薄羽を破り棄てて、空へ孵る。
利用されるのは解っているから、僕は狸寝入りを決め込むのです(若しくは吐き慣れた嘘を用意する)。
嘘の材料
・何気ない笑顔
・心配した振り
・スパイスとして伏し目がちに憂いた表情少々
・『独りぼっちにしてごめんね』の言葉
目を真っ直ぐ見るのは大事です。彼女は幾ら経験を積んでいようがまだ足りない物も多少有ります。中身を読みとられない様、演技を交えながら嘘を紡ぎましょう。
明日紡ぐ嘘は2つ(予定では)。
明日も、その次の日も何かしら嘘を紡ぐのでしょう。
罪悪感が無い訳じゃない。嘘も方便って諺を盾に自分を守りたい訳じゃない。言い訳なんて物はない。
只、偽善まみれのこの身体は他人から見たらきっと真っ黒なんだろうね。別にそれでも構わないって思う自分が此処にいる。
閻魔大王にどれだけ舌を抜かれても抜き切らないくらいだろうな。笑
『珈琲、ブラックで。』薄い唇は紡ぐ。
ダルいダルい言ってる割にはまだ起床中。プリズンブレイク、先週から見始めたけどなかなか面白い。シーズンⅠから見たくなりました。
ドラゴンボールに敗北してから宅習帳の白が埋まらない。
どうせノート書き写しただけなのだけれども。もう4頁やったからいいかな。でも解剖もちょこっと目を通しておこうかな。
まだまだ夜は長い。電王まで時間はあるのだから。
別れの瞬間は苦いのね。
赤いキスマークを残した珈琲カップに指先を這わせながら、薄く色を残した唇は紡ぎました。
そんなカップにほんの少しの嫉妬を覚え、(鼻で笑われる程度の。だから唇を噛み締めました)彼女とは対比して甘い甘いミルクティーを飲み込んだ筈なのに
僕の身体は苦味を訴えたのです。
(まるで砂を噛む様な。砂糖ではない、ざらり、が口腔内に広がり僕の心をざらついたものが通り過ぎました。)
脱脂粉乳になりたい、と書き残されたメモは屑籠に破り捨てた。
やっぱりだーるーいー。
誰か、あたしに肌を噛みつかさせて。
柔らかな肌に唇を寄せて、まずは唇から感じる温もりに目を閉じてみる。
肌のきめ細やかさを確かめる様に指の腹で、そっと骨格とパーツの形に沿って指を滑らせて。
生まれつき尖ってない犬歯で抉らんとばかりに歯を立てて、弾力に押し返されながら滑らかな肌に痕を付けるの。
好きなのは、肩と手(二の腕は除く)。それと背中と首筋。脇腹も素敵。足首もときめく。
踏み込めないから、頭の中で抉るイメージだけを繰り広げて跡を残す為だけに噛み付くの。
だって痛いのはしたくないもん。口の中に湧き出した生温い血の味が広がるの厭だもん。
自分の身体は厭。詰まんない。二の腕を噛むのは嫌い。
自分の身体で噛むのを許可してるのは唇だけ。でも治るのが早いからそれなりに詰まらない。
狂ってる?
構わない。
基地の外に追い出されるのは慣れっこ。
寧ろ基地の中は平凡すぎるから退屈なの。