さよなら、僕らのマジックアワー(SCRAP・会場型) | 放浪カモメはどこまでも

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SCRAPさんのTMC限定公演
「さよなら、僕らのマジックアワー」
に参加したのでその感想をー。
 
とりあえずストーリーをぺたりと↓
 
あなたは映画部に所属する、高校3年生。

5人だけの小さな映画部で
高校生活最後のシネマコンクールに
出品する作品を力を合わせて制作してきた。

映画の制作も大詰め。
いよいよ残るはラストシーンの撮影のみ…

そんな大切な撮影の日、
映画の主演を務めた後輩の少女
”はづき”が突然姿を消した。

「先輩、ごめんなさい。
私はこれ以上、ここにいることが
できません―」

彼女の痕跡は、まるで初めから
そこにいなかったようにすべて消えてしまった。
このままでは撮影はおろか、
コンクールへの出品も出来ない。

何故、彼女は姿を消したのか?
追いかけたその先には、
意外な真実が待ち構えていた。
目が眩むようなマジックアワーの空の下で
繰り広げられるあなたと
仲間たちが主役の、青く切ない物語。

あなたは自分の力で、
彼女の真実にたどり着き
ラストシーンを撮影することが、
出来るだろうか?
 
そんな感じの内容です。
 
公演の感想を書く前に
私のバイアスについてちょこっと。
 
私はTMCがなんか嫌いだ。
 
理由は都民をターゲットにしていて、
地方に住む人にコンテンツが
降りてこないという単純な嫉妬。
 
ちょっと前に発表されたSCRAPの
年間ベスト3のコンテンツが
TMC限定公演独占って何なん?
対岸で祭りをしている感で、
田舎もんは全く盛り上がらんし。。
 
東京に行くのも最低3万円くらいするし、
その分の旅費を別のコンテンツに
使いたい私からしたら不満なんすね。
 
たぶん、コンテンツのトリクルダウンは
起こることは無いと思う。
だからTMCに行くしか参加方法はない。
 
地方民としてはTMCが出来る前の方が
SCRAPの公演はそれぞれの地域の特色が
あって楽しかったなぁ、と感じます。。
今やどこのアジトも同じ様なもんだよ。。
 
しかし、商売でやってる以上は経済効率の
良い方法を取るのは理解できます。
 
基本リピート禁止という特殊な業界やし、
当事者は色々大変なんだろうから
しょうがないんだろうなぁ、と。
 
だから別に文句を言うわけでもないし
勿論、怒っているわけでもないんです。
 
ただ、自分勝手な感情的に何か嫌だなぁ、
と思っているだけのこと。
 
そんな持たざる者の
地方ルサンチマンをほんのり抱え、
同時にわくわくした気持ちを持つ、
変なメンタルで挑んだところ・・・
 
・・・・・・
 
青い風に全て吹き飛ばされた。
 
 
なんやこれ!!
めちゃめちゃ良い話やないか!!!
 
話自体もめっちゃいいけど、
物語の流れ、演出、謎との融和性、
こちらもほんと凄い。。
 
こんな熱い青春送れたらいいなぁという
青春を一人一人が主人公になって
物語を紡いでいくこの感じ、、、
 
これは、言葉で伝えきれない!!!
 
感動した。物語に入れた。
青春した。凄い。エモい。
 
色々と賞賛の言葉は出せるけど、
やっぱりこの感じは言葉にできない。
 
それは100度の熱湯が熱いという知識と
実際に触って100度の熱さと痛みを
皮膚感覚で体験した経験くらいの差がある。
 
是非、物語の中に入り込み、
マジックアワーを体感して欲しい。
 
この様な凄いクオリティーの公演が
体験できるのならば、
1度しか出来ない公演なのであれば、
施設がしっかりしたTMC限定も
いいのかもしれない。。
 
この公演はTMCの地下の構造を
フル活用して作っているので、
別のところで無理矢理やったとしても、
満足度は下がると思います。
 
(以前、OPA地下で行った
時空研究所はイマイチでした。。)
 
これを関西で行うには、大阪か京都に
ミステリーサーカスを作るしかないかも…
 
最後に私のバイアスについて。
 
私はTMCがなんか嫌いだ。
でも私はTMCが大好きだ。
 
そんなわけで、大満足の青春成功!!
個人的満足度はすこぶるぶるぶる満足。
 
① オリジナル性     ★★★★★

② バランス        ★★★★☆


③ 進行          ★★★★★★

④ 大謎          ★★★☆☆

⑤ ストーリー       ★★★★★★