一人っ子の息子は
小さい時は私にべったりでした。
出かける時も、寝る時も
私の手を離しませんでした。
人見知りも酷く
幼稚園も慣れるまでは大泣きして
バスに乗せるのも大変でしたし
小学生になっても数年は
日曜日の夜
ママと離れるのが嫌だから
学校に行きたくない、と泣きました
高学年で部屋にベッドを入れましたが
一人で寝るまでには時間がかかり、
やっと落ち着いた頃に震災があり
大きな身体でまた隣で寝ていました。
手がかかった分可愛くて
大切に育てました。
２人目が欲しかったのですが
息子が、兄弟はいらない。
ママが赤ちゃんを可愛がるのが嫌だから！
と言うので
彼に寂しい想いをさせたくなくて
不妊治療はしませんでした。
ママと結婚する
と言い
と言いママはパパと結婚してるんだよ
と言うと
じゃあ離婚して❗️
と本気で言ってました笑
小学校に絵本の読み聞かせに行く時は
ママは僕だけのために
本を読んで欲しいから行かないで
と言われて困りました
私達はホントに
相思相愛だったんです。
彼が１０歳くらいまでは…
だんだんと自立心が芽生え
親より友達に心を寄せるようになり
成長を喜んでいましたが、
反抗期が来ると
くるっと背中を向けて
走り去る足音が聞こえるようでした。
永遠に続くかと思っていた彼の愛が
こんなに急に
心変わりをするなんて想像できず
彼が私を求めて伸ばした手を
振り払ったあの日を
心から後悔しました
そして長い長い片想いが始まったのです。
つづく
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