経営者や著名人が影響を受けた書籍として、
安岡正篤や中村天風の名前をよく聞く。
安岡正篤は私も何冊か読み、その理念に共感したが、
中村天風は深く知るところがなかった。
正確に言えば、過去に何冊か書籍を読んだが、
内容が難しかったり、その自由奔放な性格に拒絶反応があった。
しかし、時を経て、
改めて彼の思想に触れたいと思った。
この「ありがとうで生きる」は
医師の伊藤氏が心と病の関係を
天風の思想を基に解きほぐしている。
病は気から・・というが、
少なからず、心の状態が身体に影響をしているようだ。
ただ、この本の面白い所は、
ストレスが身体の痛みに影響しているのだが、
同時に、その痛みやストレスがあることによって、
自分が人間であることを感じることができる・・としている。
要は、その痛みやストレスとどう向き合うか・・
が人生であるというのだ。
まだ前段しか読んでいないが、
中村天風の思想を健康哲学と位置づけた興味深い書籍だ。
北方健三「水滸伝」の一節を思い出した。
むなしさや心の痛みは、生きている証拠だ、
と思うようにしている。
~史進
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