4日目
もう最終日よ。4日間しかない旅は短いわー
美幌峠からの日の出を見るため、今朝はAM4時起床、5時出発です。
そして... 何の問題も無く、ちゃんと美幌峠に余裕で着いてますからねー! 過去に何があったかは聞かないように(笑)
流石に峠だけあって、結構な寒さ。
え? マイナス15℃は、とんでもない気温... ではないよね?
雲一つない快晴じゃないのは仕方ないとしても、ちょうど朝日が昇るところに、横に伸びる雲があるのが邪魔だわ~ とりあえず、屈斜路湖を見渡せる展望台へと登って行きます。何度か「ズボッ」と足が埋まったわ。
展望台には3人の方が居たので「おはようございまーす」と挨拶だけして、カメラの準備をします。あら? お隣の方、女性じゃないの! しかもカメラは EOS 7D を持ってる。(未だに一眼レフを使ってる人に、親近感が湧く あたし) この時期・この時間に女性が一人で居るのは珍しいけれど、きっと、向こうもそう思ったことでしょう(笑)
「寒いですね~」などと他愛のない会話をしつつ、日の出を待ちます。
そして、太陽が顔を出しました!
美幌峠からの日の出です。
周囲もピンク色に染まりました。
日が昇った瞬間を撮れば、もう撤退よ。
駐車場で先程の女性と また会い(この時間帯、人も少ないので普通に会います)、少しお話ししました。山形から来たというユッキーさん、車で北海道を自由旅行中みたい。この後、網走方面に行くと言うので、お薦めの場所などを尋ねられました。それなら、あたしのイチ推し! 船に乗るのでお金はかかるけれど、羅臼のクルーズ船をお薦めしましたよ。
ユッキーさんの車を見ると、窓ガラスが全て凍り付いていたの。まさか... ?
「もしかして、ここで車中泊したんですか?」
「はい♪ 北海道の寒さを体験してみたくて」
ポータブルバッテリーで電気毛布とかを使ってるのかと思いきや、厳冬期用のシュラフで一夜を迎えたと話します。中々の 変人 猛者だわ。
美幌峠からだと、また戻ることになるけど、標茶町のフクロウが気になるので、そこに寄ってから札幌に帰る予定の あたし。
「ここから1時間くらいなんですが、フクロウが見れる場所あるんですよ。良かったらご一緒します?」
「あ、行って見たいですー」
「その前に、通り道なので、ちょっとコタン温泉にも寄っていいかしら?」
2人共、完全自由旅なので、もう適当です(笑)
朝のコタンはどんな感じかな~? と思って立ち寄ってみました。女性が一人居ましたが、熱くて温泉には入れなかったようです。ユッキーさんは、昨日の大雪のときにここに来たらしく「こんなに景色が良い場所なんて知らなかった」と言います。
管理人のおじさんがやって来て「温度調整が悪かったようで、ちょっと熱かったみたいだな~」と言いながら、バルブを回して調節していました。
オオハクチョウの写真を撮っていると、「まだまだ少ないべ。これからまだ飛んで来るから」
「これからって、どれくらい(の時間)ですか?」
「あと10~15分くらいだなー」
「そのくらいなら、もう少し待ってみる?」と、ユッキーさんに聞いてみる。
そして10分くらい待ってると、本当に あちこちからハクチョウが飛来して来るの! しかも、目的地は氷が解けてる此処なので、目の前に降り立つのよ!
おじさんの言う通り、本当に飛んで来たわ!
あたし達二人共、大はしゃぎ(笑) 黄色い声を出しながらハクチョウを撮っていると、「エサやってみるか? 今、持って来てやるから」と言って、いつもは夕方に撒いてるエサをバケツに入れて持って来てくれました。ちなみにハクチョウ達は、毎日エサをくれる おじさんを認識しているようで、おじさんの姿を見るだけで大興奮して鳴き喚くの。
あたし達にもエサを撒かせてくれて、すっごく楽しかったー! ちゃんとお礼を言おうと思ったら、いつの間にか おじさん居なくなっていたわ...
オオハクチョウを撮るユッキーさん
若くて(?)綺麗な(?)女性が二人、きゃっきゃ・きゃっきゃ言いながら写真を撮っていたので、あたし達を喜ばせようと おじさんエサを持って来てくれたのかしら~?と、都合の良いように解釈しました♪
温泉の方は、温度なのか・風向きの関係なのか、湯気がかなり立ち上っています。温泉とハクチョウを同じ画面に入れると、湯気で何も見えない状態。色んな条件が整わないと、ハクチョウを見ながら入浴するシーンは撮れないのよね。あ、あと、誰も居ないってのも重要よ。
カモです(笑)
『野鳥撮影の旅』と言いながら、毎回同じものしか撮っていないので、過去に撮影していないのを撮ってみたわ。ハクチョウと一緒にいっぱい居ます。
ちょっと寄るだけが 1時間以上も滞在しちゃったけど、ユッキーさんはすっごく喜んでくれたみたいで、結果オーライ。
さぁ、標茶町のフクロウポイントに行くわよ~
そこに行くと、3人しかカメラマンが居ません。しかも、三脚も立ってない。
これはもしかして... フクロウ居ないじゃない~(泣)
「ユッキーさん、ごめんね~ せっかく来てもらったのに」
ユッキーさん、悔しそうに洞の周辺を探しています。それなら...
「どうしても見たいのなら、別の場所もあるけど、行って見る? ただ網走とか羅臼方面とは逆方向になっちゃうけど」
「ひろみさんがご迷惑じゃなければ、お願いしたいです」
鶴居村のポイントは寄るつもりは無かったんだけど、札幌に向かう方向ではあるので、そこへ 二人で向かうことにしました。
そして、こっちには居ましたー! 三日前と同じく1羽だけですが、居てくれて良かった。ここもお留守だったら、ユッキーさんに申し訳ないもの。
せっかく来たので、また撮ったよ♪
美幌峠で会って、ここでお別れするまで、たった6時間一緒に居ただけ。なのに、すっごく気が合ったの。彼女も一人で海外を放浪していたり、アウトドアも好きで趣味も似てる。何より、物事の価値観が同じなのよね。
「本州からの旅行者が車中泊するのは聞くけど、まさか峠でしてる人がいるなんてさーw」
「宿泊費とか食費に、あまりお金かけたくなくて...」
「あ、それ分かるー♪ 実は あたしも食べるのは何でも良くて。海外でも、その辺でテント張っちゃうもん」
「海外は、どこ行ったんですか?」
「北米から南米までバイクで縦断したりしたわ。アジア圏、オセアニアとか、サハリンも走ったことあるの。バイクの一人旅が多いかも」
「私はオーストラリアでワーホリしたり、アフリカで最古の民族という裸族に会いに行ってきたの」
「あたし、オーストラリアでザリガニ採ってたわ(笑) アフリカは 、マダガスカルしか行ったことないな~」
「私、マダガスカル行って見たいの~」
会話は尽きることがないけれど、お互いに行く方向が違うため、ここでお別れです。
「ここからなら、東に向かって海に出るといいですよ。野付半島って場所にエゾシカがいっぱい居るので、それを撮るのも良いかも。そして、明日は羅臼で船に乗ってワシの写真ね」
ユッキーさん、またどこかで再会できたらいいな~♪
ここからは、往路と同じルートで札幌まで帰るだけです。
旅の相棒『みかんラ~』
旅の主人公・ひろみちゃん♪(←あたしですw)
画像では脚が寒そうに見えますが、実は 200デニールのフェイク・タイツ(肌が透けているように見えるタイツ)を履いてます。厳寒期の道東で、薄手の黒ストッキングなんて履いてたら脚が凍っちゃうよ💦
自分が映ってるだけの画像を、意味なく堂々と載せるあたりがスゴイでしょ? 道東旅の最後は、毎回 自分の画像で締め括っています。理由? ...いつも、そうしてるから(笑)
もう帰るだけなので、曇っていても関係ないんだけど、帯広辺りから天候が悪化してきたわ。日没直後で、これからだんだん暗くなっていく時間帯。国道を走らずに、抜け道のような道路を走っていたんだけど、芽室町で急に猛吹雪になり、周囲が何も見えなくなっちゃった。ライトを点けてるんだけど、目の前2m程度しか視界が利かないわ(泣)
運転席から撮ってみたよ。やっぱり写真あるあるで、電柱とかも写ってます。ただ、肉眼では電柱も何も見えず、辺り一面ホワイトアウトでした。
吹雪なのは芽室町だけで、日勝峠は問題なく越えられました。
あとはひたすら走って、札幌に着いたのは22時。この日は570㎞も走ってる。
昨年よりはマシだったけど、今回も天候の影響は大きかったわ。それでも、一番の目的であった羅臼でワシの撮影も出来たので、大満足! 定番のエゾフクロウ、オオハクチョウ、エゾシカもちゃんと撮ってるしね。短かったけど、終わってみれば楽しい旅だったわ♪
4日間の総走行距離は1,505㎞でした。