映画「初体験/リッジモント・ハイ」ジェニファー・ジェイソン・リー祭り | TO NI LAND 

 

 

 

映画「初体験/リッジモント・ハイ」

を観た。

 

 

 

 

 


現在からすると、

 

あまりにも

豪華キャストなのと、

 

 

デビューしたての、

 

ジェニファー・ジェイソン・リー

見たさからで、

 


いわゆる、

 

“初体験”に興味が

あったからではないのだが、

 

 

 

監督が構成面で、

 

映画「アメリカン・グラフィティ」

を意識したらしいだけあって、

 

 

アップテンポな音楽と共に

モールの外観が映し出され、

 

 

そこにタイトルが

重ねられるオープニングや、

 

 

そのモールが舞台となって、

 

登場人物たちが

続々と現れる展開、

 

 

その中には兄妹や

ドジなキャラクターがいて、

 

 

ローラースケートや

ゲームセンター、

 

希少なアメ車が登場し、

 

 

エンドロールで、

 

近況を伝えるテロップが

流れたりするあたりが、

 

 

その影響のようにも

思えなくないが、

 

 

 

あくまでも構成面の

話なので、

 

 

「アメリカン・グラフィティ」

のような、

 

一夜限りのお祭りムードや、

 

 

祭りのあとの静けさなどは

感じれず、

 

 

むしろ、

 

いまだにスピコリが

パーティーに興じている、

 

終わりのない世界

のようなものを感じた。

 

 

 

 

 

圧巻だったのは、

 

 

スピコリ役の、

 

まだデビューしたてだった

ショーン・ペンの演技で、

 

 

 

波に乗って、ハイだったら

それでいいと言う、

 

 

一見、救いようのない

ドラッグ中毒のサーファーだが、

 

 

周りには浮ついた者たち

ばかりがいる中で、

 

 

自分は何をすべきかを

知っている、

 

ただ一人の人物と言っても

よいほどの存在感が、

 

 

ひしひしと

伝わってくるようで、

 

 

 

それは、まるで20年後に

彼が演じることになる、

 

映画「アイ・アム・サム」の

サム役を彷彿させ、

 

 

見た目だけでは計り知れない、

 

“スピコリ”という

キャラクターも確立されて、

 

 

のちのドラッグ映画にも、

 

引き継がれているように

思えたが、

 

 

 

気の毒なのは、

 

 

変な意味ではなく、

 

私が若い頃にお世話になった、

フィービー・ケイツで、

 

 

 

 

 

 

ジェニファー・ジェイソン・リーの

トップレスシーンなら,

 

必要性は理解できるが、

 

 

ジャッジ・ラインホルドの

妄想シーンなうえに、

 

自慰シーンまでも

見せつけられる始末で、

 

 

 

人参のシーンも同様だが、

 

 

まだ20代だった女性監督の

悪ノリに巻き込まれて、

 

 

勢いでやってしまった

ようにも思えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

キャメロン・クロウと言えば、

 

 

彼の半自伝的な映画、

 

「あの頃ペニー・レインと」

が有名で、

 

 

15歳の音楽雑誌記者

ウィリアム・ミラーが、

 

若い頃のクロウを投影した

キャラクターだったが、

 

 

 

同じくキャメロン・クロウが

脚本を担当した、

 

「初体験/リッジモント・ハイ」

に登場する、

 

マイク・ダモンと、

 

ウィリアム・ミラーが、

 

 

雰囲気やキャラクターが

似ているところから、

 

 

マイク・ダモンも、

 

クロウがモデルのように

思えたりするうえに、

 

 

 

彼の元妻でミュージシャンの、

 

ナンシー・ウィルソンが、

 

 

街の一般ドライバーとして、

 

カメオ出演していたり

するところから、

 

 

そこそこクロウ色の

強い作品のようにも感じ、

 

 

 

カメオ出演といえば、

 


音楽プロデューサーの、

 

フィル・スペクターに

殺害された、

 

ラナ・クラークソンが、

 

 

生物教師の妻役で

出演していたり、

 

 

 

ブルース・

スプリングスティーンの妹、

 

パメラ・

スプリングスティーンが、

 

 

マイクの客役で

登場したりもして、

 

 

 

ベテランでいえば、

 

 

ミロス・フォアマン監督の

常連俳優である、

 

ヴィンセント・スキャヴェリが、

 

 

生物の教師役で、

 

 

 

映画「スティング」での

競馬実況が印象的な、

 

レイ・ウォルストンが、

 

 

歴史の教師役で

出演していたりするが、

 

 

 

 

ショーン・ペンや、

 

フィービー・ケイツ

のみならず、

 

 

のちに人気を博した

俳優たちの、

 

映画デビュー作か、

 

 

デビューして間もない頃の

出演作であるのが、

 

 

「初体験/リッジモント・ハイ」

の特筆すべき点で、

 

 

 

 

映画「ビバリーヒルズ・コップ」

シリーズの、

 

エディ・マーフィの相棒役

などで知られていて、

 

 

フィービー・ケイツの代表作、

 

映画「グレムリン」にも

出演しているが、

 

 

今回、妄想によって

彼女をトップレスにした、

 

ジャッジ・ラインホルドが、

 

 

ジェニファー・ジェイソン・リー

演じるステイシーの、

 

兄、ブラッド役を、

 

 

 

 

映画「バック・トゥ・ザ・

フューチャー」の主人公、

 

マーティ・マクフライ役は、

 

 

マイケル・J・フォックス

ではなく、

 

 

当初、彼が演じていたが、

 

 

降ろされてしまったことで

有名な、

 

エリック・ストルツが、

 

 

スピコリの仲間として

ちょい役を、

 

 

 

 

エリック・ストルツが

降ろされてしまったのと、

 

ほぼ同じ理由で、

 

 

今回、ブラッド役を、

 

ジャッジ・ラインホルドに

奪われてしまった、

 

 

我らがニコラス・ケイジが、

 

 

ブラッドの友人として

ちょい役を、

 

 

 

 

見た目がまだ幼いので、

 

弟かと勘違いしてしまった、

 

 

フォレスト・ウィテカーが、

 

 

存在感がありすぎで

大爆笑すること必至の、

 

 

アメフト部の花形選手役を、

 

 

 

 

ガッツを買われたのか、

 

 

大物俳優たちとの共演多数で、

 

トニー・モンタナの生き方を

彷彿させる、

 

 

ジェームズ・ルッソが、

 

 

コンビニ強盗のちょい役

などを演じていて、

 

 

 

 

現在、同じメンバーで

この作品を撮ろうものなら、

 

 

オスカー受賞者が3人も

含まれてしまうことから、

 

 

ギャラだけでも相当な額に

のぼるうえに、

 

 

 

愛妻のトップレスなどは、

 

ケヴィン・クラインが、

 

断じて許さないだろうと

思われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェニファーに、

 

 

俳優の

ジェイソン・リーだか、

 

ジェット・リーだかが

被さったような、

 

印象深い名前の、

 

 

“ジェニファー・ジェイソン・リー”

は認識していたが、

 

 

 

「初体験/リッジモント・ハイ」

での彼女は、

 


幼い顔立ちなうえに

幼児体型であるため、

 

 

フィービー・ケイツのほうが

一つ年下にも関わらず、

 

それとは違って、

 

トップレスシーンを見るのも、

 

どこか後ろめたさを

感じるほどで、

 

 

 

こんなに可愛らしい女の子が、

 

なぜあんな目に合わされる

のだという、

 

 

映画「ヘイトフル・エイト」

を観賞して以来の疑念が、

 

また沸々としてきて、

 

 

やはり、

 

 

彼女を掘り下げずには

いられないと思った。