ユーミンのファンです。
「海を見ていた午後」が特に好きです。
実は、今から48年前の学生時代、横浜根岸のレストラン・ドルフィンの直ぐ側に3ヶ月ほど住んでいたことがあって、ドルフィンでも何度かお茶をした記憶があります。
「海を見ていた午後」は若い純真な女性らしい歌詞がすばらしく、哀愁感たっぷりのコード進行やユーミンの消えそうな切ない歌い方が大好きです。
ソーダ水の中を貨物船が通るこのフレーズにしびれて、イメージ画像も描いたことがあります。
描いていて気がついたのですが、ドルフィンの山の上からだと角度的に、こんなふうにグラスの中に貨物船は通りませんね。それにドルフィンのソーダ水は濃い緑色で透けては見えないのでした。
最近もよく聞いていますが、ふと気になることがあり、調べてみました。
三浦岬という地名です。三浦半島はありますが、三浦岬は見つかりません。GoogleMapで横浜根岸から見えそうな岬を探しても、対岸の千葉・富津岬や横須賀の観音崎灯台が限界で、三浦と付く地名は見える気配すらありません。どうやら三浦岬はユーミンの造語のようです。
角川文庫のユーミン聞き書き本「ルージュの伝言」で、「海を見ていた午後」は誰かとドルフィンへ行った思い出にひたって書いたわけじゃない、と言っています。
「海を見ていた午後」で歌われている世界は、ユーミンがドルフィンの窓から見た風景をもとに作り上げた別世界、将にユーミンマジックワールドなんです。
ドルフィンへ行ってみてください。根岸の坂を登りきったところにある素敵なレストランですが、「海を見ていた午後」のような世界が作れるユーミンはまさに天才だと言うことが実感できる筈です。