今年最後の三連休。バイクで十勝方面をツーリングしようと計画していましたが、1日目と3日目が雨の予報。全然お話になりません。3日目は北海道全域が降水確率90~100%なので、何処に行っても雨なのは間違いないわ。2022年度の三連休は三日間全て晴れることが一度も無く、全部が計画倒れに終わってしまったのよ。あまりにも悲しい...
結局、比較的晴れそうな道南へ1泊2日でお出かけすることにしました。気持ち的にも道東へ行く気満々だったため、今一つ気分が乗りません。特に当てもなく、ぶらぶら南下してるだけ。一応、釣りが出来そうな川沿いの道があったら、そこを走ってみたり。後は頃合いを見て、適当な山奥の川辺にテントを張ります。今年はキャンプもほとんどしていないため、初のブッシュキャンプだったりします。増水後の川辺には、乾燥した木の枝が大量に落ちてるので、薪には事欠きません。焚火をするのも、何か久しぶりな感じ。
炎を見つめてるだけで癒されます。(決して病んでる訳ではないですよーw)
翌朝は、目の前の川でロッドを振ってみましたが、小さなヤマメちゃんが1匹釣れただけ(笑)
そして場所移動。40~50分走って、A川の奥地へと進みます。大場所がありそうなので、久々に渓流でルアーロッドを振ることにしたのよ。釣り登って行くと、6gのスプーンで小さなヤマメがポツポツと釣れます。
ルアーの着水地点から1mくらいしか引く距離がないけど、それでも釣れちゃいます。
やや深そうなプールがあったので、ここでも釣ってるシーンを撮ろうと、三脚を立ててカメラをセットしていたときのこと。11gのスプーンに変更して、キャスト。着水と同時にリーリングした瞬間、ロッドが引きずり込まれそうになりました。何かとんでもないモノが掛かった? と思ったのも束の間、水中で魚体が反転した瞬間に、体色で何の魚か分かっちゃったの!
ただ、このシルバークリークのロッドでは魚の走りを止められません。あっと言う間に、プールから下流に走られました(泣)
こうなると、もうこの場所に魚を引き寄せることは不可能です。渓流では障害物も多いので、このままだとラインブレイクする確率も高くなっちゃう! キャッチするために、あたしが取れる唯一の手段は... 魚を追いかけて、一緒に下流へ走ること(笑) いや、ホントにそれしかないのよ。カメラのリモコンで一枚だけ写真を撮ったら(上記の画像ね)、荷物も三脚に立てたカメラもその場に放置して、魚を追いかけます。
ラインは既に、20~30mくらい引き出されてる感じ。ロッドのパワーで魚を止めることが出来ないのが悔しい。魚体が大きく重いのもあるけど、流心に乗って走られると、もう止める術がないの。スプールはひたすら逆回転で「ジジジ...」とドラグが鳴り響き、ラインは出て行く一方。「このままじゃダメだわ」とドラグを締めると、ロッドはグニャリと弧を描き、トップが水中に突っ込む始末。(焦るとドラグの微調整が苦手な女w)
「きゃぁ~! ロッド折れる、折れるー!!」 って思わず叫んじゃったからね。
確かラインは6lbだった筈。あれ? 8lbだったかしら? いや、ラインの強度よりも、ロッドの方が耐えられない気がするわ。何とかなったとしても、そのうちフックが伸びてバレる可能性もあるし。こんな大物がヒットするなんて想定外だからね。何にしても、タックルの全てがパワー不足だわ💦
ただ、遡上魚の宿命と言うか、如何せん魚の体力は無いと予想。きっと持久戦になれば、あたしの方が有利... な筈。そう言う あたしもロッドを支え続けて、既にヘトヘトなんだけどね。とにかく魚のパワーでロッドが伸されちゃうのよ。それを支える右腕の疲労感がハンパ無い。何より絶対に獲らなきゃ!って言う精神的な圧力も、自分に重く伸し掛かるの。
「こんな大物、バラしてたまるかーっ!」
ここまで来たら、もう意地でもキャッチしてやるわよ! あたしの針に掛かった魚と 男は、絶対に獲るんだからっ! もっとも、男性の前に 『あたし』と云うルアーをキャストしても、バイト(告白)どころか、チェイス(見向き)も されないのが現実なのよ
素敵な男性の釣り方、どなたか ご教授願います。ヒットさえすれば、多少強引にでもキャッチしてみせますので♪(←どんな手段を使うんでしょう... ?💦)
巧みなロッドさばきで(嘘)魚の向きを変え、流れの緩やかな場所に誘導します。魚体が横たわる程の浅瀬でないけれど、ここでハンドランディングを試みます。ところが、近寄った瞬間に再び走られちゃった(泣)
「せっかくここまで寄せたのに、またやり直しじゃないのよ~」
まだまだ相手の余力は十分だったみたい... 半分、涙目です。こんな大物をキャッチ出来る場所なんて、そう簡単には見つからない。勝負を決めるなら、ココしか無いわ! そう決めて、可能な限りポンピングで寄せてみる。だけど、また魚に走られる。ようやく石裏のトロ場に持ってきても、あたしが近づくと逃げられる。何度も同じことの繰り返し(泣) ダメだ~。やっぱり魚が寝るくらいの浅瀬じゃないと、どうしても近付けない。
こうなったら、こっちの浅瀬に強引にでも持ってくるしかないわね。ただ、この場所は簡単に走られる場所だから、かなりリスクは高そう。当然、そう簡単にコトが運ぶ訳もなく... たぶん、4回目でやっと浅瀬に寄せることが出来たの。魚体が横たわった瞬間にダッシュ! 両足で魚を岸辺に押し込み、逃げ場を無くします。同時に尾の付け根を鷲掴み! これで決まりねっ!
「やったー !!」
これが過去に何度も通ったアラスカで、ランディングネット無しで釣りをする、 あたしの必勝パターンなのよ♪ それにしても、こんなライトタックルでよく釣ったわ~、と言うのが正直な感想。時間にしたら、たぶん20分程度なんでしょうけど、あたしにとって1時間以上にも思える程、長い時間だったわ。最初にヒットさせたプールからは、実に100m位(←たぶん)下流でのキャッチでした。比較的開けた川で、倒木等の障害物が無かったことも、幸いでしたね。
それにしても... めっちゃカッコイイ!
大きさは勿論だけど、その容姿も体色も最高の一匹です。
え? 結局、何を釣ったのって?
いやぁ~、ほら、例のアレよ、アレ! 言えないヤツよ(笑)
だって、釣れちゃったものは、仕方ないじゃない! 北海道の釣り人なら分かるでしょ?
そんな訳で、後はご想像にお任せします。
...って、これで このブログ終わらせると、絶対に抗議のコメント殺到するわよね💦💦
も~ 仕方ないわ~ こっそり教えちゃうよ。
釣れたのは、婚姻色に染まったオスの サクラマス 巨大なヤマメです。
決して 桜鱒 じゃないもん!
誰が どう見ても、大っきな 山女魚 だもんっ!
ほらね!
婚姻色の出た、鼻曲がりの巨大なヤマメでしょ?
尺ヤマメどころか、二尺以上もある超大物よ!
う~ん... ちょっと無理があるかしら? はいはい、正直に言うわよ。サクラマスです。
ちなみに66㎝でした。体長は普通だけど、この太さがハンパないわー♪
とってもイケメンな彼♪
基本、海から遡上してきたサケ科の魚は、川に入り婚姻色に染まるとエサを食べなくなるため、非常に釣り難くなります。それでもルアーやフライに反応し釣れるのは、珍しさのために手(魚の場合は口)を出してみたとか、敵と見なし 攻撃したとか、本能から来る反射で反応してしまった、とかの理由でしょう。
釣れた要因がワンキャスト&ワンヒットだったことから推測すると、他のオスのサクラマスと思い(勘違い?)、攻撃してきたんじゃないかしら? と思いました。何故なら、使用したスプーンが婚姻色のサクラマスカラーだったから。
⇧ この時に購入したスプーンね ⇧
バックスのスプーン、良いお仕事してくれました~
それにしても、このタックルでよくキャッチ出来たわ(汗)
昔ほどじゃないけれど、北海道の河川は、時期によってシロザケやカラフトマス、サクラマスがかなり遡上しています。勿論、河川でこれらを採捕することは違法です。ただ、釣りという行為自体が禁止ではないので、アメマスを狙っていてサケが釣れた~! なんてことも、稀にあったりするのよ。仮にサケ等が釣れた場合、速やかにリリースすることが義務付けられています。
尚、サケ・マスを狙って採捕した場合は、リリースしても犯罪となるようです
北海道でも 海は勿論、湖でのサクラマス釣りは可能です。
本州では河川での釣りもOKなのよね~ 何で個体数が多い北海道がダメなんでしょう??
そろそろ、昭和からの法律は改正して欲しいわ~
で、この『速やかに』という表現の解釈が微妙なところで...
これまでは自分の中だけで完結していたことが、SNSの発達により、不特定多数の目に留まるようになり、人によっては、写真や動画を撮影した時点で違法だ! と叫ぶ人が一定数存在することも事実です。恐らく... 自分は写真を撮るのを我慢してるのに、他の人が撮ってるのが許せない! とかもあるのでしょうね。当然ですが、様々な意見があるのは承知しています。
あたし的には、勿論リリースはするけど(そもそも基本キープしない女)、せっかく釣ったんだもん写真くらい撮ったっていいでしょー! と勝手に思っています。
何より、こんな美しい理想の サクラマス 巨大なヤマメ、そうそう出会えないもんね!
(あくまでも、ヤマメと言い張る女w)
極論を言うのなら、それなら、この時期の釣りを止めなさいよ! となっちゃうからね。
そんな訳で、このブログでは予め布石を打っておきます!
今回のブログに載せている魚の写真は全て、過去に あたしがロシア連邦・サハリン州で釣ったシーマ(Сима)です。あくまで参考画像ということで、掲載しました。
これを信じるのも、信じないのも、貴方の自由なのよ。
こう書いておけば大丈夫でしょ♪ たぶん(笑)
見てよ! この雄姿! 素晴らしい出会いに感謝です♪
撮影後は、速やかに リリース。「たくさん子供を産むのよ~」
...って、魚類は卵生だわ その前に、釣ったのはメスじゃなくてオスだし(笑)