9月4日(火)の夜から5日(水)の午後にかけて、台風21号が北海道を襲った。
ひとことでいえば風台風だった。
深夜の風の音は、はじめて聞くような恐れを感じさせるものだった。
5日の朝、外を見るとなんとか道路は走れそうだと感じていた。
日中は暑かった。大きな被害は無かったのかなと少しホッとしていた。
その緊張からきた疲れをとろうとして眠っていた。
9月6日(木)午前3時過ぎ。
いきなりグラグラと揺れだし、久しぶりにわれを忘れて逃げようとした。
その直後、歴史的大停電の世界が始まった。
全道295万戸が停電した。
もちろんはじめての経験だ。
災害の準備はしていたと思っていたものの、やはり慌てた。
なにより、電気がない。
しかし水が出たのが助かった。
情報を得るためラジオを探して見つけたが、久しぶりで電源が入らない。
仕方がないのでスマホのアプリをインストールしてラジオを聞いた。
函館は、震度5弱。
あとでわかったのは震源地は震度7だった。
北海道はしょっちゅう地震があるけれど、これほど揺れたのはあまり記憶がなかった。
懐中電灯を集め、避難セットを出して、水を貯めた。
いままで停電はあっても10分~30分程度だったと思う。
しかし待っていても通電の情報がない。
ここまでくると眠る気にもなれない。
外に出てみたら、見たこともない美しい星の煌きだった!。
これほど星座たちがはっきりと見えた記憶がない。
信じられないものを見たという言葉はピッタリだった。
もう2度と見ることはできないだろう。
お星様たちは、わたしたちを温かく見つめてくれていたのだろうか。
函館全体の停電であたりが真っ暗だったおかげで、この美しい星たちを見ることができたのは
複雑な気持ちでもあったけれど。
何があっても、宇宙は美しいと思っていた。
ラジオから流れる情報は内容が少なかった。
結局早朝にコンビニに予備の電池を買いに行ったら、もうなかった。
これはと思い、パン等を色々買った。
その直後沢山の客が来てミネラルウォーターを沢山買っていった。
ぎりぎり間に合った。
市内は停電で信号が停止していて、大きな十字路で警官が交通整理して、やはり危険な状況。
幾つかの衝突事故をみた。
ガソリンスタンドには、給油するための大行列。
避難をするにも車は大事。
開いているコンビニやスーパーを探して買い物客がまた大行列。
一日中、消防車と救急車の音が聞こえる。
余震はまだまだ多い。
携帯電話はあまり繋がらない。
今もそうだ。
スマホの充電をしようと思ったら、コンセント式でダメ。
電池式を見つけたら、USBの口が合わずダメ。
思い出したのは車につけている充電器。
ようやく問題解決。
市内ではスマホの充電してくれるところをみんなで探していた。
今後の課題だと思う。
電気がないとあらゆることに支障が出ることがわかった。
その夜も停電かと思ったら、なんとか日が落ちる直前に通電した。
ほんとうにううれしかった。
15時間は長かった。でも助かった。
市内7つの変電所の2つが立ち上げた地域の中に入ったらしい。
しかし、次の朝、ネットが繋がらない。
PCもスマホもアウト。NTTの関係らしい。
信号は、点灯するところとダメなところが点在し運転が危険。
2回ほど事故る寸前だった。
2日間は、殆ど仕事にならない状況だった。
ようやく昨日深夜に市内ほとんどの場所で電気がつくようになった。
これでガソリン給油、食事、風呂等様々なことが日常に少しずつ戻ることが可能になる。
もちろん、未だ道内でも断水のところが多い。
1万人が避難所にいる。安否不明は9名だろうか。
必死の救助活動が続く。
亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
今後については、ブラックアウトの問題がある。
これは絶対にしてはならないこと。
3.11で学んだはずだが、様々な不備が見つかった。
北電は、訓練すらしていなかった。
2度と起こさない早急な対策が必要。
また、電気は復旧したが、容量が足りなくなる可能性があり、10日にも計画停電を行うかもしれないという。
これをやられると企業や生活に大きな付加がかかる。節電が間に合うか。
一番心配なのは、余震だ。
1週間は厳重な警戒をするようにといわれている。
多くの学者が、今回はM6.7だったが、本震のM7.7程度の地震が起きる可能性があると警告している。
少しずつわたしたちは復旧を始めているが解決しなければならない問題は多い。
しばらくは警戒しながら食料等の備蓄をして供える姿勢が必要だと思う。
今回、沢山の方からお見舞いのメッセージをいただきました。
ご心配をおかけしました。
ありがとうございます。
うれしかったです。
またなにかあれば連絡いたします。
新たな地震がないことを祈って。