「船艙の狭き臥所も争ひてともにかへりぬいづち行きけむ」・・・
間違えて覚えていたのだろうか。検索しても出てこない。誰の歌だったか、どういうわけか、ふと思い出して、良い歌だと思ったりしている。(敗戦の引き上げ船での情景を歌ったもの)
あと、どうしても思い出してしまうのは会津八一のこの歌だ。
「やみほそるながてとりもちまがつひにもえたつやどをいでしひおもほゆ」
歌の背景を知らないと難しいが、(それまでの)人生の全てが凝縮されている。歌とはそういうものだろう。
そして最後に行き着くのはここ。悲しすぎるだろうか。
やまばとのとよもすやどのしづもりになれはもゆくかねむるごとくに
あひしれるひとなきさとにやみふしていくひききけむやまばとのこゑ
ひかりなきとこよののべのはてにしてなほかきくらむやまばとのこゑ