高知のとある定食屋 | 見えない世界の真実が此処に®

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さかきはご飯食べてるの?

 

移動日であった日の夜。小腹が空いた私は高知市内の帯屋町商店街の中を歩き回っていました。

というのも、「ヘルスアカデミー」で色々知ってしまった私は、コンビニのご飯は辞め、ファミレスのご飯も辞め、なるべく食品添加物が入っていない食事処でご飯を食べるようにしたからです。そして見つけた小さな食堂に入ったのです。

 

中を覗くとお客さんは一人もおらず、長いカウンターががらりと空いていました。店の入り口には、唐揚げ定食や焼き魚定食、カレーと書いてあり、小鉢の惣菜もありました。どうみても手料理で、やった!こんなお店を探していたと思いました。

そして、10人くらいは座れるであろう長いカウンターの真ん中付近に座ったのです。

野菜や卵焼きなどの小鉢を取り、高知の郷土料理?らしき鰹飯とお味噌汁を頼みました。

 

箸を伸ばし、数品を口に入れ食べ始めるとすぐに分かりました。めちゃくちゃ美味しいわけでは無いけれど、きっとおふくろの味だ。

 

そんな事を考えながら、壁に貼ってあるメニュー表を次回のためにと物色していると、六人の子供たちが入ってきました。全員男の子で、一番年長らしき男の子はおそらく高校1年くらいで、他に中学生や小学生高学年らしき子供たちです。もしかしたら、全員中学生だったかもしれません。

 

私は中央付近に座っていましたが、右側に数席ずれてその男の子たちの為に席を空けました。

 

すぐに会話が始まりました。

 

店の店主である女性が、一言目に発したのが、

 

さかきは飯食べてるの? でした。

 

うん、なんとか。

一番年長そうな茶髪の男の子がもじもじしながら答えているのが、壁のメニューを物色している私の視界の隅に入りました。

 

 

その子はポケットからじゃらじゃらとお金を取り出していました。

そして、883円あるからこれで何か食べさせて!と言ったのです。

(実際には高知弁でした)

 

他の、次の、男の子は、「六百円で、何かある?」と言いました。

 

おかん(店主ですが、私の心の中ではもう「おかん」でした)

おかんは、その子達の顔色を近所の世話好きなおばさんの顔で、眺めていました。

 

そして、おかんは言いました。

 

そういえば、あかしは生きてるの?

 

あ〜なんかね、育児放棄されてるらしい。

(おかんも男の子たちも高知弁です。私なりの翻訳しています)

 

でしょう!? 育児放棄されてるみたいやね?

 

そうそう、そうみたいだけど、生きてるから(生きちゅうから)、食べてるんじゃ?

 

そうなの?大丈夫なの?(そんなんわからへん・・・)

 

まあ、大丈夫でしょう??笑

男の子達は、笑いながら答えました。

 

良いから、今度連れてきなさい!

と、おかんは言いました。

 

うん、わかった。

 

で、あんた達は何を食べるの?

と、おかんはまだ注文していない子供たちに声をかけました。

 

お金ないから、おにぎり!

僕も、おにぎり。

 

あ、200円あったよ。これで、おにぎりと味噌汁できる!?

と、また他の男の子が笑いながら言いました。

 

私は、私の目の前に並べた小鉢と、鰹飯と味噌汁とお新香が恥ずかしくなってきました。

ちょっと咳き込み、飲み込むのもやっとで、急いで食べました。

正直、味などもう分かりません。

 

そして、お会計をお願いしますと、おかんに言うと、彼ら子供たちの料理を作りながら、顔をこちらに向ける事もなく、1,100円ね!美味しかった!?と叫んでいました。

 

あ、美味しかったです!と私も少し大きな声で答えました。

 

そして、お財布の中のお札を確認すると千円札が数枚と、普段は私のお財布にはあまり入っていない5千円札が一枚、ありました。

 

もう決まっていますよね。私は5千円札を1枚と、100円玉を1枚置きました。おかんは、それをちらっと見たのは分かったのですが、私はもちろん言いました。

 

「お釣りはいらないです。彼らにお腹いっぱい食べさせてあげてください!」

 

お〜、お兄さん太っ腹!! そんな野次を言う子もいましたが、カウンターの椅子は少し高めで、そこから転げ落ちるように立ち、おじぎをする子もいました。

 

私はなるべく笑顔を作り、じゃね〜と消えました。

 

そして、お店を出るとすぐに思いました。

 

こんなお店やばいだろう!おかんやばすぎるだろ!また絶対に来るよ。

 

子ども食堂でもなんでもない。普通の定食屋で・・・。

私も子供時代にご飯を食べれない時が本当に多かった。物価は今とあの当時では違うけれど一週間で500円渡されて、そして父親は一週間家に返ってこなくて、なんとか生きれた事もあったのを鮮明に思い出します。あの時代、近所のおばさんや同級生のお母さんがご飯を食べさせてくれていたから生きてこれたと思います。今となっては恩返しはできないけれど、せめて恩送りはしてあげたい。

 

今回ご紹介したお店の名前は不明です。googlemapやストリートビューで調べたのですが、出てきませんでした。また次回、行った時にご紹介できるエピソードがあればこのブログで書きたいと思います。

すきや高知本町店の近くです。

 

 

シックスセンス管理人

 

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