なんとも意味の解らない邦題(原題 The Homesman)ですが、トミー・リー・ジョーンズ主演・監督ということで選んでみました。
いわゆる西部劇ですが、アメリカの西部開拓史の裏を描いたテーマが暗くて、エンタメ全盛の現代では受けないと思いましたが、やっぱりその通りで日本では劇場公開にはなっていません。華やかな開拓史があれば裏の暗部が生じるのは必然で、このような辛い歴史も当然あると思います。
前半はまるで主人公のようにヒラリー・スワンクが出ています。彼女はリアリティのある演技で迫力満点ですが、今まで私が見た二本の作品(ボーイズ・ドント・クライ、ミリオンダラー・ベイビー)とも途中で亡くなっています。強さと共にどこまでも哀愁の影がつきまとう女優さんです。
見所を探してみました。ありました。現代アメリカ美術の巨匠アンドリュー・ワイエスの絵のような画面の演出です。枯れ草色と言えばいいのでしょうか、画面全体に広がります、そして白い雪景色、枯れ木、土レンガ住宅などの色合いがワイエスの絵と同じ配色です。ジョーンズ監督頑張っています。
■予告編
■上から目線で失礼します:★★★☆☆
トミー・リー・ジョーンズさんは2020年時点で73歳この作品は監督3作目、クリント・イーストウッドさんは90歳ですから、マダマダこれから、頑張ってもらいたいです。
■アンドリュー・ワイエスの絵画とは、こんなです。