SAWAO'S MC ⑤ LOSTMAN GO TO BUDOKAN 2/2 | 放浪カモメはどこまでも

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2009年9月16日、

日本武道館において行われた
the pillows のライブ

「LOSTMAN GO TO BUDOKAN」



20周年を記念した
ピロウズ初の武道館のライブであり、

いつものツアーと違い特別なライブだった。

その中盤から後半に差し掛かるところに
とても良いMCがあります。


その紹介の前にピロウズについて
前回に引き続き、説明させていただきます。


前回は、ピロウズの紆余曲折について
書かせていただきましたが、


その葛藤が歌詞にも現れていることに
ついて書かせていただきます。


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私はピロウズのコンピレーションアルバム
「SYNCHRONIZED ROCKERS」から入り、
なんて格好良くポップなROCKな曲たちだ、
と感動して聴き始めました。


Funny bunnyでの
「君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ」
とか何か爽やかで良い感じじゃないかと思ってた。



でも色々聞いている内にとんでもない
アルバムを聴いてしまいました。


それが「Please Mr. Lostman」


CDが売れない、リーダー脱退など
様々な困難に迷いながら、
何というか、苦悩に満ち満ちた内容となっています。


その内容は曲調、曲の展開等に現れていますが、


加えてその歌詞にも現れています。



表題曲の「Please Mr. Lostman」の
フレーズを切り取ると、


「足りない頭を 首にぶら下げて
道で撒かれる 夢を踏んづけてる」

「僕らで膨らませた ギリギリの世界
割れても潰れてもいいから 触りたい輝きに」

「年を取って忘れられてく 痩せた枯木に
Please Mr. Lostman 星が咲いていた」



これは、このアルバムのリリース前に「Tiny Boat」という
音楽性を重視するのではなく、
商業的に成功することを狙ったシングルが
全く売れなかったことから、


自分たちのスタイル、身の丈に合わないことを
するよりか、

自分達のスタイルで何とか栄光を得たいと言う気持ちと
今回のアルバムが通じなければ、
忘れられ、枯れていくだけだという
ある種の投げやりな気持ちが混じっていると思います


そんなアルバムの中で1番有名な曲が
シングルにもなった

「ストレンジカメレオン」

だと思います。



題名のストレンジカメレオンは
周囲の環境に馴染めない奇妙なカメレオンを
流行に馴染めなかったピロウズを掛けています。



ここで覚えておいて欲しいのは、


この曲のリリースにあたって、曲調の違い等から
レコード会社など周囲の大反対があり、
その反対を押し切って、
曲が理解されなければ、解散する決意で
作られた曲ということです。



歌詞の一部を切り取らせていただくと、、

「君といるのが好きで あとはほとんど嫌いで
まわりの色に馴染まない 出来損ないのカメレオン
優しい歌を唄いたい 拍手は一人分でいいのさ
それは君の事だよ」


これは自分達の曲を信じてくれているファンに
向けて贈ったものだと思います。


「たとえ世界はデタラメで タネも仕掛けもあって
生まれたままの色じゃ もうダメだって気づいても
逆立ちしても変わらない 滅びる覚悟はできてるのさ
僕はStrange Chameleon」


「勘違いしないでね 別に悲しくはないのさ
抱き合わせなんだろう 孤独と自由はいつも」


このフレーズに関しては、解散を意識した
遺書のようなものだと思います。


この様な悲愴な決意を詰め込んだ
名曲「ストレンジカメレオン」により、

徐々にピロウズが認知される様になります。



その転機から10年以上が経ち、
少しづつ少しづつファンを増やしていって、
とうとう武道館ワンマンライブをすることになります。


そのようなピロウズの歴史、
名曲「ストレンジカメレオン」の意味などを
理解し、

最後にさわおさんのMCとライブを
見ていただければと思います。










ここまで読んでいただきありがとうございました。