【Returns!団員の素顔に迫る その9】 | もっと!六大合演OBOGバンドReturns!

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2016年4月に結成した、東京六大学応援団OB/OGによる吹奏楽団「六大合演OBOGバンドReturns!」のブログです。普段更新しているFBページではお伝えしきれない団員の素顔などに触れていただけるblogにしていきます!

【Returns!団員の素顔に迫る その9】

Returns!の音楽活動には演奏とドリルの二つがありますが、どちらか片方の参加も可能です。
今回は、演奏のみに参加している奈緒さん(慶應大学 平成4年度卒 フルート)とドリルのみに参加している真琴さん(明治大学 平成13年度卒 カラーガード)にお話を伺いました。奈緒さんとインタビュアーが大学同期ということもあり、ざっくばらんな女子トークになっています(笑)。それではどうぞ!

インタビュー用に撮影しましたが3枚とも可愛くて捨てがたくコラージュに。


■Returns!に入団したワケ

― まずはお二人がReturns!に入ったきっかけから聞かせてください。先に入団した奈緒から。

(奈緒)うーん、なんでだろうね?謎(笑)。

― (笑)。ていうか、奈緒はすでにいくつもオーケストラを掛け持ちしていて、本格的に音楽活動をしていたから、同期の私としてはちょっとReturns!には誘えなかったのよね。Returns!に入る前はいくつ掛け持ちしていた?

(奈緒)4つ。

― そんなに!?

(真琴)だって、セミプロですものね!

(奈緒)いやいや。同期から個人的に連絡をもらって、Returns!結成前のプレイベントには何回か参加していたけれど、SNSをやっていなかったからReturns!が結成されたのを全く知らなくて。年賀状で第一回演奏会が5月6日にあるということを知ったんだけど、その日がちょうど所属するオケの定演と重なってたのよね。
それで、第一回演奏会直後に慶應同期の飲み会に参加して、Returns!の演奏会のパンフレットを見せてもらって。フルートはプレイベントに参加していた人が沢山いたから、きっと人数は足りているだろうと思っていたの。ところがパンフレットを見たら、3人しかいなくてびっくり。じゃあ、参加しようかなと思ったのが最初。


プレイベントでの奈緒さん。社会人になって買った金のフルート!

― オケとの掛け持ちは大丈夫でしたか。

(奈緒)それが一番心配だったから、演奏だけにしたというのはある。ドリルは、練習にいないと絶対に泳ぐ(注:動きの隊形が書いてあるコマ表通りに動けないこと)でしょう?私は今、楽器が吹きたいので、ドリルの練習と他団体の演奏練習が重なった場合は、楽器を吹く方を選んじゃうから。(ちなみに奈緒さんは現役時代は旗の操作をするカラーガードでした)
あとは、他団体の練習は割と夜が多くて、Returns!の演奏練習は午前中だから何とかなっています。

(真琴)良かった、フルートが3人のときで!

― ホントね(笑)。真琴ちゃんがReturns!に入ったきっかけは?

(真琴)私は大学を卒業してからもずっとカラーガードがやりたかったんですけれども、仕事が楽しくて仕事のことしか頭になくて。とにかくいっぱいいっぱいだったので、仕事が終わると疲労困憊してしまっていました。だから、やりたいけどできないなぁと思っていました。

一昨年の6月に、Returns!の演奏会でステージマネージャーをされたO先輩と、小池先輩(明治大学 平成11年度 パーカッション)などの吹奏楽部の先輩やリーダーの先輩後輩と飲む機会があって。その飲み会で、「一緒にReturns!を見学してみない?」と小池先輩に誘っていただきました。「なに、その美味しそうなの。行きます、行きます!」って二つ返事で参加しました。実は学生時代に、応援団吹奏楽部にすごい勢いで勧誘してくださったのも小池先輩で。面白いご縁ですよね。

― 学生時代に、小池くんやOくんとは一緒に活動していたの?

(真琴)はい。小池先輩は2つ上の先輩で、O先輩は1つ上の先輩です。学生時代、演奏時はオーボエでしたが、応援時はパーカッションだったので、お二人にはもうずっとお世話になっていました。

― Returns!のイベントでは、一緒にガードをやったよね。

(真琴)はい!それで、やってみたら「もう幸せ~。これしかない!」と思って。ただ、生活やお仕事と両立できるかなぁという不安や、「私にできる楽器がないから、演奏はどうしよう」という迷いがあったんですけれども、相談した結果、ドリルだけ参加するという形で9月に入団しました。


■Returns!は応援団というベースがあるから居心地がいい

― お二人とも実際に入団してみてどうでしたか。奈緒は他団体との両立面とか。

(奈緒)両立もへったくれもないよね、土日ひたすら遊んでいるだけだから(笑)。まぁ、その中で、演奏会が近いものを優先しているところはあるんだけれども、なるべく居た方がいい練習は、うまく練習を渡り歩いて出席するようにしています。

― Returns!は他団体とは毛色が違うと思いますが、Returns!の何がよくて参加しているの?

(奈緒)うーん、何でだろう。まずは人が足りないというのがあったから、演奏のお手伝いならできますよという気持ち。もう一つは、オケを長くやってきたから、オケだけでなくて吹奏楽もやってもいいかなという思いはずっとあったの。Returns!の話があったときに、どうせやるなら全然知らない団体でやるよりは気心知れた団体でやりたいなと思って入団しました。

― 久しぶりに吹奏楽をやってみていかがですか。

(奈緒)オケとはまた違うジャンルの音楽だから、それはそれで楽しいです。それに、それぞれの団体のカラーがあって、Returns!の場合は吹奏楽でありながら、やっぱり応援団なんだよね(笑)。

(真琴)すっごく分かります(笑)。

(奈緒)ベースがみんな同じところにあるから楽なのよね。

(真琴)居心地いいですよね。

(奈緒)色々な人が色々な思いであちこちから集まってきた集団ではなくて、とりあえずベースが同じところにあるから、何かをしようと思った時に「あの人何を考えているんだろう?」じゃなくて「あの人きっとこう考えているよね」と分かる居心地よさかな。
音楽でいうと、合奏って気持ちが1つになった時にすごくいい音がするのだけれど、「ここ熱くなるところ!」っていう瞬間がみんな同じだったりする。

Returns!内では少数精鋭で最強と噂されるフルートパートのドン。(笑)

― 真琴ちゃんは入団してみていかがですか。

(真琴)ひたすら楽しいです。練習も楽しいし、家で予習復習しているのも楽しいですけれども、やっぱり皆さんと一緒に活動しているのが楽しいです。もちろんドリルも楽しいんですけれども、この団体だからというのが絶対にあります。大好きな先輩がいて、こんなに可愛がってもらえる場ってないと思うんです。生涯でこんなに可愛がってもらったことはないなと思うくらい無条件に可愛がってもらっています。私を見かけたら「まこと~」って手を広げて近づいてきて、ハグしてくださったり(笑)。

と、ここで長崎さん(明治大学 平成7年度卒 トロンボーン)が通りかかり、真琴ちゃんを抱きしめる。


インタビュー中の写真ではありませんがお姫様だっこやらハグの写真が一番多いのは間違いなく真琴ちゃん。(オ〇サンが多いから体重的に無理説とオ〇サンが多いから腰が悪くて無理説とセクハラになる説と諸説あり)

― こんな感じね(笑)。二人は学生時代は重なっているの?

(真琴)いえ、重なってはいません。私が6つくらい下です。奈緒先輩もおっしゃっていましたけれども、深いところが一緒というか。

(奈緒)そうそう、根っこが一緒なんだよね。


■応援部、応援団を4年間続けられたワケ

(真琴)本当に心地よくて、困っている時には当たり前のように必ず誰かが手を差し伸べてくれます。お互いをとても尊重しているし、絶対的な信頼があります。学生時代の4年間は本当に苦しくて辛くて、毎日のように辞めようと思っていたんですけれども、辞めないでよかったと今になってやっと思います。あまり大きな声では言えませんが、あの4年間は私にはトラウマで、神宮球場の前はいまだに通れないんです。でも、Returns!に入ってからは、「あの頃はこうだったよね」と楽しく話せるようになりました。

― 毎日辞めようと思っていたのに4年間続続いた理由は?

(真琴)人間関係ですね。自校も六大も、同期後輩先輩が私にとってはとても大切で宝物のような存在で、辞めようと思う度にみんなの顔が浮かんできて、結局続けていました。

(奈緒)なんだかんだ言って、あの4年間は濃いんだよね。

― 奈緒が応援部に入ってきたのも謎だったのよね。他にも吹奏楽だけできるサークルやオーケストラがある中で、楽器が上手い奈緒が何故わざわざ応援部に入ったのかって。

(奈緒)オケに入ろうとしていたんだけれど、行ってみたら慶應のオケがお金持ちっぽい集団だったから「どうもすみませ~ん」って言って引き下がって(笑)。さて、どうしようかなと思っていた時に、教室のドアを開けたら1つ上の理工学部のUさんが立っていて、そのままズルズルと応援部に引っ張って行かれました。「ここは一体なに?」と思いながらも、入部してそのまま4年間いたという感じ(笑)。

― なんで4年間続けられたんだろう?

(奈緒)応援部の活動って、何か問題があった時はもちろん、普段から、自然に同じ方向を向ける気持ち良さがある。そういうところは音楽も応援部の活動も似ているかなと思う。ドリルはもっと顕著。皆がバラバラに好き勝手やってたら何の形にもならないし、かといって命令に従っているだけでは何の感動も産み出せない。そのバランスの良さが4年間続けられた理由かも。

― なるほど。オケに行ってみたら、雰囲気が違うなと思ったの?

(奈緒)「4年生までは舞台に上げません」と言われたの。フルートは2年生以上で14人もいて。それに、「現役で大学に入ったら、予備校代で銀のフルートを買ってあげるよ」と親に言われて買ってもらって、「わーい!」と思って銀のフルート片手にオケに行ったら、みんな金のフルートを持っていてビックリ(笑)。それで、4年生まで舞台に上がれないのはつまらないなと思って。吹奏楽は、応援部を含めて2団体あって、大吹連に加盟している団体がいいかなと思って応援部を選んだのが何かの間違いだったのかも(笑)。


■演奏・ドリルの片方だけの参加OKという選択肢があるのは有難い

― まぁ、そのおかげで今ここ(Returns!)にいるから結果オーライということで(笑)。
ちなみに、Returns!の活動は演奏とドリルがあって、お二人はその一方だけに参加しているわけですが、物足りないなどと感じることはありますか。

(奈緒)そうね、打ち上げに行った時などは、共有できない部分があるから、やっぱり両方に参加したいなという気持ちにはなる。だけど、今の生活の中で両方できるかというとそれはできないわけで。全部やるか全部やらないかという選択肢しかなかったら参加できないという中で、片方だけの参加OKという選択肢があったから自分はできたというのはある。それぞれの事情があるから、その選択肢は有難いです。

そうはいっても、お忙しい中こんな素敵なコサージュを作って下さる奈緒さんはドリルにも大貢献していますよー!


そして演奏会での奈緒さん。指揮者でもパートリーダーでもなくても、音楽的にみんなから信頼されています。

(真琴)私はまだ生活がいっぱいいっぱいなところがあるので、練習日数や練習時間が今よりも増えると厳しいかなと思います。あとは、私は楽器が吹けなくて、入団するのが遅れたのも「楽器は何だったらできるだろう?」と職場の人にフルートを借りて吹いてみたり、パーカッションをやってみたりと彷徨っていたからなんです。それで、やっぱり楽器はできないという結論になって。楽器をやるんだったら、練習をしていい音でやりたいけれど、普段そこまで練習する時間が取れないと思ったので、ドリルだけやらせていただくことになりました。


第2回定期演奏会のカラーガードはメンズガード2名を加えての華やかなガードフィーチャーがありました。最初は色気のなかった真琴ちゃんもだんだんお色気が。

― しかも、参加の仕方をフレキシブルに変えられるのがいいですよね。今期は両方参加したけれど、来期は演奏だけにします、とか。

(真琴)2期の後半は演奏にも一部参加させていただいて。すごく楽しかったんですが、パーカッションだったので、皆さんが今まで創り上げてきたものをここで壊すかもしれないという不安がありました。
子ども用のタンバリンで演奏練習をしていたら、小池先輩が本番用のモンキータンバリンを用意してくださいました。自主練習をしていてリズムが分からない部分があって先輩たちに相談すると、私が撮った演奏動画をチェックしてくださったり、見本演奏の動画を送ってくださったりして丁寧にご指導してくださって。
ああ、Returns!はやっぱり温かいなってしみじみ感じました。


同じパートに同期や近い世代の先輩後輩がいるのも心強いし、現役時代知らなくてもすぐ仲良くなれますよね!

― 一部だけでも演奏に参加できたのは良かったですか。

(真琴)はい、すごく楽しかったです!


でしょうね、というこの笑顔!


■Returns!の演奏会は「終わってほしくない!」と思うほど幸せだった

― うんうん、本当に楽しそうに演奏していたよね。では、Returns!の演奏会に出てみての感想も聞かせてください。

(真琴)卒業以来初めてのステージだったので、ゾクゾクするくらい楽しくて。学生時代はちょっと苦しかったりもしましたが、三十路にして手放しで青春をみんなで謳歌している感じでした(笑)。もちろん緊張もしましたが、これが本番だったよなぁと思い出しました。一緒に練習してきた皆さんと同じステージに立って、目が合ったりするじゃないですか。そうすると、それだけでもう泣きそうになって。

― 学生時代と今と何が違うと思いますか。

(真琴)Returns!だと純粋に演奏やドリルといった音楽を楽しめるんですけれども、学生時代はそれ以外の部分が諸々あるので。器材番とか、下級生を前にして失敗できない緊張感とか、色々なしがらみでアワアワしたりとか(笑)。そういうものに押しつぶされそうになっていたのですが、ここでは皆さんと一緒に一つのものを作って、ひたすら幸せな時を過ごせていて。しかも、思いの熱量がみな同じくらいなので、なんて幸せなんだろうと噛みしめていました。

(一同)いいねぇ~!

(真琴)嬉しくて嬉しくて、ほぼ半泣き状態で、舞台に立ちながら「終わってほしくない!」と思っていました。でも、「泣いたら操作が飛ぶから泣いたらいかん!」と思ってグッとこらえて(笑)。それに、沢山の裏方の方々に本番を支えていただいていて、無条件でサポートしてくださっている方々と一緒にステージを創り上げることができるのは、感謝してもしつくせないし、本当に幸せでした。

(奈緒)いいなぁ、新鮮で!

― (笑)。でも、奈緒のように緊張せずに平常心で舞台に乗れるというのは、パフォーマンスも上がるしいいよね。

(真琴)すごく羨ましいです。ドキドキしちゃって旗を高く投げられないですもん(笑)。落としたらどうしようってなります。

― あー、わかる(笑)。2回目の演奏会ではどんなふうに感じるのか楽しみですね。お二人とも今日はありがとうございました!



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