SAWAO'S MC ④ LOSTMAN GO TO BUDOKAN 1/2 | 放浪カモメはどこまでも

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2009年9月16日、

日本武道館において行われた
the pillows のライブ

「LOSTMAN GO TO BUDOKAN」







20周年を記念した
ピロウズ初の武道館のライブであり、

いつものツアーと違い特別なライブだった。


セットリストはもちろん、

MCにも気合が入っていて、
終盤に、じ~んとさせてくれるシーンが

個人的に2回あります。



なので、1個づつ紹介していきたいと思いますが、



その前に少しピロウズについて説明を。。


the pillowsは1989年に結成されたバンドで、
今年で25周年を迎えます。


ジャンルで言うとロックという括りに
入るのですが、

音楽的な主流に乗り切ることが出来ず、

メンバーの脱退、セールスの不調、
事務所の移動、などなど

様々な困難と苦悩を乗り越えて
バンド活動を続けてきました。

そのことは転機にもなった
シングル「ストレンジカメレオン」
に顕著に現れており、

「まわりの色に馴染まない 出来損ないのカメレオン」

と、自分自身のことを卑下し歌っている。


それでも自分達の音を信じ、
自分達を理解してくれるファンを
少しづつ増やしていき、


20年を掛けて、
武道館を満員で埋めるまでの
バンドに成る事が出来たのです。


様々な想いが詰まった武道館での
胸が熱くなるMCは終盤から始まります。


~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~


ライブも終盤に差し掛かり、
18番目の、名曲「サードアイ」の演奏を終え、


盛大な拍手が徐々に鳴り止む
タイミングを同じくして、
舞台は照明が落とされ武道館は
暗闇と静寂に包まれる。


ふいに子供らしい高い声で

「Peeぢゃぁぁぁぁん!!」

とギターの真鍋さんの愛称が呼ばれ、

その後明かりが付いた時に、さわおさんは


「さすが真鍋さん、幅広い客層。。」


と茶化し、会場は笑いと拍手で
盛り上がる。


その後もさわおさんの楽しい話があり、
みんなが楽しそうにしている。


そんな中、さわおさんは空気を見て、
ギターを軽く鳴らし、

満員の武道館の注目が集まる中、
話を始める。


「僕らは長いあいだ、
 音楽業界の端っこで」

「流行りもしない音楽を・・・」

「鳴らしてきました。」


バンド20年間の思い出が蘇ったのか、
さわおさんの目には涙が浮かんでいるようです。


「武道館のステージに立って・・・」


「何かを・・・」


「何かを成し遂げたただろうか?」


感極まって、言葉に詰まりながらも
さわおさんは話し続けます。


「もし、そうなら」


「もし、」

「そうなら・・・」



「俺は嬉しいぞぉ!!!」



大きな歓声と拍手が巻き起こり、
なかなか止むことがありません。


さわおさんは、感動を噛み締めたあと、

最後に力を込めて、

ここまで支えてくれたファンに
満員の武道館に、こう言い放ち、


次の曲「この世の果てまで」を
歌います。



「連れってくれよ!!」




「この世の果てまで!!!!!」




~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~♪~


9th album「smile」収録曲

「この世の果てまで」






Lyric by Sawao Yamanaka


聴こえてくるのはキミの声
それ以外はいらなくなってた
溢れる涙はそのままでいいんだ
もしも笑われても

行こう
昨日までのキミを
苦しめたもの全て
この世の果てまで
投げ捨てに行こう

街のルールに汚されない
今日も奴らロボットみたいだ
”無駄な日”なんてあり得ない
そうだろ はしゃいで息が切れても

行こう
今 空に高く
この声は突き抜けて
会えない夜も
キミにうたうよ

行こう
昨日までの二人を
苦しめたもの全て
この世の果てまで
投げ捨てに行こう

聴こえてくるのはキミの声
それ以外はいらなくなってた

My baby 行こう