『商道の真を示す
!2』
商人達よ!
人々よ!
貴方達はよく商の大義本道と覚めて、真実なる商いこれを生きよ。
商は貴方達の心これなり、命これなり。
商は貴方達の道そのものなのであるから。
その心が貴方達の商これであり、その心が貴方達の命これである。
されば商はそのまま貴方達の命にして道なのである。
貴方達は無知無道に迷いて誤つ商いこれをおこない、その心その命を悪する事なかれ、汚する事なかれ。
一時の夢はこれ無常である。
仮有にして無常なるものに、真実の自己を失う事なかれ。
貴方達は皆、長き命の道をゆくのにもってゆくのはその魂、心のみなのである。
生死を超えて輪廻めぐりゆく命、持ってゆくのは、ただその心のみなのである。
他を害い、自らを害いゆけば、その業と受けて報うは貴方自身の命なのである。
ゆえに心をこそ命と覚めゆきて、心をこそ命となして、その心命を持って商道をゆく事である。
天道と生きて天と生まれ帰るか、悪道と生きて悪趣地獄へと生まれ落ちるか!
その命に見る事である。
それが商道に有る貴方達の務めなのであるから。
商とは文字が示すように、天と立てて内と包みて開き、一となす事なるに立てるのは天。
天と立てるにその内と包むところが一と開けて一となるのである。
さればこの立てるをその命の外と読む事である。
その命の外と立てる、貴方達の心によってその内と包む命も一つになるのである。
例えば外に悪して、人々の弱みにつけこみたり、人々の苦しみを利用したり、人々を騙したぶらかして、自己中心の自我自欲の固まりとなってそれを立てれば、そのままその心となって一つに開き貴方達の命となりゆくのである。
そこにおいては天道と一つに正しく立つにあたわぬに、内で開く心は迷苦と生む事になり、病みと生む事になるのである。
ゆえに商の心と商の大義をよく命の上に読む事が大切であり、道となす事が大切なのである。
それが商道と生きる者達の命の道であると知り、ゆくべき道をしっかりと定めてそこに生みゆく事こそが大切なのである。
商に立てるのは天道なり。
その天道と立てた心を持って、よく内と包み一つと完成なすのが商道の大義なのである。
商を成すに天道と立てて、その心を持って地の一切を包み、正道と開いて一つになすのが商の命これなり。
そこにおいて商道の天地が成り、商の命また成るなり。
商人達よ!
商これを天地で読むべし。
商これを自らの命と読むべし。
その命を天地一命となして、商の商、大義王道と完成なせば、真なる天を得て、命これを得るなり。
商の王者は商これを天地と読む者なり。商これをして自己と読みて、その道と命をよく完成する者これなり。
さればよく天道を見て正道これを知り、正義王道をもって地の一切を包み、全てを一つと幸せになせる者!
全てを平和へと至らしめる者!
これをこそ商道の王者と言うなり。
商をもって天地を満たし、全てを幸せと安心へと至らしめる。
その天道をゆく者はその道の神と成るなり。
商道の神は無我にして天地万民の為に、ただ道をゆくがゆえなり。
商を音符に章の略体と示し教えているのは、
その「章」
「立に早」
の上の立を高い台として、平らかな原の真ん中の明るい高台と示すのであり、その高台に聚楽をつくり、商と自称した事を示すのである。
即ち天と立てるのは、平らかにして高く広い原にして、そこと一つの民の暮らしを示すのであり、即ち本義には、天と高く立ててその光をもって全てを一つになして包み、幸せと安心へと導きゆく相を示しているのである。
この商をしてまた、星座の名とも教えてこれを
「心宿」と教えるのである。
商は心宿にして心の宿であり、その心の宿るところがその星、命の命と示すのである。
星とは、「日に生」であり、日と一つに生まれる事を示し、生きる事を示すのであり、日と天に掲げて生き、日と一つの命と生まれて輝きゆく!
その命を教えているのである。
その商の心宿を星となして、光となす事は商人の肝心の名なのであり、その光を与えて全てに喜びと幸せと、安心安楽を与えゆく事こそが道なのである。
商の「星」、命はゆえに「心宿」、心の宿にして、その心の宿りにこそ道と命が成ってゆくのである。
商をまた、五行、
「土、水、火、木、金」
万物の根元をなす五つの元素にして天地循環の理!
では金と示し、季節では秋と示し、方角では西と示すも道を示すのである。
秋の実りは全てに施されて、自然は荘厳の紅葉と現すのであり、やがて葉を散らし裸とかえりて、冬と耐えてそこに春の芽、新しい命を生んでゆくのである。
実りは全てに喜びと幸せと楽しみを与え、その与えゆく命はその果として紅葉に荘厳し輝き、そして冬となし、命を再生してゆくのである。
春と芽ばえ、夏と成長して秋の成就をなして、全てに幸を与えて、その歓びに自らを輝かしめ、冬の再生へと向かうのである。
商の心も、この大自然に心を読む事である。
西方に太陽を商と沈めて天地一如の命と示すのは天地一如の
の商の文字の相にして、その西方荘厳の命こそ商道の道なのである。
太陽、天、
と一如の
地球、命、
と成すのは、その光をまた再生して東方より揚げる為であり、昇らしめる為である。
このめぐりにこそ商の道があり、光一如の道ゆえにその王道、天道が有るのである。
光とおさめるは、光とあげて全てを明るくする為であり、蘇生させる為であり、生かす為であり、育てる為である。
光を与える事こそが王道であり、闇と生む事がその道では無いのである。
金のめぐりとは決してとどめてはならず!
正道はそのめぐりを止めてはならないのである。
五行は一つにめぐりて正しく循環してこそ成立するのであり、止めては命もならないのである。
五行でゆくと、
土が金を生じるのであり、
金はその鉱垢を取り除くゆえに生まれるのである。
命もまた、
そのくもり、
汚れ、
迷い、
三毒、貪瞋痴、
貪り、
怒り、
愚か、
無知等を取り除くゆえに、黄金と輝くのである。
金は水を生じ、天地を満たして循環せしめるのである。
全て正しいめぐりにこそ道が成り、命が成るを教えゆくのであり、商のめぐりを悪すれば、道も立たず、命も立たないのであり、天地の循環さえ乱すのである。
商は天地にしてめぐらす命と知り、その命を自身の命、道と知る事が大切なのである。
西風、西方浄土蓮華蔵世界から吹く風を商風これとゆうなり!
この風よくめぐりて民を潤し、民を生かし、幸と安楽を与え、秋の如く実りを与える。
この商風をまた、秋の西方から吹く実りの風、荘厳の風と言うなり。
強くして清らかにして冴えて聞こえる音を是れ、商音、商声と言う。
これ五音の一にして、商の音と言う。
この強くして清らか、清らかにして冴えた音を、弱くして濁したり、汚してはならない。
それがまた商人、商道心宿に暮らす者の心の音であり、心の声なのである。
されば商はたり、正にして、清なる道と覚めて、聖の道、王道をゆく事が大切である。
強く、
たくましく、
清らかにして、
正しく、
濁らぬ音、
冴えて美しい音をもって生きゆく事である。
それには、
民、
人々を思いやり、
人々を守り、
人々を生かし、
育て、
人々を助け、
人々を支え、
人々を大切にし、
幸せと安楽、
平和へとめざして、天地大自然と人と一つになって道をゆく事である。
商の王道は天と一つであり、
商は清にして、
商は正にして、
商は生にして、
商は聖と知り、
天地大自然と一つに天地をめぐらしゆけと言うのである。
商人よ!
世と人々の為になれ。
世界の平和の為に生きよ!
それが貴方達の道なのですから。
太陽の法嗣
大日天光子
合掌