  

人は裸で生まれきて裸で死に帰るなり!

人みな本来、
無一物なるに
その心こそが
これ肝心である!

多くの人々を死においやりし災害を見て全ての人々よ!

他人の事の如く考える事なかれ!

その
事実をよく見て、
自己の命の上に受け取れ!

そこには沢山の教えが光となって開かれてくるからである。

その災害をめぐりて生まれる命そのものの姿、
心、
心、
心。

これを見、
これを聞く事なり。

そして自己の命をいかに生きるべきか、自己の心に問うべし聞くべし!

あなた達は
その魂をこそ命とする大いなる旅人なのであるから。  

その災害をめぐりて集まる多くの声を聞くべし!

多くの姿を見るべし!

多くの心を心として知るべし!

そこにある
無私の思いやり
善意の布施、
励まし、
助け合いの心こそ、あなた達は全ての人々の一番に大切な心を、守るべき命なのであるから。

人は
それによりて
人となり
それによりて
人と生まれるのであるから!

その心が、
常なるものとして人々の中に満ちゆく事が人と人の世の本当のすがた!

真実の平和というのであるから。  

そこにある無私の思いをゆうのであるから。  

人々よ、
災害にあった大人達よ!

その災害にあった事の恐ろしさ、
悲しみ、
苦しみ、
痛みを人々に語りゆく事も大切であるが語りゆく事よりも、その災害によりて、そこに集まった
人々の心、
思いやり、
愛、
助け合い、
協力しあう心、
それらの心こそ語りゆく事である!

それらの一つ一つの心をまた子供達に正しく感動をもって語り与えるならば、
そこにおいてあなた達は一番大切な子育てをなす事になるのです。

なにを人として
伝えるべきか、
大人達はよく考える事である!

そこにおいてあなた達はあなた自身の心をも、育てゆく事ができるのであるから。  

思いやりの人、
思いやりの物、
あらゆる人の心が、人間にとって一番大切な心が集まってくる!

その瓦礫にあふれる無惨なすがたを示しているけれども、
そこに真の心かあふれてくる!

心と心が一つになって集まってくる!

人よ、
このすがたこそ人の人としての真のすがである!

そのような時に、
その心を汚すようなふるまいはしてはならない!

他の不幸を金儲けや自利益のみに利用したり、盗みなどはしてはならない!

そのすがたは全て天の見るところと知る事なり。  

天は君達を一人残らず見ている!

その心を聞いている!

頑張れ、
君達の頑張るすがたが人々に生きる力と勇気を与える事になるのであるから。

君達がその苦しみをバネとして力強く立ち上がる事を天は願っているのであるから頑張れ、頑張れ!

君達は今、
人の人としての素晴らしい心と、思いやり、愛を見ているのであるから!

君達がその一番大切な心をもって力強く生きてゆく事が、
みんなの願いなのであるから、君達はその心ある命、真の命と生まれる為に今という命を生きているのだから。  

思いやりの心よ、
大きく、
大きく集まれ、
善意の心よ、
大きく、
大きく集まれ!

協力の心、
助け合いの心、
布施の心、
天地に満ちて充ちよ、その災害を受けたる地に向けて、
その災害を受けたる人々にむけて
満ちて充ちよ!

愛と慈悲に
満たされたる時、
人間は人間として、真の命と帰るのであるから。

頑張るのです!

負けては駄目です!

あなた達は本来みな強い心をもっているのですから。  


太陽の法嗣

大日天光子

合掌