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お馬さんと芸人さん。

さっき


カウボーイがね、散歩してた。


パカッ!パカッ!って。







こないだ


ゴジラの近くで働いてたら


あそこの


養成所出身の芸人さんと


ちょっと仲良くなって。



おれと同じかちょっと年下なのかなぁ?


雰囲気がかわいい女の子で


全く芸人に見えないんだよねぇ。


おれと違って


すげぇ真面目に働いてるし。


ちょっと話しかけてみた。


コンビでコントをしてるんだって。



「テレビおれあんまり見ないんですよ。」


『なんでですか?』


「悪い自分が


パクリそうでイヤなんですよねぇ。」


『でも、同じようにならないように


私はテレビ見ますよ。』


「あ!なに?そんな見方もあんだ?」


『せっかく考えたネタを


他の人がやってたりするし。』


「へーそっか。」



なんかいいテレビの見方をGETしたぞ!

マラが来るぞよ!

「なぁ、悟りを開くってなんだと思う?」



『そんなこと知らないわよ!


なんでアンタは変なことばかり聞くの?』



「いやぁ、おれ悟り開こうかと思ってさ。


はは。(笑)」



『開いた口が塞がらない!


アンタは地獄行っても糸もたらしてもらえないでしょ?』



「ぶざけんな。そうめんくらい垂れてくるだろうよ!」



『うーん。だから


子供が殺人して刑務所入ろうが、


夫が他で家庭作ろうが、


堂々としてることが


もう悟りを開いたってことなの。』



「え?じゃぁ、悟りを開くってさ、


ただの周りのヤツの評価なわけ?」



『そうそう。ただの周りの人間が


あの人悟りを開いてるって


言ってるだけのことなの。』



「ああ、本当に悟り開いてる人は


自分で『ワシは悟りを開いたぞよ!』


なんて言わねぇもんなぁ。」



『でも子供が刑務所入ったら


堂々としてられないのが人間でしょ?』



「まぁねぇ。そうだけど


おれが思ってた悟りって


人間を超越してるものだと思ってたなぁ。」



『人の範囲内で


何を言われようと堂々としてれば


もう悟りってことなの。』



「でもさ、坊さんでも欲望を抑えられない


人だっているじゃん。」



『別に人間の欲望って悪いことじゃないよ。』



「なんで?乱交したいとかも?」



『だって、尼さんで「マラが来るぞよー!」って


絶叫して死んでいった人だっているんだから。』



「はは!最後がマラって人間らしいなぁ。


性欲丸出しじゃん!」




バカな親子の『悟りについて』でした。


おしまい。

幸せな食卓。

今日は


父親の社長就任祝いの日で


ものすごく楽しかった。


めちゃくちゃ楽しかった。



午前中は二人で近くの温泉行って。


いま書いてる原稿かなり追い込まれてるから


いろいろアイディアもらったりね。


なんか変な話したりとか。


「あそこの湯より


こっちのほうが肌が引き締まる!」


とか温泉通気取ってみたり。


お湯の違いなんてわかるわけねぇよ!(笑)



あんなに嫌ってたのにねぇ。


いやぁ、


二年前は本当に嫌いだった。父親が。



26歳で二度目の専門学校卒業して、


まぁーまたあの


第二期アブナイ喪失期に入ったころで。


もうアブナイアブナイ。危なかった。


変な仕事もはじめちゃったし。



ある日


なにか前日の夜に父親と衝突して


ハラワタ煮えくり返ってて、


夕方


半分冗談でやってやるって


思っちゃったわけです。


はは。アブナイ。アブナイ。



二階に父親がいて


一階から包丁を持って


階段半分まで上がったの。



そしたら


仕事で出張に行く準備で


父親がワイシャツにアイロンをかける音が


聞こえてきて。


「あ、お父さん仕事の準備してる」


って。



父親好きだったときも


あのアイロンの音で


「あ、お父さん仕事の準備してる」


って確認してたから



階段半分上ったところで


あのアイロンの音が聞こえてきて…


何やってんだおれ…


ってなっちゃって。


半分冗談だったけど、


やめた。冗談でもやめたよ。



で、今日


家を出た上の妹もそろって


すごく久しぶりに家族5人で


ごはん食べてて



なんだかねぇ


遠い昔


とてもいい状態の家族とき。


一度家族が壊れる前の


幸せな食卓にもどっちゃって。


バカな冗談を父親が言ったら


母親が怒って


妹達がなだめて


おれが馬鹿笑いするっていう。


本当に幸せな食卓で。



父親が


また社長になったってことが


嬉しいんじゃなくって、


「またこんな日が来ればいいな」って


思ったなぁ。すごく嬉しかった。



おれは酒飲むのやめて


帰りは運転して帰って


父親が


「みんなが揃うの


すごく久しぶりだったね。」


って嬉しそうに何度も言うから


なんか泣きそうになっちゃた。


対向車にぶつかりそうになっちゃったし。


はは。アブナイアブナイ。


この運転手は前が見えてねぇぞ!みたいな。



帰りの車でどんどん自分が浄化されて


第二期喪失期の自分を


あの世に葬った感じがして。


やっと


あの日の呪縛から開放された感じがした。



いやぁ、すごくいい日だったな。


すごく幸せな食卓だったなぁ。