アポトーシスと酸性プール -30ページ目

喜劇は幕を閉じる(未来予想系)。



具合悪いー…
て、事で。
1時間目はサボろう。朝からあの金切り声を聴いたら具合がもっと酷くなる。
言語学のテストは直感で。自分を信じろ、隣を信じろ。本試で頑張ろう。




もうちょい、寝るか。

800℃、ケロイド。



1日中お日様を浴びたシーツの子猫は、『今日は眠たいの。』と欠伸。






早く眠りたい。でもね、食物を取り込んだばかりの胃は運動の途中。
体の中の意志を持った細胞達は、きっと大忙しだから。

コミュニケーションの不得意な僕は、相変わらず身の振り方についてレポートを纏めるよう考え続けるのです。


明日もきっと大忙し。赤いチェアーは今夜も明日の洋服と灰皿と僕の特等席。赤いワンピースはその内レザーと一体化するのではないだろうか。


ああもう。

狂わす、は、『朱』



だから言いたくなかったのに。



凄くね、
愛されているとは思ってる。家族だって居る、一応友達だって居る、好きな人だって居る。
自分の中では家族は不等式に表したら勝てる物はない程大事。『好き』なんて言葉なんかじゃ表せない。何よりも、誰よりも大事な人達。その人達の為なら死んだって良い。

…………それがあたしの家族論。


でもね、
愛されて居る分、何にも出来てない自分が嫌。愛されてるのに、あたしはその分何かを出来ているのかな。期待に添う様な子で居られてるかな。
……居られてないし、何にも出来てない。正直国試受かる自信なんて更々無い。寧ろ無理だって思ってる。
期待に添えられるくらいの子になりたい。貰ってる愛の分だけ何か喜ばせるくらい良い子になりたい。

何にも出来ない自分が歯痒くて、苛立ってる自分が死ぬほど嫌で。
愛してくれてありがとう。いっぱい愛をくれてありがとう。幸せ。とっても、とっても。
何にも出来なくてごめんね。何にも与えられなくてごめんね。期待に応えられてなくてごめんね。




見えない水圧に、窒息するまで、押しつぶされて。
もう、深海の、光の見えない所、退化した腕を伸ばして足掻くけれども。





暗い。