ユーミンのファンです。

「海を見ていた午後」が特に好きです。

実は、今から48年前の学生時代、横浜根岸のレストラン・ドルフィンの直ぐ側に3ヶ月ほど住んでいたことがあって、ドルフィンでも何度かお茶をした記憶があります。

「海を見ていた午後」は若い純真な女性らしい歌詞がすばらしく、哀愁感たっぷりのコード進行やユーミンの消えそうな切ない歌い方が大好きです。

 

ソーダ水の中を貨物船が通るこのフレーズにしびれて、イメージ画像も描いたことがあります。

描いていて気がついたのですが、ドルフィンの山の上からだと角度的に、こんなふうにグラスの中に貨物船は通りませんね。それにドルフィンのソーダ水は濃い緑色で透けては見えないのでした。

 

最近もよく聞いていますが、ふと気になることがあり、調べてみました。

三浦岬という地名です。三浦半島はありますが、三浦岬は見つかりません。GoogleMapで横浜根岸から見えそうな岬を探しても、対岸の千葉・富津岬や横須賀の観音崎灯台が限界で、三浦と付く地名は見える気配すらありません。どうやら三浦岬はユーミンの造語のようです。

 

角川文庫のユーミン聞き書き本「ルージュの伝言」で、「海を見ていた午後」は誰かとドルフィンへ行った思い出にひたって書いたわけじゃない、と言っています。

「海を見ていた午後」で歌われている世界は、ユーミンがドルフィンの窓から見た風景をもとに作り上げた別世界、将にユーミンマジックワールドなんです。

 

ドルフィンへ行ってみてください。根岸の坂を登りきったところにある素敵なレストランですが、「海を見ていた午後」のような世界が作れるユーミンはまさに天才だと言うことが実感できる筈です。

 

 

菊田一夫の「君の名は」は、うまく連絡がとれない男女のすれ違い恋愛を描いて大ヒットしたお話ですが、第一次世界大戦の最中、電話線が切られたため、命令を直接伝える伝令のお話です。1917年ですからたった100年前のお話なのですが、伝令、銃、軍服など江戸時代ぐらい前のような気になってしまいます。

 

■予告編

 

■上から目線で失礼します:★★★☆☆

ワンカット風撮影や500人のエキストラなど、映画評論家には評判がいいそうですが、見る側からすれば、手法・技法云々より、結果どう見えるかが肝心で、それ自体は言わぬが花だったような気がします。

エピソードを繋ぐ際、不自然な箇所があり、気になって引きずってしまいました。

1.伝令仲間が・・・のシーンで、急に大隊が現れる。

2.橋を渡るシーンで、急に大隊がいなくなる。

3.平原の街に、激流があらわれる。

この部分はワンカット撮影にこだわるために、場面をつなぐ時間的経過を無視したために生じたものだと思われます。

いいことをあまり言っていませんが、最後に見どころをひとつ、狭い塹壕を延々と走るシーンが随所にでてきますが、これは圧巻です。なんだったら、長い塹壕の端から端まで伝令が行ったり来たりするお話を作ればよかったのかななんて、思ったりして、失礼いたしました。

 

 

 

 

 

 

誰でも落ち込む時はあります。失恋、仕事の失敗、人間関係などなど原因はどこにでもあります、生きるってことはそんなことの繰り返しです。

そんな週末、映画で少しでも気分転換ができたらと、考えてみました。

週末、映画3本セットで気分良く月曜日を迎えるプランです。

 

❶まず最初の1本目、強烈なインパクトで落ち込んだ気分をぶっ壊し、頭の中をカラッポにします。現実から離れて、空想の世界の出来事、SF映画3本の中から1本お選びください。

 

 

 

 

 

 

❷2本目は刑事事件ものです。アクションですので気楽に、ただ少し心に残る物があるものを選びました。

 

 

 

 

 

❸最後の1本です。恋愛もの3本です。失恋した後では、気がすすまないかもしれませんが、恋愛の参考にと冷めた目で御覧ください。

 

 

 

 

 

 

全部で3作ご覧いただきます。3本目のラブストーリーで他人の幸せを応援できる気分になれれば、少しでもそんな気分になれたら、自分の事以外も考えられるという事です。落ち込むピークは過ぎたと安心していいと思います。

時間がない場合は、❸から1本だけでも御覧ください。

世の中、案外単純にできていて、思っているより素敵な世界ですよ。

実話の映画化です。カナダで一番有名な画家モード・ルイスの物語です。

主役のサリー・ホーキンスと言えば、本ブログでも取り上げた「シェイプ・オブ・ウォーター」を思い出します。キャラクターも似ています。一見、内にこもった気難し屋のようですが、優しさとユーモアに溢れた人物。そして、時たま見せる笑顔がチャーミングで、これが最強です。この笑顔と同じ種類の顔をもった女優は、レネー・ゼルウィガーです。日本では誰でしょう、樹木希林とはちょっと違う、だいぶ古くなりますが、宮城まり子が近い気がします。

■予告編

 

■上から目線で失礼します:★★★★☆

イーサン・ホークがご主人役で、いい人ぶらない良い人役で、いい味を出しています。役得です。夫婦で歩くシーンが多用されていますが、二人の関係が少しづつ変化していく様、季節ごとの風景、セリフ無しで伝わってくる二人の温かい気持ちがこの映画のごちそうです。

 

■主人公モード・ルイスについて

 

■Google-Mapでモード・ルイスの家の跡(実物はノバスコシア美術館へ移築)

戦争物でスナイパーを取り上げた映画は、「レニングラード」、「アメリカン・スナイパー」、「山猫は眠らない」など面白いものが多いです。

特にスナイパー対スナイパーの対決は、西部劇や日本の時代劇の決闘シーンなどと同じように緊迫した場面が映画にマッチしていると思います。ロシア映画でもCGなどは不自然なく作品の中に溶け込んでいます。カウボーイや侍と同様にスナイパー自体が現実にはもうありえない職種という点もノスタルジックな気分になります。

この女性スナイパーは、実在の方で確認戦果309名射殺もその通りで、ソ連英雄賞を受賞しているそうです。

 

■予告編

 

■上から目線で失礼します:☆☆☆☆★

本作は、欲張っていて、スナイパー養成編、スナイパー戦闘編、戦時恋愛編、米ロ交流編と盛りだくさんで、私は面白いと感じましたが、そこで好き嫌いが分かれるかもしれません。

 

本作を見ながら、つい綾瀬はるかの「八重の桜」を思い出してしまいました。