このところ、北海道も毎日30℃~35℃の高温が続いている。
道民は夏でも30℃を超えることは殆どないので大変だ。
だから冬には強いけれど夏にはとことん弱い。このわたしもそうだ。
熱中症での死者も確か7人となっている。函館の方も含まれている。
今日は、ひさしぶりに25℃程度なので一息つけそうだ。
少しバテ気味なので。
さて、先日、札幌の北海道立近代美術館で「日本の美―百花繚乱」展を見てきた。
暫く中身の濃い展覧会を見ていない。
函館にくる展示物には関心がないものが多い。
思い切って4時間弱の特急日帰りという強行軍をした。
考えてみるとわたしはほとんど日本の美というもの触れていないのではないかと気が付いたから。
実際に見たものは、本か画集か数年前京都に行ったときに出会った作品くらいなものだ。
北海道にいるほんとうに縁がない。
知らないことの多くは、松岡正剛と吉本隆明に学んだ。
今回は、桃山時代から江戸中期まで、狩野派、琳派、長谷川派、狩野永徳
俵屋宗達、本阿弥光悦、曾我蕭白や古伊万里等々。
葛飾北斎の富獄三十六景は、大胆な構図と人間の表情の素晴らしさに驚嘆した。
同時代のヨーロッパ絵画には負けていないのだ。
派で見た場合は、最盛期を越え始めているときの作品が多かったように思えた。
風神雷神屏風は光悦ではなく鈴木其一だった。
芸術作品は、あらためて実物をみなければダメだと痛感した。
筆遣いが写真では見えないから。
蒔絵を見ると光琳を思い出す。
屏風を見ていると、長谷川等伯に焦がれていることが思い出された。
やはり会いに行かなければという新しい目標ができたことが今回行って良かったのだと思う。
ずっと何かを忘れていたのはそのことだったのかもしれないと。
長谷川等伯について詳しく知ったのは、松岡正剛さんの「山水思想」という画期的な著作で教えられた。
これは中国の水墨画から日本にきた水墨画の歴史が実に精密に分析されている。
ただ、とても専門的なので読み終えるまで相当きつい修行だと思った。
中国人の美的感覚と日本人の違い。
中国の岩は奇岩である。これは石庭でも同じ。
日本の美とは何か。
竜安寺の石庭にある<引き算の美学>。
負の山水思想が書かれている。
数年前に竜安寺の石庭をじっくり見ていたが、あの空間で須弥山という大宇宙を表現している。
後ろにある木々を使った借景により、空間を広げている。
このあたりをじっくり考えていくと美について何かが見えてくるかもしれない。
長谷川等伯の「松林図屏風」は日本芸術の最高傑作と呼ばれている。
それはなぜなのか。
等伯は石川県七尾市生まれ。
わたしの父方の祖父は七尾市から函館にやってきた。そんな縁も感じる。
詩人の瀧口修造は「余白に書く」という本を書いた。
引いてけずったあとに、ぎりぎり残ったもの。それが美なのか。
その空間は何も描かれていないに見えて無ではない。
全体のなかで、しっかりとある空間を作っている。
尾形光琳のデザイン感覚の素晴らしさは飛びぬけている。
一度、その作品を飽きるまで眺めてみたいものだ。
「紅白梅図屏風」。彼の最高傑作を。
謎の多い、長谷川等伯の「松林図屏風」の記事をいつか書いてみたいと思う。
そして、8月6日(月)午後10時25分~10時50分/Eテレで
第1回 サン=テグジュペリ「星の王子さま」× ヤマザキマリ(漫画家)を放映します。
きっと面白いと思いますよ。お勧め。
昨日、映画『カメラを止めるな!』の舞台あいさつが、TOHOシネマズ日比谷の客席数 が多いスクリーン(491席)にて行われ、上田慎一郎監督や、キャストやスタッフ総勢19人が登壇した。
嗚咽したキャストもいたり、スタッフ・キャスト・観客がひとつになったスタンディングオベーションも大変熱いものだったようだ。
明日のモーニングショー等で取上げられると思うので注目して欲しいです。
昨日から全国8館から40館での上映にになり、現在124館での上映の予定になるよう。
感染拡大はほんものですね。
確信は現実のものとなりつつあります。
函館は未定なのでいつかスクリーンで見たいなあ。
まだまだ全国的に暑いようなので、みなさん熱中症には充分気をつけてくださいね。



