狭間のロマンス。
レポートが終わりません。
年末に風邪を引きました。彼のウイルスさんが咥内感染により僕の身体をじわじわと侵しているのです。
テスト勉強もしなくてはならないんですけれども。鼻水から必ず侵されて行くパターンはもう飽きたよ、何かに追われるのもそろそろ飽きた。渇く唇に潤いを与えようと思考するけれども。身体は動こうとしない。
昨日は彼とずっと一緒だった。保護者には内緒のお泊り、飲酒、行為。狭い浴槽に二人、温いお湯の中触れ合う体温が愛おしかった。水分を帯び首筋に張り付いた毛先から項、肩、背中へと流れ落ちる雫にさえも焦がれて。アルコールの所為で霞む意識の中で唯唯見つめていた。互いの熱で溶けてしまった氷が物質を変化させてしまっても、彼の体温が残る一滴でさえも僕の中に取り込んだ。
彼に1番に明けましておめでとうございます、と言えないことが少し淋しい。
睫毛が溝を創る前に。
眠い。
先程まで、先輩達とカラオケに居ました。僕は空気に馴染めるまで煙草を何本消費しただろう。気を遣い果たしてしまった所為でベッドの上に雪崩込んで仕舞ったけれども、とても楽しかった。アドレナリン活性化し続けたし、未だに興奮が身体に染み付いた煙草の匂いの様に消えないんだ。
声の渦、渦。
溢れ出した声はうねりを伴い、マイクで増幅され部屋を満たす。
その声を背中に、二人抜け出した。僕は帰らなきゃ、連れ出した彼を帰さなきゃ、シンデレラの様に足と心を急かす時計の針が逢瀬を交わす前に。
離したくなかった腕は、いともするりと離れて仕舞ったけれども。
僕の目は、自分自身を傷付けたがる様です。
瞬きをする度に、流れを間違えた睫毛が眼球を傷つけるそうで。
精密機械に映し出された僕の水晶体は確かに、幾つもの傷が刻まれていた。
あの柔らかな睫毛でさえも凶器となるのだと気付かされた瞬間。コンタクトレンズがお蔭様で長時間滞在できない、不適切な眼球が嵌まる眼窩。飽くまでプログラムされたもの、と何事も無かったかの様にまたたくがんかが少し憎かった。
面倒臭がりは、その本質的な性格の割にあの薄っぺらなレンズを磨くときは一生懸命なの。一日で役目を終えてごみ箱へバイバイされるレンズは何とも言えず楽過ぎて、ヘビィユゥズされることでしょう。その度に傷は増えて、僕の硝子体はそれ自身が曇って仕舞うのではないかと僅かに憂鬱を覚えるのです。
人工泪液は何かしら役に立つのだろうか。
明日は彼の家に行ってきます。どうやら(多分)女の子を家に入れるのは初めての様で(彼によると。飽くまで多分を突き通そうと僕は想う)、前述の言葉を幾ら表記しようとも僕はその言葉に気持ちを浮されてしまう。
Save The Queen.
今夜はひとり。
でも昨日独りにしちゃったから、そのお返しが来ただけ。
勿論、意図的な彼の思惑も微量に含まれて仕舞っているのだけれども。
淋しさを伴うサプライズは、余り好きでは無いの。でもきっとこんな我が儘は、彼の気持ちを踏みにじる僕の本当に自分勝手な我が儘でしかないの。
昨夜、眠る前に幸せそうな笑い声を上げる彼女達を見て。彼に逢いたくて仕方がなかった。彼の今日のすべき事が終われば、彼は僕に逢いに来てくれるかななんて淡くない期待を持っていたのだけれど。今夜は、聖なる夜の前々日だから。叶わない我が儘を呟いてもいいよね?
プレゼントは要らない。
繁華街に出掛けなくてもいい。(ああ、でも母親にはロクシタンのシアーバターを買いたいな、プレゼントとして)
彼が欲しいです。
彼との濃密な時間が欲しいです。
僕のベッドの上でも構わない、あの場所のベッドの上でも構わない、抱きしめて、あの暖かな腕の中で眠りたいです。
最近想うのはこんな煩悩の如き欲求ばかり。欲求不満なのかな、やっぱり、少し醜い。
こんな事ばかり想ってるから耳朶にニキビが出来て仕舞うに違いない。
底冷えに襲われるまで滅多に溜めない筈なのに、マンション特有の小さな浴槽にお湯を張った。酷く温め、あのピンクの湯舟に長く浸かっていられるように。
乳液を身体中に塗り込んだ、水分が空気中に溶け込んで仕舞わない様に。
僕もね、
貴方に逢える瞬間の為に。
明日が楽しみ、なんて。
俗っぽい事を想うようになってしまったんだ、僕も。
でも昨日独りにしちゃったから、そのお返しが来ただけ。
勿論、意図的な彼の思惑も微量に含まれて仕舞っているのだけれども。
淋しさを伴うサプライズは、余り好きでは無いの。でもきっとこんな我が儘は、彼の気持ちを踏みにじる僕の本当に自分勝手な我が儘でしかないの。
昨夜、眠る前に幸せそうな笑い声を上げる彼女達を見て。彼に逢いたくて仕方がなかった。彼の今日のすべき事が終われば、彼は僕に逢いに来てくれるかななんて淡くない期待を持っていたのだけれど。今夜は、聖なる夜の前々日だから。叶わない我が儘を呟いてもいいよね?
プレゼントは要らない。
繁華街に出掛けなくてもいい。(ああ、でも母親にはロクシタンのシアーバターを買いたいな、プレゼントとして)
彼が欲しいです。
彼との濃密な時間が欲しいです。
僕のベッドの上でも構わない、あの場所のベッドの上でも構わない、抱きしめて、あの暖かな腕の中で眠りたいです。
最近想うのはこんな煩悩の如き欲求ばかり。欲求不満なのかな、やっぱり、少し醜い。
こんな事ばかり想ってるから耳朶にニキビが出来て仕舞うに違いない。
底冷えに襲われるまで滅多に溜めない筈なのに、マンション特有の小さな浴槽にお湯を張った。酷く温め、あのピンクの湯舟に長く浸かっていられるように。
乳液を身体中に塗り込んだ、水分が空気中に溶け込んで仕舞わない様に。
僕もね、
貴方に逢える瞬間の為に。
明日が楽しみ、なんて。
俗っぽい事を想うようになってしまったんだ、僕も。