上へゆく程! | 太陽王法の会

『上へゆく程!』  


聖者よ
道者よ
僧侶よ
神官よ、そして衆生万民よ!

道は上に登って上へゆけばゆく程
誤ってはならない。

それは、
その道と従いくる者達を大きく誤またし道と、はずさせる事となるからである。

しかるに
階を
上へゆけばゆく程、無我と至れと言うなり!

それを大悟大覚へと少しづつ進むに
その過程で自分こそ自分だけが偉大と思えて、そこより真実の眼を無くすなり!

ゆえに真へと至れぬなり。

上へ、
ゆけばゆく程に無我となして一切と見れば全ての尊さを知れるなり。

しかるに一切に道を観ずれば、みなみな一つと成りゆくなり。

手中万法一如、
胸中万法一如となすれば、みなみな我が身の生命なり!

されば、
その万法全ての内は皆、我が身の頭頂これと目指すなり!

どこに違いが生まれよか。

それのなせずして、なんの一乗の成されようか。

真性の一乗とは、
法を分けては至れぬところと知る事なり。

ゆえに
上にゆけばゆく程、すてて至れと言うなり!

されば全ては一つこれと至れるなり。

これこそ決して忘れず、道を生きて道をなせとは教えるなり。

上に登った者が誤ちたら、そこについてくる者達皆、誤つとは知る事なり。

ゆえに
上にゆけばゆく程、無我の心となって、よく真実を見て正しく教え導きゆけと示すなり。

「稲穂は上に伸びる程、頭を垂れるなり」

上に上がったら上がる程傲らず、
慢じず、
よく真実を見て
周囲の人達の心になって生きて生きよと示すなり。

人間本来無一物、
権力も名誉も、
地位も財も、
金も、
家も物も、
悉くみなこの世を生きる為の仮のもの!

この世に生きて、
なにを成したか、
成し得たかが肝心なり!

心で生きて心をただ持ってかえるを知る事なり。


太陽の法嗣

大日天光子

合掌