経済! | 太陽王法の会

『経済!』


経済は国を治め
人民を平らかに救う事である。

また
人間と生命の共同生活の基礎をなす
物質的財貨の生産、分配、
消費の三つの行為、過程を示し
それを通じて形成される人と人、
人と自然、
人と社会、
人と国家、
人と生命全てとの関係の総体を言うのである。

経済を簡単に言うと天地大自然の原理摂理に添って
デコボコを無くして片寄る事なく
平らかにおさめゆく事を示すのである。

すなわち
その第一にあげるのが生産である。

生産なくして分配はなく
流通もなく
消費もないのである。

すなわち経済の根本は生産にあり
生産とは
生みて産む事であり、生かして
産ずる事である。

天地大自然においてこの生産をなす事が経済の第一原則なのである。

全ての人の使うところの物全ては
自然を親として生むのであり
言いかえれば自然を生として
そこより産ずる、
産みゆくのが一切である。

されば、
その生みの親たる自然をこそ生かさずして産業は成立しないのである。

ゆえに第一原則として守るべき大切は、自然であり、
自然こそをまず生み育て
生かし、
守る事なのである。

これが経済においての鉄則である。

産業は、
その生命の本がある事によってのみ成り立つのであり
それを生みて産みゆく事を忘れては成り立たないのである。

天下に遍く自然を満たして、
それを正しく生かして産みゆく事こそが産業の第一である。

例えば子供を産みゆくに、
母体たる母を滅し死なせてはなにもならないのは道理である。

親の命ありての子であり
母と子が共に無事に生きるのが根本のすがたである。

ゆえにまず、
自然を滅し続けてゆくあり方は経済ではないと言う事を知る事である。

自然を大切にし
守り、
育て、
生み、
生かし、
そこにおいて
その母と子である物を生む事である。

そして
その物を大切にして母と子を共に守る事である。

自然の母をないがしろにして滅し、
子たる物を粗末に浪費していては
経済とは言えないのである。

ゆえに経済を
また節する事、
大切にする事と教えるのである。

これに反するを
不経済であると言う事を
よく心に知る事である。

この根本に目覚めかえらなくしてはならないのである。

自然を大切にし
自然こそを守り
生み、
生かし、
増やして蓄え
天下一切に満たす事である。

これを産業としての第一の産業と言うのである。

自然を基として生みゆく物は全て大切にし無駄の全てをはぶく事である。

生みて産み、
満たしゆく事を知りて無駄を無くし
浪費を無くし
足るを知り
節するゆえに分配も広く平らかとなり、生産と消費のバランスも正しくなるのである。

それを忘れて
消費、浪費ばかりを主体とした経済などと言うのは、経済とは言わないのである。

ゆえに人々は
この経済と生産を知りて、ようく見直す事が最も大切なのである。

資本経済とは
蓄積する事と節する事にあり
その上で広く平らかに分配し
よくゆきわたらしめて全ての民を平らかに営ませて救う事にあるのであり
幸せにする事にあるのであり、
底の知れない欲望と消費にあるのではない。

この経済は、
またそのまま
経と済度する事なりて全てを正しく、
平らかな道と救いゆく事を示すのである。

済はゆえに意として清めを示し、
清らかになす事でありデコボコを無くして平らかになす事とも教えているのである。

水平思考、
中道の命の道を示して
その命の意、
義をこの二字の中におさめて
それを一と合わせて天地自然の経済原理を示すと知る事である。

天下全ての民を平らかにして平等に幸せにする道であり
守り、
救い、
営ませる道なるに、その根本こそ人はよく見直して、
忘れてならぬと示すのである。

すなわち全てを大切にして節する事にこそ経済の根本があると知る事である。

全ての物が、
自然を親として生まれる、
この当たり前の道理こそを人々は
あらためて命に知らなくてはならない。

自然を守る
これを真の経済と言うのである。


太陽の法嗣

大日天光子

合掌