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しょーねんの、うた⑪(携帯小説)

殺す


俺も殺したい『あの頃』がある。
殺したい瞬間がある。

忘れちゃいけない怒りがある。
絶対に忘れない瞬間がある



それが自分であろうと相手であろうと
距離であろうと全てを殺した瞬間
初めて俺は人になれる気がする。



皆怒りを忘れようとする辛い思いを忘れようとする。

俺は絶対に忘れない
忘れてはいけない感情
いずれ怒りの歌や
怒りの表現で決着をつける。


自分が変わった瞬間を忘れない
あの空間を忘れない
その時まで絶対誰にも話さない
そんな怒りの歌。


皆怒りの歌を歌わない。
怒りの歌を馬鹿にする

けど人は怒る。
凄く、許さないような事をされた時の貴方の怒りは何処へ行きましたか?


俺はあの頃を殺す。
絶対に殺す
そして怒りの歌は必ず誰かを救う




マリリンマンソン見たいな美少年は
全てを話した

整形した事、パンク少年の同期生だと言う事、
いじめられてた事
、そして音楽を通し全てを殺す事


怒りの歌を歌う事



そしてまた来るといい、パンク少年の前から去っていった


パンク少年は美少年が話す事に全く何も言えなかった


二度目の圧力をうけた。

完全にパンク少年の負けだった。










その美少年と少年が出会った場所。
何故かSMAPファンに踏まれたくなかった


またその場所で美少年と会うであろう所に
踏み込んで欲しくはなかった。



怒りの歌を歌う奴や
歌おうとする奴は
過去に傷を負ったヤツ。


極端に人を信じないヤツは一度
限界まで人を信じたはず






その日のSMAPファンの団扇に書いてある『音楽最高』見たいなピンクな文字を見てたら
ソレの意味すら笑い話にしてしまってる気がして



音楽と言うジャンルの価値を安くしてる部類の一つのような気がして。

しょーねんの、うた⑩





運命の再会。
自動販売機の角でパンク少年はマリリンマンソン見たいな美少年を待つ。



前のコンビニの看板を睨み付け美少年が何を話し何を返すかを予想する。



だいたいこんな感じで
だいたいこんな感じ。

考えてる間、空間が歪む


昔、学校で皆が見てる前で感情が振り切り相手を罵倒した空間に似た


ぐにゃりと圧力で歪んだ土曜日、昼下がりの自動販売機



そんなこんなしてるうち
奇抜な美少年はザッザッっと
パンク少年の前に現れた



身構えるパンク少年を覆うイカレたオーラ

また独自の理論を展開する美少年。


ペガサスの翼で馬の首を絶ち斬ったら神様に近付ける
と言う言葉がピッタリのオーラ


パンク少年はダボダボの服装でひょこひょこ歩き
美少年に何の用だと
訪ねる。


美少年は一言



俺は音楽で人を殺す。



その場が凍りついた。

美少年も怒りの歌を
歌う一人だった

しょーねんの、うた⑨(携帯小説)





~虹色の蝶々は涙脆く~
飛びたい飛びたい
願っては地中を
土竜のよう這いずる。
本当の僕は何処だろう?


~飛べたらどれだけ~
綺麗なんだろう
今日も幻想の中を
漂う幻と
融合しながら
本当の僕は誰だろう?



変身してから少年はモテる様になった。
元々持ってた女々しい仕草が
顔とマッチし違和感はなくなった


そして毎日の様にガールズバーへ行き
丸い透明なテーブルの四方の端っこから女の子を集めワッカに囲まし
自分の哲学を押し付ける。



哲学や美学に必要なのは納得いく答えや正しい事じゃない
より 『らしく』 魅せる事。

総理大臣は総理大臣だからこそ らしく 見える言葉がある。
俺が同じ事を話しても
らしく ない
なら説得力は半減する

例えばこの美少年がいい例だ



俺、食パンが嫌いなんだ
白いくせ焼いたら黒くなりやがる。



ガールズバーの女の子は美少年の奇抜な雰囲気から
この美少年には本当にそう見えてるんだ。と自然にその哲学を受け入れる




不思議な魅力で白と黒のミラーボールがガールズバーをローテーションで廻る。
気になった娘を連れて帰る。




そしてtattooや蝶々の話をする。
神秘的な話、相手が嫌がるとその話をとたんに辞め猫の様に機嫌をとる。



そんな毎日の中
美少年はダボダボのパンク少年に出会ったのだ。